愛犬家のみなさん、せっかく愛犬のごはん(ドッグフード)には気をつけているのに、おやつは度外視なんてことはありませんか?
犬の体を作るドッグフードについては、やっぱり「犬がメインで食べるもの」ということもあってか、気にされている飼い主さんは増えています。最近では質の良いフードも増えてきましたし、ドッグフード選びに関する情報も増えましたしね!
しかし、メインで口にするドッグフードは熱心に選んでいるのに、フードさえしっかりしていれば良いと油断してしまっているのか、おやつは別と考えてしまっているのか…

せっかくここまで気をつけているのになぜ?!
と思うようなおやつを与えているケースも実は多くって。おやつだって、サプリメントだって犬が口にするものですから、気にしておく必要があります。ドッグフードさえしっかりしていれば良いという話ではありません。
愛犬が美味しそうに食べてくれたらかわいいし、色々食べさせてあげたくなる気持ちはわかります。犬も喜ぶ・飼い主さんも見ていて幸せという側面もありますので、おやつが絶対にダメとは言うつもりはありません。しかし、おやつの正しい扱い方はしっておきた方がいいと思います。
今回は犬のおやつに関する知識をご紹介していきますので、一緒に学んでいきましょう!なお、いろいろ書いてありますが、犬の個体差もありますし、愛犬の体質に合うものを教えてほしい・相談したいという方は、お気軽にお問い合わせくださいね!
1日に愛犬に与えているおやつの総カロリー、どのくらいかご存知?
みなさん、愛犬が1日に必要なカロリーを答えられますか?そして、おやつを1日にどのくらい与えているか把握できているでしょうか?
結論からお伝えしますが、愛犬が1日に必要なカロリーを把握していてこそ、おやつの管理ができます。必要カロリーの計算方法も当サイトではご紹介していますが、愛犬が1日に必要とするカロリーを把握しておくのは、健康管理の面でも非常に重要なことです。
しかし、1日に愛犬にどれくらいのカロリーが必要なのか・愛犬がおやつをなんカロリー食べているのかを把握できている飼い主さんは、実は多くはありません。むしろ、そこまでストイックに管理してる方の方が珍しいとすら思います。

最初はみんなそうだから、これから学んでいこう!
実際に、家族みんなが愛犬におやつを与えていたり、管理しきれない知らないところでおやつをもらっていたりすることもあるかもしれません。正直なところ、どのくらい食べているかはわかっても、感覚的にしか把握していないという方もいると思います。
という私も、昔は結構な量のおやつ与えてました…。しかもおやつを見る目がなかった(知識がなかった)ので、添加物モリモリのおやつを何も考えずに与えていたこともあり、今考えると恐ろしいです…。
そんな当時の自分への戒めを込めての話になるのですが、愛犬が1日に必要なカロリーも知らないまま、
なんてことをしていないでしょうか?

ごめんなさいですが、それ、いけてないです。
ドッグフードに限らず、おやつも含め、パッケージにとても良いもののような説明が書いてあったり、とっても美味しそうな見た目だったり、愛犬の好物が使用されたりしていると、飼い主としても与えてみたくなる気持ちは十分わかります。
でも…今は大丈夫だったとしても、愛犬が年齢を重ねていったとき、何かしらの不調が起きてしまう可能性は高くなりますし、主食であるフードさえちゃんとしていたらいいということではありません。
どうしても、理由もなく、ただただかわいいから、喜ぶ姿が見たいからとおやつを与えてしまう方は多いものです。しかし、この記事を目にしてくださったあなた。今こそ、その飼い方・考え方を改める機会にしてみていただけると嬉しいです。
犬に与えるおやつの量は1日に必要なカロリーのうちの1~2割まで!
先に結論からお伝えしますが、犬がおやつとして食べて良い量は、1日に必要なカロリーの10~20%までです。ダイエットが必要な子の場合などであれば、10%までに抑えた方がベターと考えてください。個人的にはダイエットが不要でも、理想は10%までが良いと思います。
たとえば…1日に350kcal必要な子だとすると、
というのが正しい考え方。1日に必要なトータルのカロリーをベースにして、フードとおやつの総合計でカロリーが保たれている状態が理想的な量と考えます。
これ、勘違いしている人が多いのですが、フードは100%+10%~20%分のおやつではありません。
フードにトッピングをしている場合などであれば、なおさら、トータルのカロリーや栄養バランスを把握していく必要があります。

これ、本当に間違えている人多いです
仮に、カロリーを把握していなかったとしても、パッケージに記載されているフードのグラム数を与えて、さらに、別途おやつを与えているという場合であれば、カロリーオーバーしている可能性が高いです。
その状態で太っていなかったとしても(カロリーオーバーではないと判断んできる場合でも)、今度は、トータルの栄養バランスが崩れている可能性があります。太らないだけであって、総合的な栄養価はクスれている状態です。
歯みがきガムなどももちろん、カロリーがある食べ物ですし、市販のおやつとして販売されているものではなく、茹でた野菜やお肉、フルーツなどを与えている場合ももちろん、愛犬が口にするカロリーのあるものはすべて、摂取カロリーとして考える必要があります。
おやつの量を間違えていても、今は大丈夫…かもしれませんが将来的に…
カロリーを把握していない場合、おやつをこのくらい与えたら太ったな、このくらい食べてもこの子は太らないなといった「感覚的な調整」だけで管理している方も多いと思いますが、それで本当に大丈夫でしょうか?
中にはおやつを与えたいので、フードの量を減らしている人もいますし、おやつを主食にしている方も実際にいましたし、フードジプシーの子の場合などは、食べたらなんでもいいという、危険な考え方の食生活をさせている方もいます。
おやつは犬にとって嗜好性の高いものなので、フード(主食)以外の食べ物として、食べるのが好きなわんちゃんも多いことでしょう、しかし、これ、犬の管理栄養士としての栄養上の考え方としては、言うまでもなくおすすめできることではありません。

あくまで基本は主食のドッグフードが中心です。
一般的に言うドッグフード(主食のごはんとして食べるもの)は総合栄養食と呼ばれ、これと水さえあれば、犬に必要な栄養素はまかなえている食べ物のことを言います。つまり、総合栄養食さえ食べていれば、トータルの栄養バランスが保証されているということです。
というのも、総合栄養食を名乗るには、ペットフード安全法で定められた基準をクリアできている必要があります。ペットフード安全法では犬に必要な栄養についての定義も決められているので、総合栄養食となっているものは、それだけで健康維持ができる食べ物ということなんです。
基本は総合栄養食をしっかり食べていれば、本来は犬におやつはいりません。犬にはおやつなんて与えないでいい、与えないでくださいという記載をしているサイトもありますし、そう指示する獣医さんもいます。が、私はそこまで厳しくしないでも良いと思うのが本音(笑)

コミュニケーションやトレーニングにおやつ使うのはOK!
お伝えしたように、おやつを与える場合は、そんな大事な犬のための栄養の宝庫であるフードを100%で食べるわけではなく、減らしてその分をおやつに回すわけです。おやつはあくまでおやつであって、総合栄養食のようにトータルの栄養バランスが保証されている食べ物ではありません。
つまり、おやつ分だけ、フードで取れたであろう栄養バランスが崩れます。食事全体から見たら、おやつのカロリー・栄養成分なんて、ちょっとのことかもしれませんが、ちりがつもって、そのちょっとした不足の蓄積が、歳を重ねた時につけとして回ってくるかもしれません。
無論、総カロリーがオーバーしていたら、病気のリスクも上がります。おやつ分、ごはんを減らしてもダメ、与え過ぎもダメ。そのバランスの正しいコントロールをするのが、飼い主の役目なのかもしれませんね。

全体のカロリー・栄養から考えないとだめってこと
最初にお伝えしたように、うちはこのおやつの量を食べていても特に太ったとかないし大丈夫と思っている方。本当にそんな感覚だけで与えていて大丈夫でしょうか?実はおやつが多すぎて、フードが足りていないなんてことになっているようであれば、健康という意味では心配ですよ。
フードを替えたら太ったから、フードの量を減らした・おやつの量を減らしたという方。本当にそのフード、愛犬に合っているのでしょうか?愛犬の運動量に見合う量の給餌量になっていなかったなんてことはありませんか?
フードを替えたら痩せるようになったからと、フードの量やおやつの量を調整している方。本当にそれで、愛犬に必要な栄養成分が摂取できているのでしょうか?…このように、1日に必要なトータルの栄養・カロリーからしっかり愛犬の食事を考えて行けるようにしていきましょう。
特にカロリーが高いおやつってどんなもの?一覧で紹介します!
おやつとして与えているもので、思いのほか、カロリーが高いもの・太りやすいものって結構あります。おやつは糖質が低いもの・低脂質・低カロリーのほうが良いなんていう方もいるでしょうが、実はそんな簡単に言い切れることではありません。
間違った情報や認識からでしょうか?知らないうち・良かれと思って愛犬に利用が過剰になってしまうものを与えていないか、チェックしてみてください。以下、まとめて一覧にしておきます。

ちょっとだから大丈夫という油断は禁物!
チーズ、ヤギミルク、ヨーグルト | 乳製品はカロリー |
小麦を使用したビスケット | 小麦は高GI食品で太りやすい |
フリーズドライの肉 | 軽いのでたくさん食べ過ぎる傾向あり |
ジャーキー | 高カロリーなものが多い(部位による) |
ゆで卵 | 高栄養価ゆえにカロリーも高い |
犬用パン | バターや油脂、乳製品の配合が多い 原材料も高GIな食材の使用が多い |
白米 | 高GIで、 |
カボチャ、じゃがいも、にんじん、トウモロコシ | 高GIで、太りやすい食材です |
さつまいも | 中GIですが、そもそものカロリーが高い |
大豆などの豆類 | 低GIですが、カロリーが高い |

小麦・トウモロコシ・乳製品などはアレルギーリスクも心配…
ほかにも、犬が食べられる野菜やフルーツ、茹でたお肉や魚なら、市販のおやつよりは体にもいいと、過剰に与えている方は結構います。たしかに、その方が添加物などの心配はもちろんありませんが、だからって、ちゃんと効果や成分を理解して与えなければなりません。
茹でた肉は脂も落ちて、ヘルシーなんて言いますが、本当にその食材の栄養価や成分を分かった上で与えているでしょうか?なんとなく「それっぽい考え」にまどされないで、しっかり愛犬に合うもの、愛犬のための健康管理方法を学んでおきましょう。
なんとなくよさそう、良いって聞いたという方は多いもので、私もかつてはそういうところがありました。でも、そんな確証のない話を鵜呑みにして失敗するのではなく、しっかり自分で理解していけるようになるといいですね♪
硬くて長時間噛んでいられるおやつ・おもちゃは注意して与えよう!
たくさん食べたがるから・たくさんは食べさせたくないからと、硬いおやつや、プラスチック製の丈夫な噛むおもちゃを与えている場合には注意が必要です。
まず、動物の骨や角、ひづめといった硬いおやつを与える時は、
など、しっかりルールを決めておくようにしましょう。見ていないうちに、飲み込んでしまっていたり、歯が破損してしまったりする危険があります。
危険なので、飼い主さんがしっかりと見ている、一定の時間だけと決めて与えるようにしてください。危険という以外にも、置きっぱなしにしておくことで、そのアイテムに飽きてしまう子も多いですしね。

ちょっと目を離した隙にトラブルが起きます…
さらに、どれだけ硬いおやつでもすぐ食べるからと、プラスチックでできているような、噛み噛みするためだけに作られたプラスチック製のおもちゃであっても、噛む力が強い子の場合は、ガシガシとしているうちに、少しずつ噛みちぎって体内に取り入れてしまっているこもとあります。
うんちに出るから大丈夫と高を括っていたら、それが蓄積してお腹を慢性的に壊してしまう原因になっているケースもゼロではありません。そもそも食べるためのものではないんですから、本来食べないようにしておきたいところです。口の中をケガしてしまうこともありますしね。
硬いおやつ・硬いおもちゃとはいっても、「どのレベルが硬いものなのか」、また「何分までならOKなのか」は、犬種や噛む力などによっても異なりますので、硬くて長持ち・お気に入りでずっと噛みかみしているなんて場合でも、節度をもって与えるようにしましょう。
胃腸が弱い子の場合、硬いおやつ・ガムが原因で胃腸炎になるケースも…
「みなさん、ガムを与えることはあるでしょうか?」…いわれて、みなさんはどんなガムを想像していますか?実際に、ガムといってもさまざまなものがあって、どのようなタイプのガムのことを言っているのかは、人によって認識は異なるものです。
さらに、想像したものも違えば、「ガム」を与えるタイミング・シチュエーション・目的もきっと違うのではないかと思います。
たとえば…
など、ひと言でガムといっても種類・目的はさまざまあるのがおわかりいただけることでしょう。

中には複数のタイプのガムを与えている方もいるかも?
しかし、柔らかくてすぐに噛み切れて、消化もしやすいガムもある反面、牛皮のガムやアキレス腱系の簡単に噛み切れないようなガムを与える時は、注意しながら与えなければなりません。というのも、双方、長持ちするだけあって、硬めで消化にも時間がかかりやすいからです。
硬いものなのに短時間で噛みちぎって、あまり小さくなっていない状態で飲み込んでしまうと、消化に時間がかかって、胃に負担がかかり、食欲不振や下痢、嘔吐、えずくなどの不調を起こしかねません。最悪の場合は、腸閉塞や急性胃腸炎などになってしまいます。
ドッグフード選びについても、犬が口にするもののサイズの重要性はご紹介していますが、ガムに関しても、丸飲みできてしまうようなサイズのものを選ぶ、丸飲みできるサイズにまで小さくなってしまったものは捨てるなど、口にした後のことまで考えるようにしておきましょう!
愛犬に色んなものを食べさせたくても、カロリーとやり方は考えよう
私も当サイトにおいて、可能な子であれば、フードローテーションなどをして、色んなものを食べた方が良いということや、「最近では犬も色んなものを(お肉にお魚、野菜にフルーツなど)を食べる方が良いとされている」というお話をしています。
しかしそれは、色んなおやつを食べさせてあげようということではありません。茹でやお肉や季節の野菜、旬のフルーツなど、おやつとして色んなものを食べさせてあげてくださいなんてことでもないのです。犬が食べて良い食べ物であれば、なんでも与えていいということでもありません。
よく、犬関係のサイトで、〇〇は犬が食べも良い食材!なんて記事がありますが、あれは、食べられるか食べられないかでいえば、食べても大丈夫というだけのお話。

「率先して与えて」なんて書いてないはずですよ?
それを、犬が食べても良いもの・与えていいもの→犬にとって良いもの・食べさせたいものという間違った認識しているのは飼い主さんです。犬は食べても良いという話なだけで、進んで与えてね!と書いているサイトは見たことありません。
愛犬に、人間も食べれられるものを与えておいしそうに食べてくれると、飼い主さんとしても嬉しいと思います。しかも、犬もまんざらでもない表情をして嬉しそうにしているので、飼い主さんとしても幸せな気持ちになることでしょう。
しかし、間違った考え・認識でおやつを与える行為は、一時的に愛犬も飼い主さんも嬉しい気持ちを味わえて満たされたとしても、将来的に愛犬を苦しめることにつながりかねません。かわいいからこそ、おやつは正しく使って、愛犬との仲を深めていってくださいね♪
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