飼い主さんの愛犬のお悩みのひとつに、食糞があります。そもそも、「犬は食糞することがある」ということを知らない方もいますので、食糞姿を初めて見た時は驚いてしまうかもしれません。
犬がうんちを食べるなんてショッキングでしょうし、できればやめてほしいと思いますよね。
一般的には、成犬になれば自然と食糞はやめるケースが多いと言いますが、本当にそうなのでしょうか?
成犬になっても止めないうちの子はおかしいの?
食糞をしない子・しても自然とすぐにやめる子もいるのですが、実際は、成犬になっても食フンしてしまうことにお悩みの飼い主さんもたくさんいます。
でも…そもそも原因はなになのか…?どうやったら食糞は治せるのでしょう?しつけでなんとかなるものなのか…?など、今回は色んな角度から食糞について考えていきます。
なお、いろいろ書いてありますが、犬の個体差もありますし、愛犬の体質に合う対処法を教えてほしい・相談して方向性を決めたいという方は、当サイトでもお手伝いできますので、お気軽にお問い合わせくださいね♪
そもそも「食糞」はしてはいけないこと?やめさせるべきなの?
先に結論をお伝えしますと、犬にとって食糞することは、悪いことではありません。本能的にしている行動でもあり、ダメなことをしているつもりもなく、自然としているだけのことです。
犬では、母親が仔犬のおしっこやウンチを食べるのは、自然な行動としてインプットされているもの。そのため、自分のウンチだけでなく、猫などの他の動物のウンチも好んで食べる場合もあり、とくに仔犬が食事の不足を補うため、あるいは一種の探索行動として行うことも多いようです。
引用元:新瀬戸どうぶつ病良い
飼い主さんとしてはビックリするでしょうし、あまり気分よく見ていられる光景ではないと思いますが…。
それに、自分の便の食糞だけではなく、他の子のうんちまで食べようとすることもありますし、犬が食糞することを知っている人であって、さすがにその光景には引いてしまう人もいるかもしれません…。
それだけはちょっと…
しかし、食糞は習性・本能としの行動とはいっても、自分のうんちはもちろん、ほかの動物のうんちも食べようとする・拾い食いしようとする場合などは、衛生面を考慮すると、寄生虫や伝染病の危険もあります。
お腹を壊してしまったり、具合が悪くなってしまったりする危険もあるので注意しなければなりません。つまり、食糞はさせないに越したことはないのですよね。
愛犬の成長・ライフステージと共に、自然と食糞は止めるとはいわれていますが、中には簡単には食糞癖が治らない子もいますので、その場合は、飼い主さんも協力して、食糞をやめるように対策をしていく必要があります。
食糞をする理由はさまざま!原因はひとつではないので注意!
食糞をしてしまう原因は多岐にわたります。こうだから食糞をするんだという、絶対的な原因や定義があるわけでもありません。それに個体差もありますしね。
むしろ、食糞はしっかり解明されていないこともありますので、
と、食糞をしてしまう愛犬を、責めたり恥じたりするような考えは持つ必要はありません。それに、飼い主さんも「自分のしつけのせいで食糞をやめないんだ…」なんて感じないでくださいね!
でも、食糞の原因って、どんなことがあるのでしょう?考えられることをご紹介しますので、食糞にお悩みの方は、愛犬に当てはまるものはないか確認しながら読み進めてみてください。
パピー期は好奇や消化器官の不安定さから、食糞をしがちな時期
パピーのうちは消化器官が発達途中の段階です。そのため、消化がうまくいかず、食べたフードの未消化のものや栄養がうんちに出てしまうことがあります。つまり、便の香りを食べ物のように感じて、食べてしまうこともあるものです。
それにパピーのうちは好奇心も旺盛ですし、興味本位でいい香りがするや気になるものを口に入れたい・確認したいという本能が働きます。(余談ですが、拾い食いもこういった興味や好奇心が関係しているといわれています。)
犬にとっては、「これは食べられるものだ」「栄養が詰まっているものだ」「なんかこれ気になる!」という気持ちで口に入れてしまうのですが、人間からしたら、
便なんてくちゃいのに…?!
と思うかもしれません。しかし、犬にとっては栄養価のあるおいしい香りに感じているのでしょう。
その証拠に、昨今トライプを使用したフードがありますよね?トライプの詳細はこちらにも記載してありますが、反芻動物の胃の中身のことで、しかも、便に限りなく近い状態のものです。それを犬は喜んで食べます。
実際に、狩猟犬は仕留めた獲物の下腹に食らいつこうとするのですが、消化活動を繰り返した胃の内容物には、乳酸菌なども豊富で、栄養の宝庫に感じる魅力があるからなのです。それを犬も本能的に知っています。
狩猟の動画などを見たらわかるよ♪(閲覧注意)
ただ、パピーの場合には胃腸の調子や消化器官が安定してきたら、自然と食糞をやめることもしばしば。そのため、パピーのうちの食糞は、ある程度仕方ない部分もあるのだと、飼い主さんも少し見守る姿勢も必要です。
どうしても愛犬がうんちを食べるのが嫌…やめさせたい…という方もいるとは思いますが、食糞させたくないからといって、焦ってうんちを片付けようとすると、犬からしたら「食べ物を取られる!」と勘違いしてしまうことがあります。
すぐにうんちを片付けることで、食べる習慣がなくなる子もいますが、「取られた!」と思ってしまった場合には、食糞癖を助長させてしまう可能性がありますので注意してくださいね。
成犬でもお腹が不安定・消化不良から食糞をする可能性も…
先ほど、「パピーのうちは」という言い方をしていましたが、実際は成犬であっても、お腹の調子が不安定・消化器官が順調に働いていない場合には、食糞をしてしまうことがあります。
理由は上記でご説明したとおり、消化がうまくいっていないことから、未消化の栄養素が出てしまっていたり、それゆえに香りがうんちに多く出てしまっていたりしていて、悪気なく「栄養だから、食べないといけない」と思っているのでしょう。
一般的にはパピーの食糞は、消化器官の発育上と共に(=成犬になれば)やめると言われてはいるものの、もし成犬になっても食糞をやめなかったり、成犬になってから食糞をするようになったりしたのであれば、お腹の不調の可能性も否めません。
お腹が不安定になる理由はさまざまです
ちなみに、お腹の調子が不安定になるのは、
など、本当にたくさんの原因が考えられます。
食物アレルギーの場合は、無理にあれこれ整腸作用のあるものを与えたところで、根本的なアレルゲン排除ができていなければ、愛犬の体に負担をかけるだけです。
獣医さんに相談しながら、アレルギー対策をしていくようにしましょう。
アレルギーの子は、下手にあれこれ与えない方が良い!
もちろん、お腹は安定しているのに、ただただ食糞癖が残っているというケースもあります。その場合は、時間をかけて「うんちは食べなくても良いんだよ」「食べ物じゃないんだよ」ということを覚えさせていけば良いので、焦る必要はありません。
なお、食べられたくないからといって、焦って片付けようとしたり、食べようとする愛犬を叱ったりすることなく、淡々と冷静に対処するようにしてくださいね。
また、消化のトラブルになるような病気や不調をかかえている可能性もあるため、食糞以外にも食べても痩せる(太らない)、便の色の異常などがみられる場合は、必ず獣医さんにその旨も伝えるようにしましょう。
フードの給餌量が足りておらず、空腹のあまり便を食べてしまう
ドッグフードのパッケージに記載されている「給餌量の目安」は、あくまで目安に過ぎません。そのため、フードの量が足りていなくて、空腹のあまりにうんちを食べてしまっている可能性もあります。
あるいは、ダイエットをさせていて、無理な(体格に見合っていない)給餌量の制限・食事制限をしている場合も、お腹が空き過ぎているのかもしれません。
ほかにも、あまりにフードの給餌時間が不規則な場合や、食事の回数が1日1回など少ない場合には、空腹が過ぎる状態になってしまうこともあります。
お腹が空きすぎて…我慢できないんだもん
犬は空腹が過ぎてしまうと、本能的にうんちを食べようとすることがあるんです。
愛犬に必要なフード量(=必要なカロリー量)をしっかり与えられているでしょうか?運動量や生活スタイルによって、必要なカロリー数は異なりますので、フードのパッケージにある目安量はあてにならないこともあります。
ダイエットが必要だからといって、無理な食事制限をさせてしまっていないでしょうか?フードの時間がバラバラすぎて、空腹の時間が多くなっていないかなど、今一度、食事量や回数を見直してみるのもいいかもしれませんね。
野生の頃の名残…うんちをそのまま置いておくのは居場所がバレて危険!
野生の名残として、うんちを隠すために食べてしまうこともあります。
犬からしたら、うんちの香りを他の動物・敵に気づかれてしまうということは、自分の居場所がバレてしまうということに繋がりますので、早く隠してしまいたいのです。
本来は自分の居場所(寝床)がバレたくないから、できるだけ住処から離れたところでトイレをしたいという習性もありますしね。
犬からしたら食糞=悪いことではない
ほかにも、母犬は子犬の排泄のお手伝いをしつつ、衛生的にしておくために、子犬のうんちを食べることもありますし、自分の群れが過ごす環境をキレイにしておきたい気持ちがある子もいますし、犬からしたら食糞は悪いことをしているつもりはありません。
もしかしたら、飼い主さんがたまたま、すぐにうんちを片付けてくれないことがあったなどの経緯から、「早く片付けてよ!敵にバレちゃうよ!」と焦ってしまっているかもしれませんし、群れの居場所はキレイにしなきゃと思っているのかも?!
これらはすべて、野生の頃の本能としての行為ですが、飼い主さんが「食べなくても大丈夫なんだよ」ということを教えていくことで、食糞の習慣をなくしていける可能性もあります。
うんちをした時の飼い主さんのリアクションを勘違いしている可能性
あなたご自身だけではなく、ご家族(特に小さなお子さんなど)が、愛犬がうんちをした時・トイレに失敗した時、あるいは食糞をした時のことを、思い返してみてください。
以下のようなことをしてはいないでしょうか?
- 食糞する愛犬をきつく叱ってしまった
- 食糞をしている姿を見て大騒ぎしてしまった
- トイレの失敗を見て嫌そうな態度をとってしまった
こういった、うんちをした時や食糞した時の、飼い主さん・ご家族の対応(リアクション)を愛犬は勘違いして覚えてしまっている可能性があるのです。
たとえば、食糞に驚いてキャーキャー言ったり、笑ったりしたら(お子さんに多いかもしれません)、犬はその姿を見て喜んでくれていると勘違いしてしまうこともあります。あるいは、自分に興味を示してくれていると思っているのかもしれません。
ぼくの行動に関心があるんだな♪
ほかにも、愛犬がまさかの場所で粗相をしてしまい、飼い主さんがついつい余裕のない態度をとってしまったら…あるいは部屋中を汚されて、愛犬をきつく叱ってまったら…。
飼い主さんを怒らせる悪いことをしたんだと学んで、愛犬はうんちをすることはよくないと思い、隠そうとしてうんちを食べてしまっているのかもしれません。不安につながってしまっているのでしょうね。
このように、きつく怒られた経験や、周りが喜んでいる・自分に関心を持ってくれているという勘違いから、食糞行動が連動しているだけのこともあります。この場合は、愛犬の間違った認識を修正していくことが重要です。
退屈しのぎ・暇つぶし…運動不足やコミュニケーション不足が原因かも?
愛犬の本能を満たすような生活ができていない場合にも、退屈やストレスから食糞をしてしまう子もいます。
たとえばですが、
- あまり散歩に行っていない
- 飼い主さんとコミュニケーションをとる時間があまりない、留守番時間が長い
- 外の匂い嗅ぎなど本能を満たせる行動を日常的にあまりできていない
- 犬同士で遊ぶような時間があまりない(これは犬の性格にもよります)
- 自由に動けるスペースが少ない
など、やることがない・つまらないと感じている可能性はないでしょうか?
仕事が忙しくて、たしかに時間がなかったかも…
こういったストレス発散・暇つぶしから食糞をして、さらに先ほどご紹介しやようにその時に飼い主さんがかまってくれた・飼い主さんがなにかしらリアクションをしてくれた、そんな経験を積んでしまうと一層、食糞をやめられなくなってしまうかもしれません。
犬によってはあまり運動するのが好きではない子もいますが、運動をたくさんした子もいますし、他のわんちゃんが苦手な子もいれば、他のわんちゃんとあそぶのが好きな子もいます。
愛犬の性格に合った飼い方をできていないことから、食糞をしてしまっている可能性もあるので今一度、愛犬との生活スタイルを考えてあげるのもいいかもしれませんね。
食糞をやめさせたい!飼い主さんができる正しい対処法とは?
本当に多岐にわたる食糞の理由があり、パピーだからこそのケースもある反面、突然食糞をするようになってしまうこともあることがわかりました。
お伝えしてきたように、パピーのうちは成長と共に食糞を自然としなくなることも多いのですが、問題は、
などの場合です。
上記の場合は、飼い主さんのサポートも必要になってきます。食糞や拾い食いは飼い主さんのしつけの問題と思っている人もいるかもしれませんが、実際はそうとは限りません。
しつけじゃなくて体質もあるんだもの!
もちろん、しつけの一環として「食糞しないでいいんだよ」ということを教えることも必要な面もあります。
そういってしまうと、しつけやコミュニケーションがうまくいかないことに悩む方もいますが、食糞はしつけだけはコントロールできないこともあるということを知っていれば、間違った対処法をして悩む必要もありませんよね♪
いくつか対処法をご紹介しますので、愛犬の状況や食糞の原因に合わせて、対応できるようにしておきましょう!
愛犬のトイレの処理は「落ち着いて・冷静に・淡々と」すること
トイレの掃除・片付けは、たちえ愛犬がトイレに失敗していたとしても、怒るような表情はせず、冷静に淡々と無言でおこなうようにしましょう。
食糞をするからといって、食べる前に片付けないと!とスタンバイしても、愛犬も焦って食べようとしてしまいます。※もちろん、うんちしたらすぐ片付けるのも衛生面の意味でも、食糞予防としても大事ですが。
トイレトレーニングがまだできていな子はもちろん、トイレトレーニングができている子であっても、環境が変わったり、不安やストレスがあったりすると、
など、飼い主さんとしては嬉しくないことをすることもあることでしょう。
キレイにしたばっかなのに…また…
掃除したのにまたか…なんてこともあるでしょうが、愛犬を叱らないであげてください。トイレをしたら、飼い主さんが怒ってしまうと覚えて、一層失敗してしまう可能性があります。
また、女性や子どもの声の高さゆえに、喜んでいるように聞こえる声のかけ方をしていないでしょうか?優しい声で「またやったの~?!」となんて声かけをしていたら、褒めてもらえていると勘違いしているかもしれません。
特に食糞は衝撃的に感じる人も多いでしょうし、その時のリアクションを愛犬が見て、飼い主さんが怒ってる・喜んでると思ったり、こうやると飼い主さんの関心や気を引けるぞ!など、誤解していたりする可能性もあります。
へたに声をかけることで勘違いする子もいます
上手にできて褒めるのであればいいのですが、失敗した時・食糞をした時などにしたリアクションから、食糞を含むトイレトラブルに拍車をかけてしまことがあるため、できるだけ淡々と何事もなかったように対処するのがよいでしょう。
パピーのうちはまだ、排泄のコントロールもできる年齢ではないので、失敗することも多いでしょうし、不調がある子やシニアなどになってくると、トイレの失敗もあるかもしれません。
そんな時に食糞をしてしまったからといって、注意したり怒ったり焦ったりするのではなく、なぜこのようなことをしているのか?の原因を考えるようにして、淡々と掃除は済ましてしまいましょう。
愛犬が安定して食べられるフード・お腹を壊さないフードを見つける
アレルギーや体質的にあっていないフードを食べているせいで、お腹の調子が安定していない子の場合は、お腹を壊さず食べられるフードを与える・見つけるようにしましょう。
アレルギーに関しては本当に個体差があって、「これは絶対にみんなアレルギーが出ます!」と言い切れるわけではありません。だからこそ、合っているかどうか見極めるのも難しい面もあるのですが…。
動物病院でアレルギー検査をする、もしくは飼い主さんが犬が口にするものを徹底管理するしかなくなってしまいます。ちなみに、アレルギー検査をしても100%アレルギーがクリアになるわけでもありませんし…。
でも、わかることもあるから受けないよりはいいよ!
それに、アレルギー症状もひとつではありませんので、飼い主さんがどれだけ愛犬の変化に気づけているかも重要です。涙やけ・皮膚炎・お腹を壊す子などさまざまな症状があります。
そのうちのひとつとして、お腹の調子が不安定になっている可能性が考えられますので、お腹を壊すことなく食べられるフードを見つけてあげることが優先です。
なお、アレルギー症状の場合は、整腸作用があるものだったとしても、あれこれ色んなものを追加して与えるのはおすすめしません。(色んなものを与えることによってかえって、アレルギーを特定できなくなったり、アレルギーを悪化させたりする可能性があるため)
ただフードが合わないだけの可能性も?
また、粗繊維や灰分が多いフードや、穀物が多いフードを食べている場合には、消化が早く進み腹持ちがよくないこともありますし、消化しやすいからこそ、栄養が便に出やすくなっている可能性もあります。
あるいは、高栄養価過ぎるフードを食べている場合には、栄養を吸収しきれずに便に栄養が出てしまっていることも考えられますし、あまりよくな原材料のフードを食べている場合には、栄養価が低すぎて、消化吸収がうまくいっていかいのかもしれません。
フードの成分(タンパク質が○%など)や原材料は、犬の体質や運動量など、生活スタイルによってそれぞれどれがいいのかは異なります。愛犬に不調が出ないで安定的に食べられるフードを与えられるよう、フード選びにも注意してくださいね。
フードの回数を増やして空腹の時間を減らす・消化のサイクルを調整
お腹が空きすぎていたり、消化がうまくいっていなかったりすることから食糞をしているようであれば、フードを与える回数を調整してみましょう。
どんなフードを与えているのかにもよりますが、消化のサイクルには個体差もあります。そのため、空腹になる時間を減らすためにも、あるいは消化活動を穏やかにするためにも、これまで2回与えていたのであれば、3回に変えてみてください。
胃腸が丈夫な子ばかりじゃないんですね…
たとえばですが、30gを2回食べていたのであれば、20gを3回に変えてみるだけで構いません。それでもあまり…というようであれば、4回にしてみるのもあり!(※それだけの回数を与えられるよう、愛犬に付き添ってあげる時間の余裕も必要ですが…。)
フードの回数は1日2回が定番のようにいわれていますが、実際はそのサイクルが合わない子もいます。うんちの状況や食糞などから回数を調整してあげることも必要なんですね。
ただし、ごはん後は2時間ほどは散歩や運動をさせない方がいいので(消化に支障があるため)、与える回数・時間と散歩の時間のバランスを考えておくようにしましょう。
愛犬の生活スタイルに合ったフード量をしっかり把握しておきましょう
当サイトでも何度かお伝えしていることですが、ドッグフードのパッケージプラザに記載されている「目安量」は言葉のとおり、あくまで目安に過ぎません。運動量、性別、避妊虚勢手術の有無、犬種、年齢によって必要なフードの量は異なります。
愛犬に適していないフードの給餌量が原因で、空腹あまり食糞をしている可能性もありますし、逆に与え過ぎていてお腹の調子を壊している可能性も否めません。
愛犬に必要な栄養(カロリー)の計算方法はネット検索でも出てきますが、当サイトでも計算できますし、プラスアルファのアドバイスも可能ですので、気になる方は気軽にお問い合わせくださいね。
食糞しないように「おやつで気を引く作戦」は、やり方に注意が必要です!
一部のサイトで、「食糞する前におやつを使って気を引いて、食べないようにする」、「うんちを食べなかったらおやつをあげる」などの、食糞をさせない方法がご紹介されています。
おやつがあることで、覚えが著しく早くなる子もいますし、こうしたら(=うんちを食べなければ)いいことがある(=おやつをもらえる)と学べますし、褒めて教えるやり方は決して悪いことではありません。
ただし注意してほいのは、そういった教え方の場合、おやつがないということを聞かない子になってしまう危険があることです。
おやつのためならなんでもします!
もちろん、おやつがあればしっかり言うことを聞くのであれば、おやつがあっても聞かない子よりはよっぽどいいと思います!(我が家の愛犬もその傾向がありますし…笑)
ただ、おやつを使ったコミュニケーションやしつけは、大変有効なこともある反面、おやちを用意できない時でも、飼い主さんの指示をしっかり聞けるようにしておくのが一番です。
特に食糞の場合は、自分のうんちだけではなく、お散歩中のほかのわんちゃんのうんちや猫のうんちにまで興味を持つこともあります。菌などが繫殖している可能性もあるため、とっさの時におやつなしでもコントロールできるようにしておく方が良いでしょう。
食糞を防止するスプレーなどを使って、うんちは美味しくないことを教える
噛み癖やいたずら癖のある子のしつけアイテムとして、犬が口にしても害がない成分を抽出して作った、「苦い味がするスプレー」があります。代表的なのは、ビターアップルでしょうか。
犬が口にしたら困るもの・噛んでほしくないものにシュっとスプレーすることで、万一犬が口にした時に「苦い!これは美味しくないものだ」と認識させる効果が期待できるのです。ただし、これは残念ながら効く子と効かない子がいるようで…。
ピタッと食糞を含むいたずたをやめる子もいれば、平気でいたずたを続ける子もいるため、愛犬に合うかどうかはやってみないとなんともですが、こんな方法もありますよということでご紹介させていただきました。
散歩や運動・コミュニケーションをしっかりとってストレス軽減を♪
ストレスが原因でお腹が不安定になることがあります。結果、消化がうまくいっていないうんちを食べてしまっているようであれば、まずはそのストレスの原因になっているものを取り除いてあげましょう。
運動不足やコミュニケーション不足から、暇・退屈で食糞をしていることもあります。他にも、運動が足りていないせいで、消化がうまく行えずお腹を壊しているのかもしれません。
特に繊細は子・敏感な子は、お腹に症状が出がちです。食べ物のせいかな?と思っていた食糞も、実はストレスが原因かもしれません。今後の愛犬との健やかな毎日のためにも、今一度適切な運動量やコミュニケーションを意識してみてくださいね。
これまでなかった食糞を突然するようになった場合は、動物病院へ!
これまでに食糞はまったくしていなかったのに、突然食糞をするようになった場合は、やはり、お腹の不調・消化がうまくいっていない可能性があります。
一時的に食糞しようとするだけで、やめてくれるのであれば良いのですが、一時的ではなく
などが続いているようであれば、一度しっかり動物病院に相談してみましょう。
普段しなかった食糞をしようとする=なにか不調がある
ちなみに、急に食糞をするようになる原因にもいくつかあります。
フードを替えてから食糞をするようになったのであれば、フードが原因かもしれません。回虫やウイルスなどでお腹を壊している可能性もありますし、急に寒くなったのであれば、少しお腹を壊している可能性もあります。
最悪の場合、なにかしらの病気が潜んでいる危険もありますので、しばらくお腹の調子が悪く、食糞をする(しようとする)のであれば、しっかりお医者さんに診てもらうほうがよいでしょう。
食糞は恥ずかしいことではありません♪正しく対処して解決しよう!
これまで私が対応した方も含め、飼い主さんが愛犬の食糞を話す時って、恥ずかしそうにしていたり、困っている様子だったり、しつけができていないかのように感じたりしているような方が多い気がします。
しかし、最初にお伝えしたように、犬の食糞はしつけで対処できる面もあるとはいえ、昔からの習慣・習性でもあり、むしろお腹のトラブルやアレルギー、病気などで消化がうまくいっていないからこそ起きている可能性も否めません。
もしかしたら、ただの興味本位での食糞ではないこともあるということを理解した上で、正しく対処してあげれるようにしましょう。なお、フードアレルギーからお腹が安定してないのであれば、当サイトでも相談にのることができます♪お気軽にお問い合わせくださいね!
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