ドッグフードにも、薬膳の発想を取り入れた「薬膳フード」がいくつかあります。最近ではインターネットでも、薬膳フードの作り方なんかも紹介されていますし、身近に感じる方も多いのではないでしょうか?
個人的には薬膳の考え方は好きですし、人間の食生活にも取り入れていきたいとは思っているのですが、果たして犬にとっても「薬膳」は良いものなのでしょうか?
いい印象があるけど?
今回は、薬膳の考え方や、犬にとっての薬膳の是非について考えてみます。
なお、いろいろ書いてありますが、犬の個体差もありますし、愛犬の体質に合うものを教えてほしい・相談したいという方は、お気軽にお問い合わせくださいね!
そもそも薬膳ってなに?薬膳の発想を正しく理解しましょう!
そもそも薬膳とは、中医学に基づいた食事のことをいいます。簡単に言うと食事療法のことで、食べ物で治すというイメージです。
中医学では、体には「気・血・水」が巡っていて、このバランスが壊れることから体に不調が出ると考えられています。そして、すべての食材に、
陰と陽 | 陽は上、温める、春夏など、陰は下、冷やす、秋冬など |
五行 | 木・火・土・金・水の5つの性質・属性 |
五味 | 苦味・甘味・酸味・辛味・かん味 ※かん味=鹹味(塩けのこと) |
五性 | 寒・涼・平・温・暖 |
五臓・帰経 | 心臓・肺臓・肝臓・腎臓・脾臓 ※五臓六腑の五臓 |
の意味(役割)があるとされていて、それの効果を効率的に体に取り入れられる食事を薬膳といい、原則は、「季節に応じたもの・旬のものを旬の時期に食べる」という考え方です。
自然のもので体を癒す・治癒力を上げるイメージ!
すべての食材に上記の意味があり、食材にどういう効果・意味があるのかを考えた上で組み合わせて食べることで、未病対策ができる・体内リズムや巡りを整える・病気(不調や症状)を緩和させる、体が喜ぶ食事とでもいいましょうか。
体は食べた物でできていますから、体調をよく保つために中医学(=薬膳)として理にかなった食べ物を食べながら、体をケアして健康をサポートするイメージです。
そのため、
- あまり薬を使いたくない方
- 体質そのものを改善した方
- 病気ではないけど、悪化しないように気をつけ方がいいという助言を受けた方
などには、うってつけな対処法ではないでしょうか?
ただし、食べながら徐々に体内をケアしていく、体質を改善していく、根本改善をしていくという考えがありますので、効果を感じるようになるまでには時間はかかります。薬膳は薬ではありませんので、薬のような即効性は期待できません。
毎日食べるフードで徐々に緩和していくんだね!
余談ですが、獣医さんもピンキリで色んな考え方の人がいます。薬よりも体質にフォーカスする先生もいますし、薬だけ出して診療を終わる先生もいるわけで。飼い主さんも先生が言うなら…と、薬をとりあえず与えている場合もあると思います。
しかし、あまりに薬ばかりで対応されていて、愛犬が薬漬けになっているのを見て心苦しく思う方もいるでしょうし、できれば薬ばかり飲ませたくないという人もいるのではないでしょうか?もともと自然派な考えの方もいますもんね。
逆に病気じゃないから薬も出せないと言われもどういう対策をしたら良いの?という方もいると思います。そういった場合には、食べながら健康になっていく・症状を緩和させるという考えの薬膳食(食事療法)の方が、気楽に挑戦できるかもしれませんね。
薬膳はクコの実などの「特別な原材料(生薬など)」を使用しなくてもOK!
先ほどの解説からもわかるように、食材の持つ意味や属性を考慮して、不調を改善するための食事のこと。ですから、「この食材を使用したら薬膳です」ということではありません。
もちろん、普段では聞き慣れないよう原材料や、薬膳のイメージが強い食材が配合されることもありますし、中には漢方の要素を含む食材を使用することもあります。
しかし、一番栄養価の高い旬の時期に食べるという薬膳の考え方からもわかるように、食べ物の薬膳的な意味・バランスを考慮して理にかなった食べ方をしていればOKです。なにか特別な薬膳的なものを食べないといけないということではありません。
これ、結構勘違いしている人も多いです
また、薬膳=漢方と勘違いする人もいるかもしれませんが、薬膳の考えは漢方的な要素をメインにしているわけではありません。薬膳も漢方も考え方は似ているのですが、正式にし分けていくと同じものではないのでご注意ください。
漢方とは、植物や動物、鉱物などの「生薬」を用い、人間が本来もつ自然治癒力を引き出す東洋医学のこと。
薬膳とは、中医学をもとにして、体調不良やアレルギー体質などを季節や体質に合わせた食材・調理法により効果的に改善、健康促進する食事法のことになります。引用元:漢方・薬膳/資格の種類や取得方法
薬膳にも、漢方の発想を取り入れた食事をすることもあるため、混同してしまいそうなのですが、この違いは重要な違いなので、誤解なきよう♪
市販の「薬膳ドッグフード」は合う子・合わない子がいる
先に結論からお伝えしておきますと、犬の薬膳食には賛否あるかな?というのが正直なところです。体質によっては、良かれと思った薬膳で犬にアレルギーが出る可能性は否めません。
というのも、市販のフードの場合は特に薬膳は穀類を多く使用する傾向があるから。少量の穀物であっても、本当に体質的にダメな子はアレルギーが出てしまいます。(※手作りフードでの薬膳レシピはこれに限りません。ただし、手作りフードにも盲点はあります。)
ドッグフードの穀物の配合に関しては、本当に賛否あって、
犬は肉食だから、穀類はそんなに食べない(食べなくていい)
という、犬はもともと狼の血を引いているため、肉が一番で穀物は必要ないという考え方や、そういった考えに伴って、グレインフリー(穀物不使用)を推奨している医師やフードメーカーもありますし、反面、最近では、
犬は雑食だから、穀物も食べた方が良い
という考え方もあのです。実際はどちらも一理ありますし、どっちも正解ではあると思いますが、昨今では犬はもともとは肉食だとしても、現代の犬は雑食と考える風潮があります。つまり、穀物も適度には取ったほうが良いとされているということですね。
ですので、良いか悪いかまでは断言はできません。とはいえ、事実として、穀物にアレルギーが出るわんちゃんがいるということは考慮しておいた方が良いでしょう。
そういった点から、「薬膳だからいい」と、盲目的に信じるのはおすすめしません…。
問題なく食べられる子もいるよ♪
ちなみに、小麦(=穀物)にアレルギーが出る子の場合は、化学構成が似ている大麦にもアレルギーが出ることもあります。実は大麦は、薬膳系のドッグフードでも使われがちな食材です。
小麦がダメでも大麦は大丈夫という子もいますが、今は大丈夫でも暫くすると、大麦にアレルギー反応が出ないとも言い切れませんので、注意しなければなりません。
小麦や大麦だけではなく、ひえやアワ、玄米など穀物全般にアレルギーが出やすい体質の子もいるので、そういった子にとっては、薬膳のようにさまざまな食材(穀物)を配合するドッグフードは合わないケースも多いものです…。
敏感な子には、たくさんの食材が配合されたフードは危険!
ですので、薬膳と聞くと、漠然と
という言いイメージを抱くかもしれませんが、まずは薬膳とはなんなのかを理解しておきましょう。
そして、しっかりと愛犬の体質を把握した上で、その薬膳系ドッグフードに配合されている原材料に、愛犬にダメなもの・合わないものがないかなどを見極め、注意しておくことをおすすめします。
自宅で作る「手作り薬膳フード」と「市販の薬膳フード」の違い
一番はじめにお伝えしましたが、大事なお話なので、今一度お伝えしておきたいのですが、
ということを忘れないでほしいです。
ドッグフードマニアな私は、色んなドッグフードの成分や特徴、原材料を見てきましたが、市販の薬膳フードはとにかく穀物の使用が多いなと感じます。AAFCOの基準をクリアしつつ、薬膳の考えに見合う食材を選んでいかなければならないからでしょうね。
薬膳的役割をクリアした上で、販売に値する栄養価にするんだね
一方、手作りでご自宅で作るような薬膳レシピなどは、穀物をたくさん使用することはのですが、あくまで自家消費であって、販売レベル(=AAFCOの基準)の細かい栄養の数値までは計算する必要がありません。そのためトータルの栄養価に不安はあります。
それに、インターネットや雑誌に「犬用薬膳レシピ」や、管理栄養士が監修した薬膳レシピなども掲載されていますが、こういったものは長期的に食べることを想定したものではなく、ある程度の期間摂取し続けることで不調を改善していくという薬膳の考えには適していないのです。
手作り・薬膳ということで、その時はとても愛犬のための良いことをしているように思えて気分は良くても、栄養も心配だし、長期的に与えて行くには不適切だし…となってしまいます。これこそが、手作りフードの盲点であり、注意点です。
犬に1日に必要な栄養って、そんな簡単なことじゃないんだ。。
AAFCOで定められている、犬に必要な栄養価(←英語ですが3ページから4ページ目をぜひ一度チェックしてみてください)には、かなり事細かにルールがあります。
- リンとカルシウムは1:1が理想
- 1kgに対して○mgのビタミンが理想
- アルギニンは○%は必要
など、それぞれの栄養成分に細かい分量の決まりがあるのがおわかりいただけますよね?このような細かい決まりがあるため、市販のドッグフードではビタミンやミネラルを原材料に配合してあります。
本来はそこまでしっかり管理して、栄養価をクリアできていないと販売できないのです。(市販されているフードは原則はこのAAFCOの基準をクリアしている必要があるため)だからこそ、総合栄養食と記載されたドッグフードさえ食べていれば、栄養面には問題ないことになります。
手作りフードは嗜好性は高いけど致命的な問題が…
しかし、手作りフードでは絶対的にまかない切れない成分が出てきて、ご自身で足りていないビタミンやミネラル、繊維などをサプリメントなどで追加しないとAAFCOの基準をクリアすることができません。
つまり、薬膳という意味では効果的なフードは手作りできても、犬に1日に必要な栄養成分の細かいバランスまでは補いきれず、長期的に食べることで懸念していた不調が改善されようとも、また別の不調が出てしまう可能性があるのです。
薬膳はたまに食べるだけでは気休めにしかならずに、意味がありません。長期的に手作りの薬膳フードを与えて、体質改善ができるという考え方は、私個人としてはおすすめしません。(※手作りフード推奨派の人もいるので、あくまで私の考えだと思っていただいて大丈夫です。)
薬膳ドッグフードのメーカーのスタッフさんとの会話・見解
市販されている薬膳を売りにしたドッグフードは、どうしても穀物の使用の多さが目立ちますし、最初は「うちの愛犬は穀物があまり得意ではないから、薬膳はないかな…」と、正直なところ思っていました。
しかし!百聞は一見に如かず。
ということで、薬膳フードを扱う実店舗を訪れて、薬膳の有資格者とお話しをしてきました。そのスタッフさんに、原材料に配合されている穀物云々に限定しないで、漠然と
犬の薬膳って、アレルギーとかってどうなんですか?
と聞いたところ、
多数の食材を使用しているのでアレルギーのリスク分散ができています
というご返答をいただきまして。たしかに、なるほど。それも一理あるなと思いました。返しが上手!
このスタッフさんの返しは、花粉症のように、許容量をオーバーして、その成分を受け付けない体質になってしまうこともある反面、たくさんのものを配合しているからこそ、その許容量に達しないようにリスクを分散できているということです。
この考え方のお話しは、こちらの「フードローテーション」でアレルギー回避ができるというお話しにも記載してありますので、気になる方はクリックしてみてくださいね。
アレルギーの原因になる物質のキャパさえ超えなければ良いんだね!
もちろん、いくら少量ずつ何種類もの原材料が配合されていたとしても、明らかにアレルギーが出る食材が使用されているのであれば、避けたほうが良いです。ちょっとでも合わないとアレルギーが出るケースもあり、その場合はリスクが分散されるという考え方はできません。
それにたくさんの食材が配合されているフードを食べると、なにかしらの不調が出る傾向がある子には、薬膳を胸を張っておすすめすることはできませんので、愛犬がどういったアレルギーの出方をする特性があるのかは知っておく必要もあります。
こういった複雑な理由があるので、今回の記事のタイトルにあるように、合う子と合わない子がいるということをしっかり前提として頭の片隅においた上で、薬膳は良いもの!という盲目的に信じて試すのは避けてほしいのです。
市販の薬膳フード・手作り薬膳フードのメッリトとデメリットとは
薬膳系のフードは先ほどもお伝えしたとおり、良し悪し意見は割れます。好みもあるでしょうし、薬膳の考えが好きな人もいれば、そこまでやる必要はないと思う方もいるでしょうし。そもそも薬膳自体をうさんくさいとすら感じる方もいるかもしれません。
ですので、ここでは主観を省いて、客観的に見た薬膳フードのメリットとデメリットをご紹介します。比較しやすいように表にしてまとめてみました。
まず最初に、市販の薬膳フードについて。
メリット | デメリット |
|
|
ぼくは美味しかったらなんでもいい♪
メリットはやはり、日頃の食事で体調管理ができること。薬に頼りたくない飼い主さんにとっては、これは最大のメリットといえるのではないでしょうか?薬ばかり飲んでいるのも、飼い主さんとしても心配になることもあると思います。
薬を常用したら効き目が落ちることもありますし、何より体に負担をかけることにもなるでしょうしね…。免疫力をあげて体調を安定させたい、根本的な体質改善をしていきたいという考えの方にとっては、薬膳はありがたい存在だと思います。
ただし、デメリットは一般のドッグフードよりも少々値段が高くなってしまうのは難点ではないでしょうか。
ただでさえ物価上昇に困っているのに…
また、薬のような即効性はなく、効果を感じられるまで時間がかかるということもあります。体内・体質を根本的に改善していくことを基本としているため、そう簡単に結果はでません。
少なくともフードの効果が感じられるようになるのは、2~3週間はかかると言われています。即効性の出やすい効果は2,3日で出ることもありますが、体質によっては簡単には効果は感じられないものなのです。
フードが体に馴染んで、安定するのには1ヶ月は見ておいた方がよいでしょう。症状・体質によっては2、3ヶ月以上かかることもあります。
効果を感じないからと、ころころフードを替えないように!
効果を感じるまでには時間がかかるにもかかわらず、思った効果が出ないからと、短期間でフードを替えていると、愛犬がグルメになってフードジプシーになってしまうこともあるので注意が必要です。※明らかな不調が出てのであれば、そのフードの継続はおすすめしません。
また、たくさんの薬膳フードを見ましたが、一般的なフードよりも栄養価が低いものが多いと感じました。たんぱく源と脂質が低い傾向があります。
食べ慣れてくると、体に食材にフィットしてきて、症状が安定する子もいますが、薬膳でよく使用されがちな、ハーブや穀物が合わない場合は、食べ続けることで返って体に負担をかけることもあるので、注意深く愛犬の変化を見ておくようにしましょう。
体質はみんな違うから、万人に100点満点なフードなんてないんだ
続いて、薬膳フードを手作りすることのメリット・デメリットについて。ここでご説明するデメリットは、市販の薬膳フードのデメリットにさらにプラスして発生するデメリットだと思ってください。
メリット | デメリット |
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効果を感じるまで時間がかかるのに、それまでずっと作り続けていく覚悟が必要ですよね。
しかも食べ続けることで栄養バランスも偏りがちだし…
災害時などに、電気やインターネット環境が使えなければ、薬膳レシピを検索することもできません。それ以前に、インフラ次第では手作りするための食材すら届かないことも考えられます。そもそも電気などがストップしてしまうと、食材があろうが作れやしませんよね…。
仮に作れたところで、保存もできないことも考えなければならなくなります。
薬膳レシピに問わずですが、手作りフードは簡単にできることではありません。相当な栄養の知識が必要になるので、「なんとなくよさそう」というだけで取り入れるのではなく、デメリットもしっかり理解しておいた方が良いと思います。
犬用の「薬膳フード」ってどんなものがある?療法食なの?
ここからは、どんな薬膳ドッグフードがあるのかサラッとご紹介していきます!特定のフードを売り込むのが目的ではないため、あくまで簡単な紹介のみですが。
実際に調べて見ると、症状別で選べるフードもありますし、ある程度の基本は同じ原材料を使用した上で主原料を替えたもの(フードローテーショしやすいもの)、総合栄養食、療法食など、たくさんあることがわかりました。
薬膳のフードと聞くと、
病気がちな子じゃないと食べられないのかな?
と思う方もいるかもしれませんが、健康で不調がない子でも食べられる総合栄養食もあります。決して病気や不調がある子じゃないと食べられないものではありません。そのため、薬膳フードも状況によっては、ドッグフード選びの選択肢のひとつとしてありではないかな?とも思います。
また、穀物が配合されているものが多いとはお伝えしたものの、
など、他のフードにはない強みを持つ薬膳フードもあったので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
ペルシア(Pelthia)
国際薬膳資格を持つシェフが作ったドッグフードです。ペットフードが本職ではなく、もともと、レストランを営んでいるシェフで、料亭を営まれています。
ペルシアは、薬膳フードの中ではたんぱく質量が多いことや、フードローテーションをしやすいバリエーションになっているのが特徴です。
- 牛、鶏、馬、魚肉、豚レバーを主原料としたオールミックス
- 体重管理用フードのライト(主原料はオールミックスと同じ)
- 主原料を牛肉、魚肉、牛レバーにしたビーフ
- 主原料を鶏肉、魚肉、鶏レバーにしたチキン
の4種類があり、牛がダメな子であればチキンを、チキンがダメな子であればビーフといった具合に使い分けできます。
和漢みらいのドッグフード
私が実店舗に足を運んだお店です。健康な子向けの総合栄養食やおやつもありますが、原則、不調がある子向けの療法食をメインに販売しています。多数の困りごとに対応できるよう、以下のようなシリーズ展開も豊富なんですよ♪
総合栄養食 | パピー~成犬用 | 長寿サポート |
シニア用(8歳以上) | シニアサポート | |
療法食 | 内臓疾患の無い7歳以下の犬 | 栄養回復(G・A・N+) |
心臓病・心臓病に起因する疾患を持つ犬 | SI(心臓用) | |
慢性腎不全・腎臓トラブルに悩む犬 | J(腎臓用) | |
肝臓疾患・胆のう症・肝臓トラブルに悩む犬 | KA(肝臓用) | |
膵炎・甲状腺機能・クッシング症候群に悩む犬 | SU(膵臓用) | |
蛋白漏出性腸炎・炎症性腸炎・下痢・便秘に悩む犬 | IC(胃腸・消化器) | |
糖尿病・糖尿病に起因する疾患・白内障に悩む犬 | TO(糖尿病・白内障用) | |
結石・膀胱炎・尿路トラブルに悩む犬 | KE(結石・膀胱炎用) | |
骨・関節・ヘルニア・脱臼・関節炎に悩む犬 | H (骨関節用) | |
皮膚アレルギー・皮膚炎・外耳炎・涙やけに悩む犬 | A(皮ふ・アレルギー用) | |
ダイエット・減量・肥満・太り過ぎに悩む犬 | D(ダイエット用) |
ピリカ薬膳・漢方ごはん
自然療法に重きを置いている動物病院「Pirica Medical Salon」。ドイツ自然療法の考えを採用しています。
- ウェットフード
- ドライフード
- おやつ
など、シリーズ展開も多く、気軽に取り入れやすいのもいいですね。
さらに、実際のクリニック(東京都世田谷区)で、愛犬の相談をしながらフードを決めることもできますので、安心して依頼できると思います。
東京の病院に通院できないご家庭もあるでしょうが、オンライン診断も対応しているので安心ですね♪
バロンドッグフード・バロンのしっぽ
国産にこだわり、かつ酵素をふんだんに配合したバロンシリーズ。この「バロン」というのは運営者の愛犬の名前に由来しています。
愛犬の肌トラブルを機にシャンプー開発からスタートして、現在では犬のケア用品のみならず、おやつ(ふりかけ)やフードも取り扱うようになりました。
ドッグフードの主軸は、
の2種類。脂質の低さやカロリーの低さは少し気になるのですが、おやつを与えている人やトッピングを使用したい人にとっては使いやすいフードといえそうです。
実店舗もありますし、取引店舗も多いので、比較的インターネットショッピング以外でも、入手しやすいかもしれませんね♪
犬の幸せサリーとダリオ
少し変わった薬膳フードとしてご紹介したいのが、「犬の幸せサリーとダリオ」、通称、サリダオ。
「薬膳ごはんの素」なるものがありまして。なんと炊飯器で炊くという犬用ごはんなんですよ♪原材料は、
白米 ゴマ はだか麦 胚芽押麦 発芽玄米 もち米黒 黄大豆 ハト麦 もちきび もち玄米 もち赤米 ひえ パンプキンシード 鯖 鯵 鰯 ひじき キヌア 椎茸 クコの実
引用元:犬の幸せサリーとダリオ公式サイト
となっており、人間も食べることができます。
ちなみに、サリー・ダリオは販売者の2頭の愛犬の名前に由来しており、製造のきっかけは、愛犬のアレルギー症状からスタートしています。
私がフードの本気で勉強を始めたのも、やはり愛犬の不調からですので、こういった思いのこもったコンセプトのあるフードは応援したくなります♪
おわりに
フード以外にも、薬膳用トッピングアイテムなども販売されています。
市販の薬膳ドッグフードだと、
という人もいると思うので、いきなり薬膳フードに切り替えるのではなく、最初は気軽に薬膳トッピングを使用してお試ししてみるのもありです♪
一概に薬膳の良し悪しは断言できるものではないとはいえ、市販のフードであれもこれもやってもダメだった方や、薬膳の考えに共感する方などは、試しに薬膳を与えてみるのもいいかもしれません。
ただし、お伝えしているとおり、たくさんの原材料が使用されていることが吉と出るかどうかは本当に愛犬の体質次第です。くれぐれも「薬膳だからいいに違いない」というような思いだけで始めるのではなく、しっかりと愛犬の様子を見ながら与えるようにしてくださいね。
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