2019年にオープンしたKURKKU FIELDS(クルックフィールズ)。自然と人類の関係という、壮大なテーマを感じる・考えるきっかけをくれる、「サステナブルファーム&パーク」として誕生しました。(詳細は記事内で紹介)
人間は本来は自然の一部なはずなのですが、人間が利便さを求めて環境を破壊して、自然と人々の生活を別のものとして扱うようになった…そんなことを常々感じているフク子ファミリー。犬を連れて行けるということですので、足を運んでみました。今回の記事は、

犬と行けるスポットです!
というような、うかれた記事ではありません。みなさんにも、なにかしら感じることがあるとうれしいな~という思いから、記事に残しておこうと思います。
アートや農業、オーガニック、限りある自然、環境問題、地球や自然の循環の力などに興味のあるかたは、ぜひ足を運んでみてくださいね。もちろん、興味のないかたであっても、考えるきっかけになれたら幸いです。
農+人+アート!自然の循環と農業・アートから感じる「なにか」

今回、行ってきたKURKKU FIELDS(クルックフィールズ)は、Mr.Childrenをはじめ数々のアーティストの音楽プロデューサーを務める、小林武史さんが総合プロデュースをした「農と食とアートを軸にしたサステナブルファーム&パーク」なのですが…
読んだだけだと、おそらくコンセプトや思いはわからないと思いますので、公式サイトから引用してご紹介します。
ひとが生きる本質的な心地よさと喜びを、行き過ぎた経済合理性からこぼれ落ちてしまった“いのちの手触り”を、クリエイティヴとイマジネーションで作っていければ。
~中略~
「循環」ということを自覚的に考えるようになったのは、2001年のニューヨーク同時多発テロがきっかけでした。全世界を震撼させたあの事件は、単に遠くの突発的な悲劇などではなく、政治経済やエネルギー / 循環など、わたしたちの暮らしとも関わりあうなかで起きていました。であるならば、自分たちの未来を誰かに委ねるのではなく、持続していける社会を自らの手で選んでいくためになにができるだろうか。

自然と共生し、自然の循環の一部にいる人間が恩恵を受けている
言葉で端的に伝えるのは難しいのですが、情報に振り回されたり、人間も自然の一部であることを忘れてたり、利便性のために自然を破壊したり…そんなことが当たり前になっている現代。
しかし、本来は人間も「自然」「環境」の中にいたはずです。むしろ今も人間は自然の一部であり、その環境の中に存在しています。自然と共存しているはずなのに、自然と生活を切り離して考えるようになってしまっていないでしょうか?
自然はだれかになにかをされなくても、勝手に循環して成立しているものです。しかし、それを断ち切ってしまったり、奪い合ったりしている延長に争いがあったり、メディアの情報に振り回されたり、ストレスフルな喧騒に暮らして疲れたり…

そんな生活って逆に不自然じゃないですか?
そんな中で疲弊した人たちや、本来の人間らしい生活を求める人、争いを嫌う人たちが、結局、「自然」が豊かな穏やかな暮らしに戻ってきているからこそ、昨今は地方移住も増えているのかもしれません。(あくまで個人の感想です。という私も移住)
そして今、サステナビリティ(持続可能性)という言葉をよく耳にするようになりました。便利になった反面、犠牲にしているものがあり、大事なことを忘れてしまっているのかもしれません。
特に、プロデュースをした小林武史さんは、音楽をはじめとしたアートな感性をお持ちの方ですから、それを農業とアートを融合させることにより、より多くの人に、自然の循環を体感し、それぞれになにかを感じてほしいという思いがあるそう。
フィールド内にある「自然の循環」「サステナビリティ」のお話

「自然の循環」とザックリご紹介しましたが、ここでクルックフィールズ内にある「循環」について、少し触れておきたいと思います。
マニアックな話なので、意味が分からない…と思ったらスルーしてくれで構いません。が…こちらはそれを体感するための施設です。ただのアート作品がある楽しい場所としてではなく、ここで紹介することの意味を、実際に足を運んでなにかを感じてもらえたらいいなぁ~と思います。
あまりにたくさんのサステナビリティな取り組みがあるので、ここでは一部のみを抜粋してご紹介しますが、もっと詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。
SOLAR FARM(太陽光発電)
当たり前のように使っている電気ですが、これも、環境・資源に負担をかけず・無駄にせず、再生エネルギーで賄えるものですよね。
園内にはソーラーパネルがたくさんあります。
2021年から場内電力の70〜80%をこの太陽光発電システムで賄っています。サステナブルの新たなスタイルが生み出した雄大な風景をお楽しみください。
自然や環境を壊すのではなく、自然の恩恵を受けて、今の生活に活かす。これも自然の循環をうまく生活に取り入れたものです。

山を切り開いてまでのソーラーパネルには賛否あるかもしれませんが…
自然を壊してまでソーラーパネルの設置は…という意見も、もちろんあるとは思います。
しかし、こういったこともできるんだよということを伝えてくれるわけですし(そういうことを伝える施設ですし)、危険物質を大量に発生さえる危険がある発電施設よりは、自然の力を使って電気に変えているだけのこと。
もちろん、個々が無駄な電力消費をしないのも一番なのですが、限りある資源です。なくなってしまう前に、対策を取る・こういった対策があるということを学ぶ機会になるのではないでしょうか。
COMPOST(コンポスト・堆肥舎)

昨今、園芸や家庭菜園などでも当たり前に化成肥料が使われていることがありますが、オーガニックを謳っているクルックフィールズでは、もちろん、そういった化学的な堆肥を使用することはありません。
どうしても出てきてしまう動物のフンも、クルックフィールズの行う循環型農業に用いる堆肥として利用しています。ダイニングなどから出る生ゴミや、畑で抜いた雑草までもコンポストで発酵させ堆肥化することで、大切な資源として活用しています。
生育・発育を急ぎ、利便性とコストを求める生活が当然になっていますが、本来はそんなものがなくても、自然と発生するもの(食材の生ごみ、フンなど)がバクテリアで発酵され、やがては肥料(堆肥)として使用できます。

化成肥料はやがて土をダメにするのよー
化成肥料って、たしかに植物が育ちやすい・失敗しにくいメリットはあると思いますが、その時はよくても、最終的には土がやせていき、土の中のバクテリア(有用微生物)たちも減り、生態系としても崩れていくため、結局は食べ物が育たない土になっていくのです。
その土をまた、食物が育つものにするに何年もの時間を要することになります。最悪の場合、作物が育たない土になってしまうケースも…。大げさと感じるかもしれませんが、それが土壌汚染・環境汚染にもつながります。
そんなケミカルなものを使わず、必ず発生してしまうものを最大に利用した「サステナビリティ」が、クルックフィールズでは体感できるようになっているのですね。
園内には自然と循環を感じられるスポット・ショップがたくさん

園内はおしゃれで、でも無駄なものはない、そんな感じです。
約30ヘクタール(東京ドーム約5個分)もの広さがある敷地内には、
- 宿泊施設
- ダイニングやベイカリーなどの飲食店
- アート作品
- サステナビリティの象徴でもある堆肥や太陽光発電設備 他
- オーガニックファーム
など、たくさんの自然と人間の生命、アートに関するスポットがあります。アップダウンもあるのですが、整備もしっかりされているので、歩きやすいのは助かりました。犬の散策にはちょうどいい距離です。
当日は風が強い日だったのですが、ほかのお客さんもけっこういらしていて、私たち以外にも犬を連れている方もいました。
園内には「草間彌生」さんの作品などの展示もあり、まさにアートな空間

園内にはさまざまなアーティストの作品があるので、散策をしながら回ってみてください。
園内でも人気だったアート作品は、草間彌生さんの作品です。写真を撮影している方もたくさんいらっしゃいました。個人的に、特に印象に残り、

わぁ~~~~~~~すごーーい!!
と言葉を失ったのが、上の写真の「無限の鏡の間 ー心の中の幻」という作品。犬は入れませんが、中に足を踏み入れると…

こんな世界が待っていました。草間彌生さんのドットな世界。キレイで、あっという間に時間が過ぎてしまうほど。
そしてこちらも、草間彌生さんの作品。「新たなる空間への道標」

まさに草間彌生さん!といったアート作品ですよね。赤い色には情熱や生命、未来などの思いが詰まっているよう。
そしてこちらは、島袋道浩さんの「ツチオとツチコ:55年後のBED PEACE」という作品です。
この作品を見下ろす場所にウッドデッキがあるので、太陽と山の緑を感じながら、ただただボーっと見ていられるような空間でした。

増田セバスチャンさんの「ぽっかりあいた穴の秘密」という作品も、とても好きでした。天気がいい日にはぜひ、アート作品めぐりもしてみてください。
ほかにも、有料で見られる作品などもあります。美術館とはまた違った、アドベンチャー気分も楽しめるので、一般的な美術館が苦手な人にも見やすい空間に感じました。
アップダウンのある園内!犬を連れていけるコースも多い!

犬連れで入場する場合には、犬と行けるマップもいただけました。(体感的に)場内は7~8割くらいは犬連れOKになっていましたので、

犬連れOKと言っておいて全然いけるとこないじゃない!
なんてことにはなりません。たまに、犬連れOKといっておいて、全然自由にできる場所がないスポットもありますが、こちらはリード着用であれば、基本的には自由ですので安心してくださいね。
ただし、
は犬同伴で入ることはできませんのでご注意ください。
犬を連れている状態で飲食をされたいときは、テイクアウトをできるショップもあります。園内にはテーブル席が多数用意されていたので、天気がいい日には外でのんびりピクニック気分で食事をしてもいいですね! (飲食物を持ち込んでのピクニックは禁止)

また、手渡してもらったマップにも犬連れOKなところなのかは記載されているのですが、歩いていると「NO DOGS ALLOWED(犬は入れません)」という目印も設置されているので、誤って入ってしまうことはないと思います。
お伝えしたように、一部犬を連れて行けないところ(アート作品の見学やショップ内)もあるのですが、そこに行きたい場合には、複数名でいらしているのであれば、交代で行くようにしましょう。
もしくは、園内にはリードフックも多数設置されていましたので、リードフックに犬を一時的に係留しておくこともできます。

なお、当然ではあるのですが、
- 入場料として500円/頭をお支払いいただきます。
- 1年以内に狂犬病の予防接種をしていない犬はご入場いただけません。(証書提示不要)
- 排泄物は飼い主様が責任を持ってお持ち帰りください。
- 巻取り式リードを使用の方は短い状態でお使いください。
- 椅子やテーブルの上には上らせないで下さい。
- 犬の苦手なお客様もいらっしゃいますので、マナーへのご理解と厳守をお願いいたします
といったルールがありますので、くれぐれも守るようにしてくださいね。
園内が広いのでロングリードや伸縮リードで遊ばせたくなるかもしれませんが、こちらは犬用の施設ではありません。犬連れOKの施設が減ってしまわないように、犬を飼う人みんながルールを守るようにしましょう。
お子さま連れでも思う存分楽しめる!学校の教育プログラムも充実

わかりにくいかもしれませんが、園内には竹で組まれた大きなブランコもありました。(上の写真に写っています)このブランコは子どもたちにも大人気!
眼下には木更津の海と対岸には東京のビル群も見えています。
ほかにもプチボルダリングとロング滑り台もあったり(体重制限があり大人は使用できません)、複数名で同時に乗れるシーソーがあったりと、園を一周すると随所にこういったちょっとしたアトラクションがあり、お子さま連れでも十分楽しめそうでした。

また、園内は校外学習などのプログラムとして、教員向けのツアーをはじめ、学生(小学生~高校生)をターゲットとした循環の仕組みを巡るツアーなども実施されています。実際に、知り合いの東京の子供たちも、郊外学習でこちらに来たことがあると言っていました。
個人的には、

この活動、とってもいいな~
と思っていることで、小さいうちから、自然の恩恵を受けて、自然の循環の中に人が暮らしているということを体感できるのは大変有意義なことだと思います。
ただの楽しいテーマパークなわけではなく、化学的なものに頼らなくても、人類は生きていけるということや、資源を有効活用することの豊かな暮らしもあることを知れる、唯一無二の世界ではないでしょうか。

CHARCUTERIE(シャルキュトリー)の食べ物はすべて絶品!

園内にはいくつか、飲食系の店舗がありますが、フク子ファミリーはそもそも、ジビエや狩猟に縁がある生活をしていることもあり、一番個人的にいいな~と思ったのがシャルキュトリー(食肉加工品売り場)でした。
お姉さんも話しやすくて素敵ですし、なにより味がおいしくて!ジビエ慣れはしている私たちではありますが、こちらのジビエメニューはスパイスも上手に使っていらっしゃて、ジビエビギナーもかなり食べやすいと思います。
ジビエ(狩猟)もいうまでもなく、自然の循環の一部です。

昨今熊の被害が多数あります。一部、動物を殺めて!という批判もあるかもしれませんが、それは獣害の被害がないからこそ言える話。実際にこれまでも「またぎ」が活動していて生態系を維持できていたこともあります。
ただ殺めるだけではなく、食べるのも供養になるわけで、食べ方次第ではおいしくいただけるんですよね。ジビエ=くさい肉と思っている方は、ぜひ、一度、ちゃんとした血抜きと加工工程を経たジビエをお試しください。
なお、当サイトでは、猟犬の間違った扱いに関する歓喜記事もご紹介しています。この機会に目を通していただけますと幸いです。
KURKKU FIELDS (クルックフィールズ)の詳細情報

個人の感想ですが、ただ犬と一緒に来れるテーマパークというわけではなく、もーーーっととっても深い思いとコンセプトがある場所でした。
もちろん、感じ取ろうとしなくても、ただ歩いていると自然に癒される…というところから、リフレッシュになるという方もいると思います。足を運んだ方に、癒しや感じるなにかがあるといいですね!
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