愛犬がフードを選り好みしてあまり食べない…うちの子好き嫌いが激しい…フードにすぐ飽きてしまって、フードが安定しなくて困っている…食いつきが悪くて…うちの子食が細いのかしら?…と、お悩みではないでしょうか?
ドッグフードは愛犬の体の基礎となるものですし、食べないのは本当に心配になります…。あのドッグフードもダメ…このドッグフードもダメ…と買っては食べないを繰り返すのも、飼い主さんとしてはつらい悩みですよね。
そこで今回は、
- フードを選り好みしてしまう子
- 愛犬のフードの食いつきの悪さにお困りの方、食いつきをよくしたい方
- 愛犬の食が細くて心配な方
- トッピングをしないと食べてくれない子(トッピングだけ食べてフードは残す子)
- フードに飽きやすく安定的に食べてくれるフードが見つからない子
など、いわゆる「フードジプシー」「フード難民」で困っている方に試してみてほしいことや、飼い主さんができること・心づもりをまとめてみました!ぜひ参考にしてみてください。
なお、いろいろ書いてありますが、犬の体質には個体差があります。愛犬の体質に合うものを教えてほしい・相談したい・今のフードで考えられる原因があるのか知りたいなどの方は、お気軽にお問い合わせくださいね!
フードジプシー・フード難民の飼い主さんがやりがちなNG行為
ドッグフードを食べてくれないって、飼い主さんとしては本当に心配ですよね。食べないと命にかかわるし、体作りにも影響が出ますし、兼気宇的に必要量を食べてくれるに越したことはありません。
しかし、食べて欲しいからと色々フードを替えてみたり、トッピングをしてみたり、あの手この手を尽くしたりしてもダメ…を繰り返しているのも、心が折れそうですし、しんどいでしょうし…。
ただ、心配だからこそ、なんとかしてあげたい・食べるようになって欲しいのはわかるのですが、間違った対処法を取ってしまう飼い主さんも多いものです。実際に見てきた中でも、
そんなことをしたらもっと好き嫌いするようになるかも…
その対策は間違えているかも…
というケースは多々ありました。言い換えると、飼い主さんが愛犬のフードジプシーを助長してしまっているケースもありましたし、誤った対処が原因で健康を損ねかねないケースも…。
ここでご紹介する内容は、飼い主さんの対応が原因で、フードジプシーになってしまっているケースです。これからご紹介することをやってしまっていないか、今一度、ご自身の対応を思い返してみてください。
該当しているようなことがあれば、その対処のままでいいのか…考える機会にしてもらえると幸いです。できれば直ちにその対応はやめて、違う対策を考えていきましょう。
✕愛犬が食べるフードが見つかるまで、フードを短期間で替えてみる
最初のうちは食べてくれるのだけど、しばらくするとまた食べなくなる…。一口、二口食べてあとは知らんぷり…このようなご意見を、よくうかがいます。
そんなことが続き、食べてくれるフードが見つかるまで、とっかえひっかえフードを切り替えていないでしょうか?特に体質的に合わないなどの理由もなく、食べないという理由だけで、あれもダメ、じゃあ次…と頻繫に短期間でフードを替えている場合は、注意してください。
食べないのは心配になると思いますし、食べられるものを見つけてあげたくもなるでしょう。でも、このような、与える→食べない(or食べてもしばらくすると飽きる)→新しいのを与える→食べないというのを繰り返していると、犬は、
お!?嫌アピールしたら違うのが出てくるぞ!
ということを覚えてしまいます。少しだけ食べてもう要らないとするケースも同様です。フードボウルをクンクンして、プイッとするのもそう。
イヤイヤをすることで、もっと他のものを出してくれるという習慣をつけさせてしまうことになるのです。食べてほしい飼い主さんにとっては不本意ですが、犬からしたら、わがままをしたらもっと美味しいものを出してくれると学びます。
結果、どんなものを食べても飽きっぽい子になってしまい、
というルールが、犬の中に経験から得た「学び」としてでき上ってしまうのです。この時におやつを与えていたら、もう、かなりのわがまま犬に仕立て上げてしまっている危険があります。
ホントにフードが原因で食べないこともありますが…
食べてほしい一心でフードを替えたくなるのもわかるのですが、あれこれ替えていることで、愛犬の舌が肥えてしまい偏食になったり、もっと違うのを食べたい・もっと良いものを出してくれるまで食べない・好きなものだけ出してという態度を取るようになったりしてしまいます。
こうなってしまうと、「うちの子グルメなの」では済みません…。
犬は人に飼われる暮らしをするまでは、「食べられるうちに食べておかないと!次いつ食事にありつけるかわからない!」という本能から、フードを選んで毛嫌いして食べようとしないことは本来はありえないことです。(百歩譲って、本当に好き嫌いが多いこも中にはいますが)
じゃあ、なぜ食べないの?
本能として生きるために食べようとするはずなのに、それをしないということは、よくいえば飼い主さんを信用しているからなのかもしれません。この人といれば、食べたい時には食べられるという安心感とでもいいましょうか。
ただし、悪い意味では、この人は自分の食べたい時にごはんを出してくれるから、好きな時に食べたら良いんだと思っているということでもあります。お姫様・王子様扱い状態なのです。
厳しい言い方になりますが、結局は、飼い主さんの心配ゆえの対応から、犬の食欲や食べる本能を奪っているのかもしれません。
ごはんより、おやつの方が好き~
色んな美味しい香りを、愛犬が知れば知るほど、それじゃなくて、こっちの美味しいやつ出して!とおやつだけ食べようとするなどが起こります。
心配過ぎて、よかれと思ってやったいた飼い主さんには酷なお話ですが、グルメ犬に仕立て上げてしまうと、飼い主さんもわんちゃんも大変な目に遭うだけなんですね。
また、統一性なく、あまりにタイプの異なるフードに手当たり次第に替えていると、万一、食物アレルギーが出てしまったとしても、なにに反応しているのか特定できなくなることもあります。フードを替える時は慎重になってあげましょう。
✕「うちの子は食が細い子なんだ」「あんまり食べない子」という思い込み
飼い主さんから見た、愛犬の見立てとして、
うちの子、食が細いみたい
食に興味がない子らしい。
と、フードを喜んで食べないことを、「ただの少食な子」「そんなに食に興味がない子」と思っているケースがあります。
しかしよくよく見ていると、おやつなど自分が食べたいものだけは、アグレッシブに食べる(食べたがる)なんて子も多いもの。そういった場合は、決して食欲がない子・食が細い子ではありません。
この場合は、
などの原因が考えられます。もちろん、本当に少食なケースもありますが、決して食べたがらないというわけではありません。少々食にわがままになっているのです。
たしかに、なにをやってもそんなに食べようとしない子や、食に興味があまりない子もゼロではありません。多頭飼いなどで、自分の分のごはんを食べられても、怒りも焦りもしない子もいますよね。そのくらい食に興味はない子もいて。
ただ、おやつなど、自分が食べたいものだけはちゃっかり食べるということは、食に興味がないのではなく、食べる気はあるということです。逆にいうと、好きなものだけ食べたいといった具合なのでしょう…。(選り好みですね)
嗜好性の高いもの(おやつなど)の与え過ぎに注意
- いつもトッピングをして与えている(ウェットフードや茹でた野菜やお肉など)
- 食いつきが悪いのでおやつや犬用ふりかけをフードに混ぜてあげている
- 心配だから、とりあえず食べてくれるものを食べさせている
などの場合は、注意してください。これらの対応で解決することもあるのですが、反面、好き嫌いを助長してしまうケースもあります。
また、おやつを与え過ぎていないでしょうか?おやつは、食事でとるべきカロリーの10%(多くても20%)までに抑えるようにしなければなりません。
嗜好性の高い(香りがいい)おやつや、ウェットフード・茹でた野菜やお肉ばかり食べさせていると、フードに興味をもたなくなってしまうのは当然なことです。栄養が足りない状況になってしまうので、注意くださいね。
✕食べてくれるものだけを与えるのは、愛犬の健康を害する結果に…
食べないからといって、愛犬が好きなものしか与えない・食べるものしか与えないというのはおすすめできません。
まったく食べないよりは、とにかく何でもいいから食べて欲しい・食べてくれるだけでもよっぽどいいと思う気持ちはわかります。
それに、一生懸命飼い主さんも試行錯誤して、あれもダメこれもダメとあの手この手を尽くして、何度もやってはダメ…なんてことを繰り返していたら、しんどくなってしまって、
もう、食べてくれたらこの際なんでもいい!
という気持ちになることもあるでしょう…。心配ですもの。
でも、だからって、おやつや茹でたお肉・野菜だけでは栄養も偏ってしまいます。若いうちはよかったとしても、歳を重ねた時、栄養不足からなにかしらの不調が出てしまう可能性も否めません。
ああやれば食べる、こうやったら食べた、このやり方では食べない…など苦労していらっしゃるとは思います。でもその結果、食べるものしかあげない・好きなものしかあげないというのをやってしまうのは、犬のためにもよくありません。
だって食べてくれないんだもん…
飼い主さんご自身もそれではいけないと心配もありつつも、「もうこれ以上できない…」「なにやったて食べないんだもん…」という気持ちもあるでしょうし、
うちの子、手のかかる困ったちゃんなの
と、それすらも可愛いと思ってしまう方もいるかもしれません。
でも、これはそんな愛しい話・かわいい話ではなく、真剣に愛犬のことを思うのであれば、即刻そのやり方はやめて欲しいというのが本音です。
そのくらい命に係わるよくないことですので、食べてくれるものだけで乗り切るのではなく、食べられるフード)を見つけて、ちゃんと必要な栄養素を取らせてあげるようにしてください。間違った愛情表現で、愛犬の健康を損ねてしまわないようにしましょう。
✕「置いておけばいつかは食べるだろう」とフードを置きっぱなしにする
今は食べなかったにしても、そのまま置いておけば(出しっぱなしにしておけば)、お腹がすいた時に勝手に食べるだろう…。そんな風に思っていないでしょうか?
フードを残してしまったり、あまり食べようとしなかったりする子を飼っている場合、置きっぱなしにして食べるまで待っているという方もいらっしゃいます。でもそれは、食べない子にはNG行為です。詳しくはコチラの記事にも記載してありますので、気になる方はご確認ください。
また、食べてくれないがために、愛犬が食べようとする度に、食べさせてあげている場合も注意してください。結局これも同じく、食べたい時には出てくるという学びにつながり、いつでも食べられると、愛犬が間違って学びかねません。
✕トッピングの間違った使い方は、犬をグルメ犬にしてしまうだけ?!
食べてくれない子を食べるようにする作戦のひとつに、トッピングをするという方法があります。もちろん、それは間違いではありません。トッピングすることで、そのままスムーズにフードも食べてくれるケースがあるからです。
私もトッピング作戦をご紹介するケースがあります。ただ、しっかり見極めてくださいという前提で…です。というのも、トッピングを使うことによって、得られる結果は
- フードまでその勢いでペロッと食べるようになる(良い例)
- 嗜好性の高いトッピングだけ食べて、フードはいらないとする(悪い例)
という、結果が両極端にわかれることになります。
トッピングひとつで変わる子もいます
トッピングの悪い例の結果になってしまうと、「食べたいもの・嗜好性の高いものだけを食べて、一番食べて欲しいフードはいらない」という癖を助長させてしまう可能性があるのです。
これは最初にご紹介した、「食べないってやってたらもっと美味しいものが出てくる♪」というのを学んでしまったり、グルメ犬に仕立て上げてしまったりすることにもつながります。
トッピングだけ食べて、肝心なフードは食べれてくれないという状況になっているなら、トッピングして食べさせる作戦はやめるようにしましょう。
✕「手からだったら食べるから」と毎回手からフードを食べさせる
フードに飼い主さんのにおいをつけることで、犬に「食べ物は飼い主さんから与えられるもの」という、上下関係を認識させる方法もあります。以前ご紹介した、ドッグトレーナー:シーザーミランさんも本の中でも、そのやり方についてはお話しをしていました。
これはトレーニングという、しっかりとした意味・目的があっての行為です。ただし不調やしつけ・トレーニングなど、なんらかの理由や目的があるわけでもなく、元気な子に対して、手でフードを与える習慣をつけるのはいいことではありません。
手からフードやおやつを与える行為も、コミュニケーションのひとつでもあり、いい面もありますし、犬も大好きな飼い主さんから与えらえることで安心することもあり、飼い主さんとしても愛犬が食べる姿を見られて幸せを感じることもあると思います。
手から与えられると安心するんだもん
でも、毎回手から与えるわけにもいきませんよね?ペットホテルに預けたり、入院が必要になったり、なにかの理由から飼い主さんの手から与えられない状態になった時、食べられない子になってしまってもよいのでしょうか?
それに、手から与えて、毎回手がびちゃびちゃになるのも困りものですしね。
手からフード・おやつを与える行為は有効でもある反面、しかるべく理由もなく、手から与えないとフードを食べないという習慣を身に着けさてしまうのは、犬のわがままや甘えを助長しているに過ぎません。ご注意ください。
✕【番外編】食事前の「待て」のコマンドが長すぎませんか?
念のためお伝えしておきたいのですが、おやつを与える前やドッグフードを与える前に、「マテ」をさせる人もいると思います。ただし、食べ物を使ったマテの指示の時間が長すぎるのはデメリットだらけなので、注意してください。
日常生活において「待て」のコマンドは、ある程度しつけとしても必要な面もあります。ですが、食べ物に対してマテをするということを、嫌がらせと感じてしまうわんちゃんもいるのは当然のことなのです。
意地悪しないでよ!
愛犬がよだれを垂らして一生懸命食べるのを我慢している…そんな健気な姿を見て愛らしく思う気持ちもわかるのですが、マテのコマンドが長すぎると、
- フードアグレッシブになる
- フードに執着するようになる
- フードを食べる気もなくしてしまう(嫌がらせにうんざり…)
なんて可能性もあるので注意しなければなりません。待ての指示が長いことを、意地悪や嫌がらせと感じている子の場合、
またその嫌がらせ?もういいや…
と、すねてしまったり、あまりの苦痛に食べる気すらなくしてしまったりする子もいます。
本来はとても大事な食事の時間に、嫌なことがつきものという思考癖がついてしまうのですね…。その場合、待たないと食べてはいけない、食べることは苦痛を伴うことと思って、食べること自体に興味をなくしてしまうこともあります。
マテのトレーニングも大事ですが、フードを長時間待たせておあずけの状態にしてしまうというのは、あまり良いやり方ではないので(個体差はありますが)、気に掛けてあげてくださいね。
ドッグフードを食べなくなる・興味を示さなくなる原因とは?
先ほどは飼い主さんのNG対応によって、フーズジプシーにさせてしまっているケースをご紹介しました。しかし、もちろんそれだけが原因ではなく、愛犬の特性・体調などの理由からフードをえり好みしてしまうこともあります。
でも、どんな理由からフードをえり好みしたり、食べなかったりしているのでしょう?
考えられることをご紹介しますので、愛犬に該当するものはないかチェックしてみてくださいね。
体調がよくない…愛犬の体になにかしら不調が起きている可能性も!
急に食べなくなった場合には、フードの問題だけではなく、愛犬の身に不調がおきてしまっている可能性があります。
この場合、
などの行動も見られ、好き嫌いだけでは済まない状態になってしまいます。
逆に、固形のおやつだけは食べる場合は、単純にイヤイヤをしているだけなのかもしれません。
歯や歯茎にトラブルがあるのかも…
原因はお腹の不調や体の痛み・歯の不快感などさまざまありますが、好き嫌いをしているだけではなさそう・明らかに食べたがらない状態になっているのであれば、動物病院に連れて行くことをおすすめします。
もしかしたら、口の中をけがしてしまっていたり、歯や歯茎になんらかのトラブルがあったりする可能性もあり、その場合は本当はお腹が空いていて食べたいのに、食べられないだけのかもしれませんよね。
急に食べなくなった・食欲がないような態度をするようになったなどの場合は、一時的なものだろう…と判断せず、獣医さんに診てもらうようにしましょう。
歯や歯茎・口内にトラブルがある・噛む力が弱っている場合も…
年齢によっては噛む力が落ちてきてしまうこともありますし、愛犬の顎のサイズ・口の大きさによっては与えているフードの粒のサイズや形が合わなくて噛めない・噛みづらいなんてことも考えられます。
年齢や愛犬のサイズなどに問わず、見慣れない形のフードを警戒して食べようとしない子、フードの粒・形状にすら好みがある子もいるのですが、愛犬が食べやすい形状・サイズのフードを選ぶというのもひとつです。
オーラルケアをあまりできていないわんちゃんは、歯周病などから噛まない状態なのかもしれません。硬いものをよく食べている子だとしても、その硬いもので歯茎に傷ができてしまっているのかも…。口から異臭がしないかなど、口腔内のチェックをしてみるのも良いですね。
運動不足や飼い主の長期不在など、ストレスによる食欲不振
繊細な子の場合、ストレスなどの心のバランスの理由から、食欲が減退してしまうことがあります。
たとえば、
などがあり、上記以外にも人間からしたら、「え?!そんなことが原因?!」と言いたくなるような、些細なことに強いストレスを感じていることもあるものです。
飼い主さんが無意識にしている日常生活のなんらかの行動が、愛犬にとってはストレスになっていることも…。飼い主さんがお仕事に行く時(=自分が置いて行かれる時)のルーティーンの行動を愛犬はわかっていて、
またぼくを置いていくんだ…
と察し、毎回寂しい思いをしているのかもしれません。
こういったストレスから、ごはんを食べなくなることもあります。「心の元気がない→食欲が落ちる」のは、犬にもありえることです。愛犬がなにかしらの理由から、ショックや寂しさを感じている要素はないでしょうか?
犬は人間の3倍ほどの時間を感じていると言いますから、8時間飼い主さんがいない=犬にとっては24時間も飼い主さんに会っていないと感じていることになります。ずっと待って寂しい思いをしているのかもしれませんね…。
そのフードの香り・形・味が好きではない、本能的に合わない
「愛犬はこのフードが好きに違いない!」、「ドッグフードなんてどれを食べても同じ」、「犬はどんなフードにもがっついて、元気に食べて当たり前」、「犬のためにあれこれやるなんて、やり過ぎじゃない?」
そのように考えている人の場合、
まさか、フードに原因があっただなんて!
と、そのフードが好きじゃないから食べないという発想を持っていないことがあります。
過去に犬を飼っていて、フード選びに困ったことがない方の場合は、特にこの思い込みが強いかもしれません。これまでの経験で、犬はどんなドッグフードでも食べるものと思うようになっていることも考えられますし。
食べないのはフードに原因があるのかもという考え自体を持っておらず、うちの子が偏食なだけ・少食なだけ・好き嫌いが多いだけと考えているとでもいいますか、フードではなくて、愛犬の嗜好の問題と考えているといいますか…。
わたしにだって好みはあるのよ
でも、どんな犬でもみんながみんな、フードを喜んで食べるとは限りません。100頭いたら100頭が絶対みんな食べるなんてフードもありませんし、香りにそそられない…そのフードが好きじゃない、自分に合わないから食べたくない…と、食べないアピールをすることもあります。
犬は香りで食べていて、味を感じる味蕾が少ないため、味はそんなに関係ないとも言われているのですが、食べたいと思う香りがしないものを、口にしようとするはずがありません。
また、犬も食べて良いもの・食べてはいけないものを判断しているといわれているので(拾い食いの癖がある子は別です)、本能的に自分に合わないもの・食べてはいけないものと判断した場合も食べないのは当然のことです。
つまり?
質の悪い食材を使用しているフードの場合、犬が本能的に食べたいと思う香りがしていないこともあります。あるいは、植物性油脂や動物性油脂によるオイルコーティングによって、フードが酸化して香りが落ちているのかもしれません。
他にも、フードの保管方法がよくなくてフードの質が悪くなってしまっている、愛犬が根本的に好きではない主原料のフードを与えてしまっている、食物アレルギーが出ている(=犬に合っていない)のに気づかず与え続けてしまっているなどの可能性も考えられます。
理由はこれだけではありませんが、単純に愛犬がそのフードの香りが好きじゃない、そそられる香りがしていないなど、フードに魅力を感じておらず食べようとしないだけのこともあるものです。その場合は潔く、フードを切り替えてみた方がいいかもしれませんね。
避妊去勢手術など、なんらかの手術後に好みや体質が変わることもあります
去勢・避妊手術を受けた後に、コロッと好みが変わるケースもあります。また、そういった術後などは、傷口が傷んで食欲が低下することもありえますので、しばらく様子を見てあげましょう。
ホルモンバランスの変化や手術による恐怖やストレスなど、好みに変化が出る理由・原因は本当にたくさんありますし、どういった変化が出るかは個体差もあり、絶対的にこれが原因ですとは断言できませんが。
もちろん、術後になんの変化もない子もいますしね。傷口が痛くて、食欲がなくなることもありますし、いつも以上に慎重に愛犬の状態を気に掛けてあげた方がよいタイミングです。
術後すぐは食欲が落ちることもあります
ただ、傷口もよくなり回復しているにもかかわらず、手から与えないと食べてくれない、今までのフードに興味を示さないということが長期的に続いているようであれば、今一度、与えるフードを見直してあげた方がいいかもしれません。
もしかしたら、術後に手厚くフォローしすぎたことがきっかけで、甘えん坊になってしまっている可能性もありますが、フードを替えて愛犬の好み・興味がどこにあるのか、どういったフードにあるのかを探ってみるのもいいですね。
愛犬の気質・体質によってどういった変化ぎ出るはわかりませんので、「手術のタイミングで食の好みが変わることもある」ということを知っているだけでも、術後に「食べない!」と焦ってNG対処をしてしまうことも防げることもあると思います。
飼い主さんに知っておいてほしいこと!気長な心づもりも大事!
これを言ってしまうと、元も子もないように感じる方もいるかもしれませんが、犬は2日くらいなにも食べなくても大丈夫と言われています。
そのため、飼い主さんも愛犬が食べないことは心配にはなるでしょうが、まずは、
あら、食べたくないのね今日は。
くらいに、ドーンと構えておきましょう。思春期の子ども的な。わんちゃんの年齢や体重、運動量などによっては、3日食べなくても平気という子もいますから。(※個体差はあるので、目安として2日と思っておいてください)
食べなくてどうしよう…、どうやったら食べるの~?!という焦りや不安、心配の結果、一生懸命あれこれやるのではなく、まずは、そのくらいの心の余裕を持つようにしてください。
その、飼い主さんの動揺や不安は愛犬にも伝わります。それに焦っていろいろやればやるだけ、フードジプシーや愛犬のわがままを助長する結果につながりかねません。愛犬を信じて、
お腹すいたら食べるんだし大丈夫!
という余裕を持って対応することをお忘れなく♪
飼い主さんが思っている以上に、犬ってタフな面もあります。小さくて、しゃべれないからこそ、飼い主としてしてあげないとと思う気持ちはわかりますが、食べなければ生命の危機に陥ることくらい犬だってわかっているので、どうしても食べないなんてことはありません。
もちろん、これはただわがままで食べたくないとする子のお話です。体調などのトラブルがあって食べたくない様子であれば、この心持ちは裏目に出てしまいます。誤解なきよう正しく見極めてくださいね。
フードジプシー・フード難民・少食の子にはどう対処したらいい?
どんなことが原因であれ、食べてくれないのは心配なことでしょうし、食べてくれるフードを見つけるのも飼い主さんとしては大変な心労になると思います。
では、食が細い・フードが安定しない・すぐにフードに飽きるなどに悩んでいる場合、どんな対処をしたらいいのでしょう?愛犬をグルメ犬化させることも、わがままを助長させることなく、飼い主さんができることをご紹介していきます。
なお、ご提案する対処法は、ご家庭・愛犬の状態によって異なりますので、ご紹介するすべてが、どの子にもおすすめというわけではないということは、ご了承ください。(本来はそのご家庭・わんちゃんによって、ご紹介する対処法も異なるので)
主原料が異なるフードに切り替えてみる・フードを替えてみる
主原料がこれまでと異なるフードを与えてみましょう。
たとえば、いつもチキンを食べているのであれば、牛肉のフード、魚のフード、ラムのフードなどに替えます。主となる香りが異なるフードに替わるだけでも、食欲をそそることもあるものです。
すでに何度もフードを替えている人には、この策は×
食物アレルギーがある場合は、気楽にフードを替えるのも難しい部分もあるかもしれませんが…。ただ、フードに一番多く配合されている主原料のにおいにそそられないから食べないということは、大いに考えられるので、フードを替えるという選択肢は持っておいた方がよいでしょう。
「愛犬はもともと食が細い子だ」と思い込んでいる場合は、この主原料を替えるという選択肢を忘れがち・思ってもいないこともあるので、ここでまず一番にご紹介させていただきました。
製法にこだわったフード・嗜好性に特化したフードを選ぶ
低温調理で造られているフードや、犬の食欲をそそりやすい鰹節やトライプを配合しているフードを与えてみましょう。フードの製法や配合する原材料次第で、食いつきは本当に違ってきます。
というのも、一般的なフードは高温製法で作られていることが多いのですが、その場合、製造過程に食材の香りが飛びやすい・食材の栄養価が落ちやすいというのがネックなんですよね…。
もちろん、それでも問題なく食べる子が大半ですし、ある程度の品質の食材を使用していれば、高温製法であっても食欲をそそる香りは残せます。
高温製法=ダメなんて話じゃないよ♪
ただ、人間にはわからないレベルの香りの違い・ほんのちょっとの香りの違い(配合されている原材料の違い)だけで、急にがっついて食べることもあるものです。
逆に、これまで食べようとしなかったフードは、愛犬からしてみたら好きじゃない匂いがしていたのかもしれません。食欲をそそられない香りなら、そりゃ食べなくても当たり前ですもの。
トッピングアイテムを使用するのは簡単ですが、トッピングアイテムを使用しないで対処できることはあります。フードの原材料や製法で、食いつきポテンシャルが高いフードもたくさんありますので、詳しくお聞きになりたい方は、お問い合わせくださいませ♪
フードの原材料の内容を確認してみる!犬が好む香りはする?
フードの原材料を確認してみた時、主原料が小麦・トウモロコシ、ミールなどになっていないでしょうか?あるいは、原材料の品質に不安があるものではないかなど、確認してみてください。
ドッグフードの選び方の記事を以前ご紹介しましたが(気になる方はクリックしていただくと、当該記事に飛びます)、よく見てみると、
など、フードの鮮度・品質にも影響がある、あまりおすすめしがたいものもあります。
ヒューマングレードが絶対とは言いませんが…
犬の興味をひくために、動物性油脂や植物性油脂を配合しているフードもありますが、保管の仕方が悪かったり、開封後食べきるまでに時間があったりすると、フードが酸化して美味しい香りがしなくなっているケースもありますし、最悪の場合腐ってしまうことも…。
私の経験ですが、一度、いただいたフードで未開封のものをそのまま置いておいたことがあったんです。油脂もりもりで、あまり愛犬に与えたいと思えない原材料のフードだったので…。で、賞味期限も近いのでもう捨てようと思い、封を開けてみたら…
とんでもない酸っぱい香りがしていました。未開封・賞味期限前なのに。
保管状況が悪いわけでもなかったし。
これは実体験として、「こんなフード与えたら可哀想だ…」と痛感した出来事です。
使用している原材料で開封後の香りも違いますし、開けたその瞬間はよくても、あまりよくないものを使用しているフードの場合は、時間が経つと劣化します。そういった、なんとなく犬が引かれる香りをつけただけのフードもたくさんあるのが現状です。
油脂や香料などの配合をしなくても、犬が引き寄せられる香りがするフードを与えられているでしょうか?今一度、原材料を確認して、食べたくなようなものが入っているのか、チェックしてみてくださいね。
フードをふやかす・フードボウルを温めることでフードの香りUP!
フードを少しお湯(ぬるま湯)でふやかして与えるだけでも、フードそのものの香りが立ちやすくなります。この場合は、歯につきやすくなることもあるので、歯磨きをしっかりしてあげるようにしてくださいね。
あるいは、フードボウルをお湯につけて少し温めてから、フードを入れるだけでも香りが立ちやすくなるものです。(フードボウルを温める場合は、ステンレス製のボウルを使用している場合に限ってできる対処法です。)
ほんのちょっとした工夫なのですが、それだけでケロッと食べるようになる子もいますので、一度試してみる価値はあると思いますよ♪
グルメ犬に仕立て上げず上手に「トッピングアイテム」を活用する
先ほど少しご紹介しましたが、トッピングをして食に興味を持たせるのもひとつの策なのですが、トッピングだけ食べてしまうようなグルメ犬に仕立て上げてしまう可能性は否めません。
そのため、トッピング=フードの上にのせるという使い方ではなく、フードに混ぜ込むようにしてみましょう。
など、トッピングアイテムをフードにまとわりつかせるようにするだけでも、フードそのものを食べてくれるようになることもありますよ♪
ちょっと手間ですが…
上のトッピングだけ食べちゃう…のであれば、上だけ食べられる状態にはせず、トッピングを食べようとしたらもれなく、フードを食べることになるように仕向けてみてください。
それに、せっかくフードを買ってまだまだ残っている状態であれば、今ある分だけでも食べきって欲しいと思うと思います。せっかく買ったんですもの…。食べないという理由だけで、捨てるのも使わないストックにするのも不本意でしょうし。
ピューレやジュレ、ウェットフードを食べさせるためだけに買うのも…野菜を茹でて潰してまでは面倒…と思う方は、鰹節や、ゴマを擦って混ぜてみるのもありですよ♪
フードの粒の形やサイズがいつもと違うものに替えてみる
フードの粒の形・大きさが嫌い・怖い・噛みづらいなどの理由から食べないこともありますので、形状が異なるものに替えてみるのもひとつです。
もともと食べない子、フードが替わってから食べなくなった子(警戒心が強い子・食べ物のこだわりが強い子)、去勢・避妊手術後に嗜好が変わって食べなくなったなど、きっかけはさまざまあるでしょうから、これはすべての子に有効な対処法というわけではありません。
ただ、いつも食べたくない…興味がない…とやっていた子だとしても、いつもと全然違う形状の粒になるだけで、
お?!なんじゃこりゃ?!
と興味を示すことがあります。あるいは、食べたいけど粒のサイズが噛みづらい・好みじゃないという理由から食べない子もいるので、そういった場合はいつもより小さ目のキブルに替えると食べるようになる可能性も!
フードを替えて、前までのフードの粒と異なるサイズ・形状になっている場合は、今回のフードの見た目が前のものと違うので、警戒してしまっていることも考えられます。これまで食べていたフードの粒のサイズに近いものに替えるだけでも構いません。
粒の形状が変わるだけで、食べ方・食いつきが変わることはあります。試す価値はあると思いますので、気になる方はお試しサイズ・少量パックを購入して挑戦してみてくださいね。
食べる量が少なくて心配な場合は、できるだけ高カロリーなフードを!
フードジプシーで、ちょっと食べてはプイ…量を全然食べようとしない…そのような状態が続くと、1日に必要な栄養が足りず、当然ながら徐々に体重が減ってきてしまうことがあります。
そういった場合には、少量食べるだけでも栄養がある程度取れるように、高カロリーなフードを与えるようにしましょう。食べないなら、食べないなりに、その中でできる最大の手段です。
牛にアレルギーがないようであれば、牛肉は高カロリー高たんぱくなので、食べる量が少ない中でも、効率よく必要な栄養を取ることができますよ♪あるいは、フリーズドライなど、小さいキブルの中にギュッと栄養が濃縮されているのもありですね。
こんな場合はフードやしつけの問題ではない!ただちに動物病院へ!
病気の有無、体型、何歳か(ライフステージ)などによって前後はあるとはいえ、犬は2日程度食べなくても、水さえとっていれば、実は案外、大丈夫なものです。それに健康でなんのトラブルもない子でも食べないことはあります。なので、安心してください!
※現在の骨格、年齢、肉付きによって何日食べなくても平気かは異なりますので、心配な方はかかりつけの獣医さんに聞いてみてくださいね。
ただし!以下のような症状・自覚がある場合には、動物病院へ行くようにしましょう。
こういった症状がある場合は、フードの問題やただただ食べないというだけではなく、獣医の手も必要になります。
市販のフードでは対処が難しいケースもありますし、しっかり獣医師に診てもらって、サプリメントやお薬の処方をうけたり、点滴や注射をしたりということもありますし、それを機にケロっと元気になることもあるものですよ♪
間違った情報やあてにならない話に振り回されるのはやめよう!
フードジプシー・フード難民でお悩みの方のみならず、愛犬のフードの選び方がわからないという方などが、陥りがちなことがあります。以前の私も漏れなくその「思い込み」で振り回されたていたのですが…。
まず、情報に振り回されることから抜け出しましょう!
いくつかありがちな落とし穴をご紹介します。ご紹介する落とし穴にハマってしまっていないでしょうか?もし心当たりがある方は、フードの選び方を今一度見直してみませんか?
「高いフード=良いフード・愛犬に合うフード」とは限らない!
ドッグフードって本当に種類も多いですし、インターネットで調べても、とんでもない量の情報があって、
なにが正解なのかわからない…
どれが自分の愛犬には良いのだろう…
と悩んだ結果、とりあえず口コミがいいものだったら悪いものではないんだろう…と考えたり、値段の高いフードだから良いものなんだろう…と考えたりすることもあると思います。(↑私もそうでした。)
もちろん、値段が高いものにはそれなりの理由があって高くなっているので、悪いものではありません。でも、高くても、好ましくないものか入っているフードもあるのです。
それに、そこそこの値段のフードだとしても、愛犬に合うか・食いつくか別です。
大事なのは食欲をそそる香りがするかどうか!
私もフードの勉強をするまで、ネットの情報を調べては、なにが良いのかよくわからなくて、「口コミが良い=悪いものではないんだろう」という感じで選んでいました。ランキングサイトからある程度評価が良いものを選んだり、ペットショップの方の話を参考にしたり…。
でもランキングや値段ではなくて、犬は食べ物を香りで判断しているので、「美味しそう」とわんちゃんが思う香りがするかどうかが重要です。香りが好みじゃなくて食べないということはよくあります。
そのため、食いつきの悪さ・食の細さ・フードの好き嫌いや選り好みが多い子の場合は、いかに愛犬にハマる香りがするフードが選べるか、愛犬の食欲をそそることができるかが鍵です。
残念ながら日本ではドッグフードは雑貨扱いなのです
人間からすると全然違いがわからないレベルの世界なのですが、ちょっとした差で「この香りは食欲がそそられる♪」と愛犬が思えるものってあって、愛犬の香りの好みが掴めるだけで、食いつきが変わることはあります。それくらい香りって大事なんですよね。
人間の美味しそうと感じる香りがあるように、犬にとってもそれぞれ好みの香りがあり、実際にフードを替えてから、
なんて意見はよく聞きます。食べたがらないと思っていたのは、そそられないだけだったんですね。
原材料はフードによって千差万別ですから、値段ではなく「いかにそそられる香りがするか」を考えて選ぶようにしましょう。
ブリーダー・ペットショップ=正しいことを言うわけではない
ドッグフードの記事を書いたり、執筆する中でさまざまなリアスな口コミを知ったり、飼い主さんの声を聞いたりしている中で、よくあった意見として、個人的に
それはちょっと…よくないかも…
と言いたくなるお話をいくつか目にしたり、小耳に挟んだりすることがあったんです。それは、
というお話です。
ブリーダーやトリマー、ペットショップ、保護施設やあずかりさんって、ペットに慣れていて詳しい方…ばかりではありません。ブリーダーさんは、たしかに犬の繁殖のプロですが(ピンキリでしょうが…)、フードや犬の栄養にも詳しいと限りません。
※もちろん、正しい知識を持った詳しく方もいます。ここからの話は決めつけているわけではありませんので誤解なきよう。
ベテランブリーダーさんは知識がアップデートされていないケースも…
ペットショップの方も色んな子を見てきて、詳しい人もいると思います。…が、インセンティブが関係して、利率の高いフードを売るノルマもあかもしれません。ペットは好きでも犬の食べ物に対する知識をお持ちではない方もいます。
余談で少し意地悪なお話になって申し訳ないのですが…。(そうなんだ…と感じたというだけの話です)とあるペットショップでフードを見ていたら、たまたま聞こえてきた会話がありました。
お客さんのわんちゃんの食いつきが悪くフード選びに困っていて、ショップのスタッフさんに相談していたのですが、スタッフさんの説明が「その説明は違うかも…」と思ってしまう内容で。かなり的外れな説明で、思わず、
代わって相談にのりたい
と思うような、的を射ていない説明だったのです。相談をしていたお客さんは疑うこともなく、スタッフさんの言うがままのフードを買って行かれました。おそらくまた食べないであろう、そこそこ高いフードを…。
スタッフさんとお客さんで会話が成立しているので、第三者の私がどうこういう話でもないのですが(私が勝手に心の中で思った余計なお世話です…汗)。ただ、ショップ店員=フードのプロとは限らないもんな…と感じたできごとでした。
ペット系の学校を出たスタッフや有資格者のいるショップもありますが、ただペットが好きなだけのスタッフもいますし、ペットショップの方の言うことがすべて正しいと信じるのも違うかな?と思います。
犬より猫派のスタッフもいるよね
実際に我が家の愛犬も、飼った当初ショップで勧められたフードが、今考えるとあまり与えたくないものでした。あれを与え続けていたら、一体今どうなっていたのかと思うと…(汗)という感じもあり。。
いずれにせよ、ショップ・ブリーダー・保護犬施設、トリマーさんなどから説明や、我が家に迎え入れる前にいた時のままの飼い方を引き継ぐことで、とりあえず安心というのはあると思うのですが、それが必ずしも愛犬に良い・正しいとは限りません。
「これ良いよとブリーダー(トリマー)から勧められて、そのフードを与えている」なんて口コミがあった食べ物が、添加物モリモリの粗悪なフードだったことも多々あります。
なにをもって良いと言っているのか…
色々書きましたが、考え方はそれぞれなので否定はしません。
でも、ブリーダーさんが言うなら間違いないだろうと思ってしまう方も多いと思うんです。犬のプロって感じますもんね。…まさにそれです!その「犬のプロ・ペットに慣れている経験豊富な人の言うことだから、間違いないのであろう」という思い込みが危険。。
ホントにそうなのかな?という目は持ってほしいのです。
どれが正解というより、どれが愛犬に合うかと考えた方がいいかも♪
言い出したら私のお話さえも疑ってくださいということになりますが、それで良いと思います。トレーナーさんの考え方・教え方も本当に色々あるように、フードに対する考えも考えがわかれることもあるので。
どう受け取るかは人それぞれ。思うようにして良いと思います。強制もする気もありません。ただ、トリマーもブリーダーも得意分野ってみんな違います。
犬の生態に詳しいのか、しつけに詳しいのか、ブリードに詳しいのか、フードに詳しいのか、ただの犬好きなのか…。それをしっかり見分けて、どの意見を採用するのかどうか・すべきかどうかを考えて欲しいのです。
動画・SNS・ランキングサイトなどのフード評価はあてにならない
最近では、動画サイトやインターネットサイト、SNSなどでも「このフードはこんなに良いんだよ」というような評価をしている媒体もたくさんあります。が、
考えてみてください。その情報発信者が、メーカーから報酬をもらってフードを紹介しているケースもあります。いわゆる、アフィリエイトです。
アフィリエイトは犬の知識ない人もやってますから…
そんなの、「このフードはあんまり良くないよ」という情報を発信できるでしょうか?すべての犬に良いようなことを言っていませんか?もし、そういった媒体の情報を参考にするなら、しっかりデメリットも的確に紹介している人の言うことを採用するようにしてくださいね。
詳しくは以下のブログでご紹介していますので、気になる方はご一読いただけると幸いです。
愛犬が好むフードを見つけるヒントは、日常にあり♪
飼い主さんが愛犬の好みやタイプをどれだけ正しく知れているか、飼い主さんが愛犬をグルメ犬に仕立てあげていないか、そういった日常に意外と原因・対処法の答えはあることもあるものです。
インターネットサイトの小手先の対応だけで解決できないこともあると思います。私も今回すべてをここでご紹介したわけではありません。(すみません、そのノウハウを提供するサービスですから…)というか、書くだけでは対処しきれない部分もあるわけで…。
いずれにしても、飼い主さんの間違った対処法から、愛犬のフードジプシーを助長してしまうことや、栄養バランスを悪くさせてしまうようなことは避けたいところ…。本記事に参考になる内容があれば幸いです。
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