犬を車に乗せて移動・おでかけをする機会がある方に質問です。犬を車に同乗させる時、しっかり安全に配慮した乗せ方をできているでしょうか?
ある調査では、意図していない・悪意のない「無知」ゆえに、道路交通法違反に該当する乗せ方をしてしまっている方が、一定数いることが判明しています。しかし、違反は違反です。何かあってからではすみません。「知らなかったし、故意ではない」で許されることではないのです。
せっかくの楽しいお出かけが…
また、違反にはならない乗せ方ではあったにせよ、「近いから大丈夫」「事故なんてそんなに遭うことはないんだから」と過信・油断して、危険な乗せ方をしていらっしゃる方も、ちらほらお見かけします。見てるこっちがヒヤヒヤしちゃう…。
今回は、楽しいはずの犬とのおでかけで、取り返しのつかないことになってしまわないよう、車で愛犬とお出かけする際のルールやマナー、犬とのドライブにおすすめなアイテムなどをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
犬を車に乗せる時、犬は原則クレートやケージに入れましょう!
まず先に結論からお伝えしますが、犬を車に乗せる時は、
この2点はマストだと思っておいてください。
昨今では、犬を含む、ペットを車に乗せる時のカー用品は、色んな種類があります。各自動車会社が、専用品まで作っているほどなのですが、アイテムを選ぶ時に、何よりも優先すべきは、車の中でも犬が安心して過ごせる環境にしてあげることです。
かわいいアイテム、使いやすそうなアイテム、飼い主さんにとって助かるアイテムなど多数あるでしょうが、何よりも、愛犬の命を守ること・犬も飼い主さんも安心して過ごせることに重きを置いてください。
固定されていないと揺れて車酔いしちゃう…
また、固定しておくというのは、衝撃で犬が飛び出してしまわないようにという意味だけではありません。犬だって車酔いしますので。揺れる状態で車に乗っていたら、吐いてしまうこともありますし、恐怖で息が上がってしまう子もいます。
これは、近場だったら大丈夫という話でもなく、いつ何時、どんなことが起こるかわかりません。愛犬を車に乗せる時に気を付けなければならないことは、事故や愛犬の体への負担のほかにも、脱走なども考えられます。実際にそういった事故もありましたよね。
ここでは、走行中に起こりうるトラブルも想定し、多数あるペット用ドライブアイテムを、安全度を5段階にわけてご紹介していきます。めんどくさい…愛犬が嫌がる…なんてことを言わずに、愛犬の命を守れる飼い主さんでいられるよう、参考にしていただけると幸いです。
安全度5:クレートやケージ・バリケンに愛犬を入れて乗車させる
安定性という意味でも、なにより一番いいのは、しっかり蓋ができて、犬が飛び出せないようになっているクレートやケージです。クレートやバリケン(バリケンネル)では大型犬用のサイズが難しい…ということもあるでしょうから、ケージでも構いません。
上が開いているタイプなどでもなく、ソフトケースでもなく、耐久性のあるプラスチックやスチール・ステンレスなどでできたものが一番望ましいです。最近では、シートベルトで固定するためのパーツがあるクレートなども登場しています。
小型犬であれば、お部屋の中でクレートに入ってもらったら、車にそのままクレートを積むだけでOK!大型犬などの場合は、車内にクレートやケージなどを設置して、車の中で犬にその設置してあるクレートやケージに入らせるようにしておくとよいでしょう。
クレートに入るサイズの子であれば、原則、動物病院に行くにせよ、万一の天災時の避難にせよ、いずれにしても、クレートトレーニングはしておいた方がいいです。嫌がるから…狭いから…面倒だから…などの理由で、クレートは使わないなんてことにはならないようにしてくださいね。
車の揺れを怖がる子の場合や、車酔いが心配な子の場合には、揺れを軽減するために、中にタオルケットやベッドを敷いてあげたり、トイレシートを敷いてあげたりしておくのもいいですね。(がりがり・ほじほじしない子の場合ですが…)
安全度4:ドライブボックス・ドライブ用キャリー・ソフトキャリーなど
ソフトケースタイプのドライブボックス(ドライブ用の軽いキャリーやソフトキャリー)もあります。これは先にご紹介したクレートなどとは異なり、硬さはあまりないタイプのものですし、蓋がないタイプもあるので、クレートほどの安全度はありません。
しかし、犬が飛び出せない程度の高さがあったり、ボックス内は、犬が飛び出してしまわないよう、リードをつなげるようになっているものもあります。リードをしっかりつないであれば、ボックスがソフトタイプであっても、犬がボックスから出てしまう心配はありませんもんね。
また、運転の衝撃で、ボックスが揺れてしまわないように、シートに繋いでおけるようになっているものもありますし、使用しない時は折り畳んでおくことも可能です。とりあえずのドライブアイテムとしては、十分事足りていますね。クレートよりも安価ですし。
利便性という意味では大変助かるのですが、やはりソフト素材ですので、揺れの衝撃には耐えられても、万一の衝撃時などには、犬の体を守ることができる素材ではないことから安全度は満点とは言えませんでした。
安全度3.5:ペット用ドライブベッド・ドライブソファー・カーベッド
ドライブボックスよりも、寝心地などの良さがあるのは、ペット用のドライブベッドです。(ドライブソファー、カーベッドなどと呼ばれることもあります)クッションタイプなので、車の揺れが苦手なわんちゃんでも、比較的過ごしやすいのではないでしょうか?
こちらも、シートに取り付けられるタイプのものや、ベッドに犬をつないでおけるペット用シートベルト(飛び出し防止のための犬をつないでおくリード)がついているものもあります。
愛犬が自宅にいる時のように、ふわふわの犬用ベッド(犬用ソファー)で、車内でも快適に寝られるようになってはいますが、ふわふわゆえに、万一の衝突時などに、直接的には体を守ってくれる形状ではないことから、安全度は3.5としました。
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安全度3:ヘッドレストに巻き付けて使えるリード・犬用シートベルト
ヘッドレストにセットして、犬を座席から動いてしまわないようにしておくアイテムもあります。この類のリード・ベルトには色んなタイプがあるのですが、座席から動かないように、ヘッドレストに装着するリード・ベルトのものをまとめてみました。
というのが、このアイテムのメリットだと思います。
が、これはあくまで、リード・犬用シートベルトであって、なにか犬を守れる形のあるものの中に、犬を座らせておく・入らせておくというアイテムではありません。個人の意見ではありますが、安全度としてはあまりおすすめはしていませんのでご注意ください。
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安全度3: シートベルトバックルにセットできる係留部品のついたリード
シートベルトバックルに差し込める係留部品のついたリードも販売されています。犬にこのリードをつけて、車に乗せたら、シートベルトのバックル部分にカチッとするだけでOK。
メリットは、
- ドライブアイテムとしては安価であること
- クレートを嫌がる子を飼われている方
- サイズの合うクレートやドライブベッドなない、大きなわんちゃんを飼われている方
にとっては、大変使いやすいということです。あとは、これはメリットとしてお伝えするべきではないのですが、外を見たがるわんちゃんであれば、ドライブ中に窓から外の景色を見られますよね。
ただし、いうまでもなく、これでは犬をシートに固定できて、飛び出さないようにはできたとしても、体は一切守られていません。ですので、それなりの理由がないのであれば、個人的には率先しておすすめすることはないアイテムかもしれません。
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安全度2:座席につけて使用するのペット用ドライブシート・ハンモック
「車が汚れなくて便利」「犬のサイズに問わず使える」という声も多い、座席やトランク(ハッチバック)にひっかけて使用する、ハンモックタイプのドライブアイテムもあります。毛が多い子や、大型犬、クレートを嫌がる子であれば、確かにこういった飛び乗るだけのアイテムもありですよね。
ただし!これ、あくまで車を汚さないようにという意味合いの方が強く、別に犬を守るアイテムではありません。
ですので、犬連れドライブのアイテムではあるのですが、安全度でいえば、申し訳ないのですが、あまり良いとは言えないわけで…。犬が飛び出してしまわないように、注意しながら運転してくださいね。フリーになりすぎて酔ってしまう子もいるので様子を見てあげるようにしましょう。
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【番外編】安全度2:飼い主さんの近くにいたがるわんちゃん向けアイテム
クレートなどに入れられるのが苦手なわんちゃん、クレートは入れても、後部座席ではじっとしておれずに、吠えてしまうわんちゃんなど、飼い主さんから片時も離れたくないようなわんちゃんもいますよね。揺れも走行中の音も怖いでしょうから。
助手席でドライブアイテムを使用していても、飼い主さんの近くに行きたがるわんちゃんなどもいるのではないでしょうか?そんな子の場合には、運転席の横のアームレスト部分に装着できるペットベッドなども販売されています。
しかし、いうまでもなくこのタイプは、超小型犬・小型犬以上のサイズの子には使用できませんし、安全性という意味でも、フロントガラスの目の前ですからね…。あまり率先して使う必要はないと思いますし、個人的にはおすすめもしていません。愛犬を守る機能としては、難しいですね。
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愛犬を車に乗せる時のマナー違反・交通違反や危険行為とは?
住んでいる地域・生活環境にもよるでしょうが、日常的に車で行動するのが当たり前の人もいますし、反面、徒歩や公共交通機関だけで生活が十分できるエリアにお住まいの方もいると思います。
日常的に車に乗ることが多い方であれば、犬を車に乗せておでかけをする・動物病院に行くなどは、慣れているでしょうが、だからといって、犬を乗せる際の交通ルールやマナーがちゃんとできているとは限りません。
実際に、私の生活は車必須な環境ですが、危険な犬の乗せ方の人は大変よくお見受けしますもの…。運転スキルがあるとか、車が少ないからとか、近くだから…とか…おのおの理由もあるのでしょうが、危ない方は多いもので…。
見かけたとき、こっちがヒヤヒヤしちゃう…
逆に、普段犬と車に乗るような機会がない方などの場合は、犬連れの交通ルールに疎い方もいるのではないでしょうか?久々に車に犬を乗せる時に、「あれ?どうしたらいいんだっけ?」と不慣れゆえに、準備ができていないこともあるかもしれません。
先ほどご紹介したドライブアイテムにしても、準備をしておかないと、これから解説するような違反に該当する行為をしている可能性や、危険な目に遭う可能性もあります。中には、わかっていてもめんどくさいと過信して、危険な乗せ方をしている方もいるのかもしれませんし。
意図していなかったとしても、違反行為をしてしまったり、取り返しのつかないことになったりしれからでは遅いわけで…後悔さきに立たず。そんなことにならないよう、一度、しっかり以下の内容を読んでおいていただけますと幸いです。
運転手のひざの上に犬を乗せて運転するのは、危険な上に道路交通法違反!
運転をしている人=ドライバーの膝の上に犬を乗せて車を運転するのは、乗車積載方法の違反です。運転の妨げになり、犬が動いてハンドル操作を誤ってしまう危険もありますよね。
もしそれで、接触事故でも起こして、相手をケガさせてしまったらどうでしょう?ご家族やご自身の大事な人が、そのようなドライバーのせいでケガをさせられたら、快く許せますか?そんな運転手に、大事な愛犬や家族がケガをさせられたら、腹が立つのではないでしょうか。
私なら、ここでは書けないほどの怒り方をするかも…
こういう事故とか交通トラブルって、自分がその被害に遭ったらどう思うかをイメージしたら、答えは簡単に出るのだと思います。自分は関係ないと思ってしまいがちですので…。余談ですが、脳はそういう風にできているんだそう。
言い出すと、個人がいかに運転に気を付けているかだけの違いで、本当にモラルの話なんです。心配し過ぎたら何もできなくなっちゃいますが、でも、運転はそのくらい気を付けたって損はありません。自分を守るためにもなりますからね。
など、いろいろ事情はあるのかもしれませんが、たったそれだけの理由で、愛犬が衝突事故で大変な目に遭ってしまったり、ご自身が事故を起こしてしまって、人にケガを負わせてしまったり、ご自身がケガをしても、悔やまれませんか?自業自得と割り切れることではないと思います。
たとえ、ケガなどがなかったとしても、免許を減点・罰金を取られる道路交通法の違反行為であることを胸に刻んでおいてください。そして事故を起こす原因になることだと、今一度認識していただけますと幸いです。
助手席にも人が乗っていて、その助手席の人の膝の上だったら、抱っこ乗車はOK?
2人以上で車に乗っていて、運転手の膝には犬は乗っていないけれども、同乗する助手席の方、後部座席の方などの膝の上に犬を乗せる場合は…違反にはなりません。
でも、だからって、それならいいという話をしているのではなく、この話には、まだこれから続きがあります。万が一の時に、エアバッグが飛び出してしまったら犬の命の保証はありません。サイドミラーが見えなく(見づらく)なることもあまりす。
たとえ後部座席など、ドライバー以外の人のところであろうとも、膝の上に乗せている・抱っこしている以上は、衝撃で手から愛犬が吹っ飛ばされる可能性もゼロではありません。こんな危険な目に遭わせてしまわないよう、やはり、しっかり固定できる状態で同乗させてあげてくださいね。
軽トラなどの、車の荷台にペットを乗せるのは違反になる?
ちなみに超余談ですが、ペットを軽トラなどの荷台に乗せるのは違反にはなりません!家畜とか狩猟犬を乗せている車ありますもんね。ドナドナみたいな。私自身がのどかな街に住んでいるので、たまにそういう車を見かけます。わんわん吠えながら、荷台に乗っているわんちゃん(笑)
可愛いけど、心配にもなるんですけどもね。日本ではペットは雑貨・荷物という扱いになるため(それはそれで嫌ですね…)、車の荷台に乗せていても特に何の問題にもなりません。
ただし、
など、注意しておきたいポイントはあります。
やはり、荷台であろうが、クレートに入れるなどをしておくようにしておいてほしいものです。急ブレーキなどの時に、犬が転んでしまったり、万一、つないでいるリードなどが切れてしまったら…とんでもないことになってしまいますものね。
犬の顔が窓から外に出ている!外を見るのが好きなんて理由じゃすまない!
言うまでもなく、窓を開けて犬に外を見せてあげるのも、交通法違反ではないとはいえど、危険な行為です。どんな理由があっても、この行為はやらないに越したことはありません。
動くものが気になるわんちゃんは多いもので、運転中の車窓からの景色を見るのが好きな子もいます。いつもとは違う速さで流れていく景色や見慣れない光景に、興味を示して嬉しそうに外を見ている子もいることでしょう。
しかし、サイドミラーが見えなくなってしまうリスクと隣り合わせです。また、窓から犬が身をのり出そうとしている(乗り出している)場合は、ドライバーにも、その周囲の人たちにも危険が及ぶ可能性があるため、状況次第では道路交通法違反と判断されることもあります。
飛んできたものが犬に当たってしまう可能性も…
この行動は、旅行に出かけている時、景色(海、山など)になった時、犬とのドライブに不慣れな方など、気が大きくなっている時にやってしまいがち…。(車酔いしやすいわんちゃんに外を見せてあげているケースもあるでしょうが)
と、軽い気持ちでやってしまうのでしょうが、たとえ、わんちゃんがどんなにいい子であろうが、何が起こるかわからないので、やらないに越したことはありません。
ちなみに、アメリカ・フロリダでは、犬が車窓から顔を出した状態で車を運転するのは違反とされています。それだけ危険なことだと認識されているからですね。ちょっとした気の緩みから、愛犬を危険な目に遭わさぬよう、注意してくださいね。
実話!犬が車の窓から飛び出して、脱走してしまった事件
つい最近の話ですが、後部座席にいたわんちゃんが、車のパワーウインドウを開けてしまい、外に飛び出して脱走してしまったというニュースがありました。
思いがけないタイミングでフリーになった犬は、普段はどれだけいい子であったとしても、興奮状態にあり、呼び戻しができなくなることもあるでしょう。そんな興奮しやすい状況で、小さな子供やわんちゃんが近くにいたら、どうなっていたかわかりません。
それに、ドライバーさんも運転中ということで、急に車から降りて犬を追うこともできないでしょうし、そもそも、そんなすぐに車を停めて犬を迎えに行ける状況ではないでしょう。
交通量次第では、飛び出した愛犬がひかれていたかも…
結局、この件は、無事に犬も帰ってきて、逃げているうちになにかやからしてしまっていたような報告もなかったようです…。狂犬病なども予防接種もしていたということですし、無事に帰って良かった良かった!…ではなくて。。
これも、犬が誤ってパワーウインドのボタンを踏みつけて窓を開けてしまったとしても、しっかり犬をつないであれば、そんな事件は起きなかったことでしょう。クレートに入れていたら、そもそも、ウィンドウボタンに触れることすらなかったはずです。
そう考えると、やはりこれは不運だったとか、偶然こうなってしまったとかいう話ではなく、ドライバー(飼い主)が車に犬を乗せる時に注意していたら防げたことでしょう。まさかと思うようなことも起こるのです。犬を乗せていなかろうが、運転時は気のゆるみには注意しましょう。
なんの固定もない状態で、助手席や後部座席に犬を座らせる(寝させる)
ペットをクレートに入れることもなく、犬が動かないようにすることもなく、犬を助手席に座らせて乗車させるのは、大変危険ですのでやめましょう。
ただし、お伝えしたように、法律上ではペットはあくまで「物扱い」なのでシートベルトの着用義務もありませんし、助手席に乗せることについては違反にはなりません。
とはいえ、その乗車の仕方では、揺れをダイレクトに犬が受け止めて、車酔いしてしまう子もいますし、万一の急ブレーキの際に、犬が飛び出してしまう可能性もあります。まして、衝突事故などの場合、エアバッグで犬が大けがをする危険も否めません。
座席って狭いし、揺れるし、犬にとっては居心地も悪いんだ…
万一のことが起きて、トラウマを追って二度と車に乗れなくなってしまう子もいるのですが、そんなこともちゃんと考えていますか?思わぬ衝撃で、愛犬が大けがをする可能性もあるのに…。
人様が犬をどのような感じで犬を乗せていようが、私には関係ないですし、直接指摘することもありません。だって、その方の飼い方ですから、余計なお世話ですもの…。。でも、心の中では、危ないなぁ…とは思っています。
たった一回の一瞬の油断から、愛犬に大けがをさせてしまったら…犬の命を守れなかったら…飼い主さんは、愛犬に対して「そういう運命の子だったんだ」と思うのでしょうか?自分の不注意で愛犬にとんでもない経験をさせてしまわないようにしたいものですね。
助手席や後部座席じゃなくて、ハッチバックに乗せるのならどう?
大型犬や多頭飼いの場合、ハッチバックに犬を乗せているケースもあるようです。確かに、車種にもよるでしょうが、広々とした空間がないと、犬も窮屈に感じるでしょうしね。
が!原則、どこに乗せようが、
というのはマストな考え方ですので、ハッチバックならOKという話でもありません。
いずれにしても、犬を乗せる場所は、運転席(ドライバーの膝の上など)は論外。道路交通法違反になるので絶対禁止ですが、それ以外であっても、犬を守れる乗せ方をしておくようにしましょう。
安全運転をして気を付けていればいいという話ではないので、ご注意ください。
【乗せ方以外の注意点】犬を車に乗せる時に注意したいこととは?
車の中に、ドライバーさんの好きな香りの芳香剤などを置いていないでしょうか?
ご存知のように、犬は人間の何倍ものにおいを感知することができます。そのため、匂いの強いものが積んである車に犬を乗せるのは、犬からしたら、鼻がちぎれそうなくらいの苦痛を感じてしまいます。
など、さまざまな理由から、車内に香りのするアイテムを使用している方もいるかもしれません。
ですが、犬はその環境で、吐きそうなくらい、苦痛な思いをしているんだということを想像してみてください。自分が苦手なにおいの中に長時間いさせられることを考えたら、わかりますよね。あなたにとっていい香り・好きな香りは、犬にとってはただの嫌がらせです。
くっせーーーーよぉ!!!
また、当たり前のことなのですが、少しの時間だからまぁ大丈夫と、犬を車に残して車から離れることもあるかもしれません。真夏の気温が高い時はそんなことをする人はいないかもしれませんが、夏以外でも、締め切った車内は温度が高くなることもあります。
ちょっとのつもり…が、思いのほか長時間になってしまう可能性もゼロではありませんよね。実際に、そういったちょっとした油断から、犬が熱中症で命を落としたなんて話はありますし…。
なお、いうまでもないことですが、急発進・急ブレーキなどがないよう、時間的にも精神的にも余裕をもって運転するようにしましょう。せっかくの楽しいおでかけが、愛犬の苦痛の時間になってしまわないように。
犬が車酔いをしているときの症状とは?対処はどうしたらいい?
人間同様、犬も車酔いしてしまうことがあります。とはいえ、実際、どんな症状が出ていたら、車酔いをしているというのでしょう?どんなサインがあるのかわからないと、気づけませんものね。
犬が車酔いしている時には、
といった、要はストレスを感じているときに出る症状がみられることが多いです。そのため、運転時には、定期的に愛犬の様子を確認してあげるようにしてくださいね。
吐くなどであればわかりやすいと思いますが、犬も人間と同じく、車の揺れで三半規管に影響が出て、気持ち悪くなっちゃうことがあり、穏やかに落ち着いていられなくなる時があるんです。
そんな状態だと犬とのおでかけは難しいですもんね…
そういった車酔いの症状が出ないようにするために、少しずつ、車に乗ることに慣らしていくようにしてください。急に長時間のおでかけをするようなことは避けた方がよいでしょう。
また、ごはんを食べた直後や空腹すぎる状態にあるタイミングでは避けてあげる、長時間のドライブになるときは、ちょこちょこ休憩を挟んであげるようにするとなおよしですね♪疲れさせて早く寝付かせるためにも、軽く散歩をした後に車に乗せるのも試す価値があります。
もし、あまりにも症状がひどい、どうしても車に乗せないといけないなどがある場合は、獣医に相談してみてください。市販でも犬用の酔い止めのお薬なども販売されているので、そういったものを試すのもいいのですが、心配であれば、しっかり獣医に相談することをおすすめします。
車に乗るということは、常に危険があるということをお忘れなく!
車に乗るって、本当に命をかけた危険も隣り合わせになっています。自分はいくら注意していても、相手のあるころですからね…。もらってしまうこともあります。という我が家は、完全なる相手の過失による事故に遭ったことがあるんです。愛犬も一緒に乗っている車で。
こちらは、人がいたら絶対に譲るような超安全運転タイプなのですが、100%相手の過失で、車が大破しましいた。その経験があまりにも大きな経験だったので、今回このような記事を書いているのです。
警察や救急隊が、この事故で無傷なのは奇跡というほどの大破具合で(後日、高エネルギー外傷、頸椎損傷で6か月もの間リハビリ通院はしましたよ…)まさか自分がそんな大事故に巻き込まれるなんて思っていないわけで…。
私も無事だったけど、怖くてしばらく震えてたの…
愛犬のフク子がそんな事故でも無事だったのは、ちゃんと愛犬を守る車の乗せ方をしていたからです。もし、この時、これまでにご紹介したような、危険な乗せ方をしていたら…と思うと、血の気が引きます…。
ちなみに、この事故に遭った時は旅行中だったので、一歩間違えれば、気分も高揚していて愛犬を膝の上に乗せたり、助手席に乗せたりしてドライブをしていたかもしれません。あるいは、固定されていないところにいたら、大事な愛犬はふっとんでいたかも…。
今でも車に乗っていると、危険な状態で犬を同乗させている方をちらほらお見かけします。事故なんてめったに遭うもんじゃないと高を括っていませんか?何かあったときに、取り返しのつかない後悔をしてしまわないよう、注意して犬とのおでかけを楽しんでくださいね。
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