犬は、避妊・去勢手術を受けると太りやすくなるといわれています。みなさんも一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
実際に「避妊・去勢後のケアフード」や、太ってしまった子向けの「体重管理用フード(ダイエットフード・ウェイトマネジメントフード)」なども販売されていますが、本当にそのような専用フードに替えないといけないのでしょうか?
結論を先にお伝えしますと、避妊去勢手術を受けたら太りやすくなるのは事実ですが、だからといって、避妊・去勢犬用のフードやダイエットフードに切り替えないといけないというわけではありません。

焦ってフードを替えなくていいんだ
何歳で手術を受けるのか、日々、どんな生活をしているのかなどによって、手術後にどう対処すべきかは異なるからです。それに、避妊・去勢犬用フードや体重管理用フードに替える以外にも、避妊・去勢後の肥満予防や減量に適した対処法はたくさんあります♪
そこで今回は、
- なぜ避妊・去勢後は太りやすいといわれるのか?
- 手術を受けた後のフードはどうしたらいいのか?
- 避妊・去勢手術後にフードを替えた方が良い場合はどんな時か?
など、避妊・去勢手術後の愛犬の食生活についてご紹介していきます。
なお、本記事は避妊・去勢についてのお話をいろいろ書いてありますが、個体差もありますし、愛犬の体質に合うものを教えてほしい・相談したいという方は、当サイトでもお手伝いが可能です。お気軽にお問い合わせくださいね!
「避妊・去勢手術を受けた後に太りやすくなる」は本当!
避妊・去勢手術を受けた後は、事実、犬は太りやすくなります。ただし、「何歳の時に手術を受けるかにもよります」という前提ですが。(手術を受ける年齢は、太りやすくなるか否かに影響があります。詳しくは次にご紹介しますので、少々お待ちください。)
少しリアルな表現になるのですが、避妊去勢手術でホルモンバランスをつかさどる生殖器官を取るわけです。ホルモンバランスが崩れ、その機能・働きがなくなるだけでも、消費カロリーが落ちるのは当然なことなのです。
生殖器の維持に必要だった分のカロリーが不要になるので、いつもと同じ量を食べていると、カロリーオーバーしてしまいます。

余ったカロリーは脂肪に変わるのだね…
余談ですが、避妊・去勢手術を受けた後には、性格や食べ物の好み・食べ方が変わることもあり、手術後にいつも食べていたフードをあまり食べなくなった、もしくはとても食べるようになったという相談もあるほどです。
個体差もありますが、基本的な性格まで変わることはないものの、ホルモンバランスが変わることで、マーキング本能が弱まったり、穏やかになったりということはよく聞きますよね。(性格の変化については、私は獣医ではないので深く掘り下げた説明はできませんが。)
性格や食の好みの変化は個体差があるため、なにも変わらない子もいます。ただし、少なからず太りやすくなるのは事実なので、術後は術前よりも、給餌量や体重の変化に気をつけなければなりません。
「避妊去勢手術を受ける年齢」によっても太りやすさのレベルが違う!
さきほど、避妊去勢手術後は太りやすいとお伝えしましたが、生後8か月までに避妊去勢手術を受けていれば、太りやすさのリスクは軽減できるといわれています。
それに、パピー期の方が手術を受けても回復力もあるため、治りも早いともいわれているので、一石二鳥ではないでしょうか?
しかしパピーとはいえ、術後には代謝(消費カロリー)は間違いなく下がります。そのため、成犬に比べるとそんなに太いやすいということを、気にし過ぎる必要はないという程度の話です。

まだ体ができ上ってない段階だもんね
というのも、ホルモンは成犬になってからの体質に影響を及ぼすから。成犬になる前は、生殖活動ができる体になっておらず、ホルモンバランスが成犬ほど体に影響を及ぼしません。
太りやすくなる原因が、ホルモンバランスが崩れて代謝が落ちて消費カロリーが減るからとお伝えしましたが、パピーの時点では、ホルモンはそんなに活発に働いていない時期なんですね。
だからそこ、その時点で手術をしちゃえば、太りやすさのリスク回避になるといわれています。
避妊・去勢手術は遅ければ遅いほど(年齢を重ねるほどに)太るリスクが高くなる
逆に言いますと、年齢を重ねるごとに、避妊去勢手術後の太りやすさレベルは高くなるということでもあります。それに体力的にも歳を重ねるごとに、術後の回復も遅くなるので心配ですよね…。
繁殖できる準備が整ったわんちゃんは、出産や子作りができる体になっているので、ホルモンバランスが体に大きく影響する時期になります。
こう聞くと、繁殖時期を過ぎたシニア期になれば良いってこと?と考える方もいるかもしれません。

繁殖期の年齢を過ぎればいいんじゃ?
しかし、出産・繁殖適齢期を超えたとしても、今度はシニア期に近づいて、基礎代謝が落ちてきているタイミングです。ただでさえ太りやすくなる年齢あるので、この年代で避妊去勢手術を受けてさらにホルモンバランスが崩れるとなると、一層太りやすくなります。
さらに関節も弱り始める世代で、運動量を増やすようなダイエット対策ができる年代でもなくなってきているので、フードの給餌量・総カロリーに注意しなければなりません。いつものように食べていたら、当然ながら太ります。(実際に私が対応した【あずきちゃん】がその例でした)
避妊去勢手術は本当にセンシティブなお話ですので、個人的なは率先してあまり深く言いたくはないのですが、手術を受けないことで病気になるリスクも高くなるため、いつかは手術を受けたいという考えがあるのであれば、早めに済ませてしまう方がいいかもしれませんね。
避妊去勢手術の適性時期は?獣医によって推奨時期は異なります!
最近では、「初めての発情期やヒートを迎える前に手術を受ける方が良い(=生後8か月頃から12か月まで」という考え方の獣医さんが増えているようですが、実際に獣医さんにうかがってみたところ、
- 初めての発情期前に済ませた方が良い
- 一度発情期を迎えた後の方が良い
という相反する考えや意見は、獣医さんの間でも半々程度にどちらもあるそう。とはいえ、ネットで調べると、早めの手術を推奨している獣医さんの方が優勢なようです。(それだけ見解が分かれることなんでしょうね)

でも、手術のリスクだってあるもんね…
それに、さきほど少し触れたように、避妊去勢手術はセンシティブなお話ですから、獣医さんによっては、手術を無理やりは推奨しない方もいます。あくまで飼い主さんの意見を尊重するという方もいて、要は人に強制されるものではありません。決めるのは飼い主さんですからね。
また、いくら病気リスクを減らせるとはいえ、手術=自然に逆らうことをするという不安がある飼い主さんもいらっしゃいます。避妊去勢の手術をするしない、するならいつするのかなどは、信頼できる獣医さんとご家族さんでしっかり話して決めるようにしましょう。
避妊去勢手術をしたからといって専用フードに替える必要はない!
太りやすくなるといわれる仕組みはわかりましたが、避妊・去勢手術を受けたからといって、
に替える必要はありません。
なぜなら、わざわざ専用フードに替えなくても、太りやすさのリスクを軽減できる方法があるからです。場合によっては、そういった専用フードを使った方が良いケース(ブレンドするなど)もあるかもしれませんが、個人的には専用フードはあまりおすすめしません。
というのも、体重管理用フードや、避妊・去勢犬用フードって、太りにくくする工夫はされているものの、犬の健康管理としては栄養価や成分が低いんです。

太りにくくするには仕方ないのでは?
太りやすくなっているんだから、太らないようにある程度、栄養価を下げるのは当然じゃないの?と思うかもしれませんが、そんなことをしなくても、健康的に体重管理ができるフードや方法はあります♪
ではなぜ、私が専用フードをあまりおすすめしないのか?
詳しくは、以下の記事にも記載しているのでご参考いただきたいのですが、今一度、なぜ私が専用フードは必要ないといっているのか、サラッとご紹介しますので、確認してみてくださいね。
避妊去勢犬用フードや体重管理フードは繊維が多く胃腸に負担がかかりやすい
避妊・去勢犬用のフードやダイエットフード(体重管理フード)は、一般的な総合栄養食よりも、繊維が多い傾向があります。
言葉だけではわかりにくいので、表にして比較してみましょう。
AAFCO規定 の繊維量 |
一般フード A |
某避妊去勢 フード① |
某避妊去勢 フード② |
某体重管理 フード① |
MAX4% | 4%以下 | 6.0%以下 | 13.0%以下 | 13.2%以下 |
明らかに理想的な繊維をオーバーしています。
中には、規定範囲に準じた避妊虚勢犬用や体重管理用フードもありますが、残念ながらそういったフードは、高額になりがちです…。高額でも良いということであれば、それもいいのかもしれませんが…。
繊維量が多いことにはメリットとデメリットがある!負担になることも…
繊維量が多いことのメリットは
などがあります。
要は、かさ増しにもなり、お腹がいっぱいになる上に、しっかり便として排出されるので、体内にとどめておくことが減り、必然的に太らないような仕組みになっているんですね。
太らないように…と考えると、フードの給餌量を減らすということにつながりがちですが、そうなると、犬もお腹が空きます。それに、愛犬が嬉しそうに食べる姿を見ていると、飼い主さんも量を減らすことを可哀想に感じる方もいるでしょう。まして量を減らすだけの減量は不健康な痩せ方になるので注意が必要です。

もっとお腹いっぱい食べたいなぁ
しかし、繊維は消化吸収されることのない成分ですから、お腹を満たすという意味では理にかなっています。さらに消化吸収されない作用があるため、たくさん食べてもうんちで出るので必然的に太りにくくなるわけです。
逆に、繊維が多いことのデメリットは、
などがあり、繊維が多いメリットを超えてくるデメリットがあることがおわかりいただけるでしょうか?

満腹感が出るだけじゃない!
繊維が多いということには、満腹感が一時的に出る以外、正直メリットがそんなにありません。
吸収の妨げになって必要な栄養が取れなかったり、繊維で胃腸に負担がかかったりすることもあります。その上、腸内フローラが整っていないと、下痢気味になることもありますし、消化されない成分が多いということもあり、ただただうんちが増えるばかり…
これを見て、ほんとに栄養ちゃんと取れてるのだろうか?と心配になる飼い主さんも多いのですが、中には、

もりもり良いうんちをして健康そのもの!
と、間違った解釈をしてしまう飼い主さんもいらっしゃいます。あたかもいいこととして受け取っちゃんんです。。
あまりに立派な量の多めのうんちをするのは、実は繊維のせいであって、健康面からすると、必要な栄養すら取れていない可能性があります。栄養の自転車操業とでも言いましょうか…
常に栄養が足りていない状況になっていて、とりあえず食べることでお腹は満たせているだけの状態です。食べて出して、それをしているだけになる上に、胃腸に負担をかけているのですから、私としては、長期的に与えるフードとしてはおすすめしていません。
太りにくくはなったとしても不健康に…栄養がしっかり取れないかも…
先ほどご紹介した繊維量が多いことのデメリットにもあるように、結局は、避妊去勢犬用フードも体重管理フードも小手先だけで、体内に溜まりにくいように作られただけのものが多いように思います。
健康的に太りにくくさせる、体重管理をするというよりも、少し不健康な意味で栄養価が足りないことから太りにくくなっているだけなんですよね。
繰り返しになりますが、栄養学的にも理にかなった、ちゃんとした栄養価の高い避妊去勢犬用フードやダイエットフードもあるにはあります。しかし、それだけのフードとなると、とにかく高いのがネックです…。

フードの値上がりが続く中、これはきつい…
それに、わざわざそれを選ばなくても、飼い主の対処次第で健康的に太りにくくすることは可能ですので、ちゃん必要な栄養は取りつつ、太らない工夫をしてあげましょう!飼い主さんの知識・対応で、愛犬に負担をかけないやり方を学べば解決できます。
痩せすぎも良くないとはいえ、体重オーバーは命に関わることです。愛犬の体に負担をかけることなく、健康的に太らないようにする対処法を学んでおいた方がよっぽど安心ではないでしょうか?
「体重管理・太りにくくさせる」=「フードの量を減らす・ダイエット専用フードに替える」というだけではありません。体重管理フードや避妊去勢犬用フードに替えることが必ずしも良いことではないということを、ここで知っておいていただけると幸いです。
専用フードには選択肢が少なく、アレルギーがある子は合わないことも…
そもそも、避妊去勢犬用フードや体重管理フードって、その他の一般的な健康な子のフードよりも圧倒的に選択肢が減ります。
中には粗悪な原材料や、犬にあまり取らせたくないような原材料を使って、不健康な意味で太りにくくできるフードもありますし、特定の食材にアレルギーがある子などの場合、さらに選択肢が減ってしまうのが現実です。
ただでさえ、一般的な総合栄養食に比べるとアレルギー対応フードは少ないのに、さらにそこから太りにくいものを選ぶというのは相当大変な作業になることでしょう。

簡単に合うもの見つからないのよね…
今はアレルギーがなかったとしても、太りにくくするために使用されている原材料がきっかけで、アレルギーを発症してしまう危険もあります。
私もこれまでいろんな体重管理フードや、避妊去勢犬用フードの成分や原材料を確認しましたが、快く「これなら大丈夫!」と思えるフードは少ないと思っているわけで…。
体重管理は愛犬の命にも関わることとはいえ、犬からしたら手術を機に太りやすくなっただけの話です。犬は喋れません。そして、飼い主さんの与えるもので体ができています。太らないためのフード任せではなく、飼い主さんがアレルギーも考えた健康的な体重管理をしてあげられるといいですね。
避妊・去勢手術を受けた後に、太らないようにするためには?
基本的には先ほどご紹介した、「無理なく痩せる方法とおすすめなフードの選び方」にある対処法でも、対応は可能です。
ただし、上記でご紹介しているものは、あくまでダイエット目的のお話ですので、「避妊去勢を機に太りやすくなっている」という状況とは少し異なる部分もあります。
では、太りやすくなっている状況でどうしたら良いのか?手術を受ける年齢や体質によって対処法が異なりますので、それぞれのブロックに分けて、詳しく確認していきましょう。
【前置き】避妊去勢手術前と後では必要な総カロリーは異なる
大前提として、避妊去勢手術前と後では、愛犬に1日必要となるカロリー数は異なります。言うまでもなく、手術後の方が減ることになり、手術前が100%だとしたら、手術後は80%程度になると思ってください。
わかりやすい例をご紹介しますと、トータル摂取カロリーが500kcalだった子は、手術後は400kcalあれば十分ということです。
これまでと同じフードを与えるとなると、否応なしにフードを与える量を減らすことになるため、たくさん食べたがる子を飼っている場合などは、

食べる量が急に減って可哀想…お腹空いてるんじゃないかな…
と、心苦しく感じる飼い主さんも多いのですが、だからといってこれまでの量と同量を与えたいのであれば、その分、運動を増やして、代謝量をこれまで以上に上げなければなりません。
ただ、そんなのは簡単なことではないでしょうから、徐々にでも良いので、与える量を減らしていくようにしてあげましょう。
手術によって太りやすくなっているのに、必要以上のカロリー摂取をさせることで肥満犬にしてしまうこともあるのです。肥満による健康被害もありますので、ここは愛犬の健康のためと割り切って、フード量をコントロールしてくださいね。
避妊去勢手術を「パピー期に済ませた子」の場合はどうすれば?
最初にもお伝えしましたが、パピー期に手術を済ませた子の場合は、そこまで太るかも…と気にする必要はありません。
もちろん、「ちょっと代謝が落ちる時期なんだ」「体質や好みなど、変化があるかもしれないタイミングだ」ということは、意識しておいてほしいのですが。
パピー期はまだまだ、成長していかないといけない時期で、筋肉も骨も臓器もまだまだ発達途中にあります。そのため、1番栄養が必要な時期ですし、少しコロッとしていても良い時期です。

体が完成した成犬になってから体型を整えよう!
パピー期についつは、体重管理よりも、健康的な成犬になるためにしっかり発育していくことを優先して考えておいていいと思います。
とはいえ、これまでのフード給餌量にしていて、明らかに太り出したと感じることがあるのであれば、少しずつ減らして様子を見るようにはしてください。
そして、成犬になって骨も臓器も丈夫になったら、どんどん運動をさせてあげましょう!その方が健康的な体型管理ができると思いますよ♪
成犬になってからの避妊去勢の場合の術後のフード選びは?
慎重になってほしいのが、ある程度の月齢になってから手術を受けた場合です。
摂取カロリーを減らす・ 愛犬に1日に必要カロリーは減るという前提で、先にフード選びのポイントをまとめてご紹介しますと、
などがあります。(それぞれどういう時にいいのかはここから詳しく紹介していきます)

今までよりも低カロリーなフード=同量食べても摂取カロリーは低く済む
やはり、いきなりフードの量を減らすというのは、飼い主さんにとっても愛犬にとっても一番の試練になると思いますので、1でご紹介している、同量食べても単に摂取カロリーが減る→自然と太りにくくなるという流れは入りやすいのではないでしょうか?
あるいは、量を減らすにしても、2つ目にご紹介しているフードをふやかす作戦をすることで、フードを膨張させて食べた時の満腹感は出せます。
ただし、ふやかして与えることで消化もスムーズになるため、はじめはうんちのサイクルに影響があるかもしれません。しかし、空腹感があるまま量を減らすよりは、順応しやすいメリットもあります。

量が減っていることが愛犬にバレにくい!
3~5については、与えるわんちゃんの性質・年齢によっても、おすすめか否かは異なるので注意が必要です。
ちなみに上記の対応をするにしても、フードの選び方の基本は、以前ご紹介している「ドッグフードの正しい選び方」を参考にしてくださいね。
成犬とはいえ、まだ若年層のうちに避妊虚勢手術を受けた場合
まだ若年の成犬で、関節(足腰)に心配のない子なら、適度に運動量を増やして代謝を上げる工夫をしてあげるとなおよしです。
代謝が落ちる分、筋力・筋肉量を増やしてあげられたら、手術後と同量(もしくは、少量減らす)でもそこまで太ることはありません。
運動が増やせそうな子の場合でしたら、
- これまでのフードよりカロリーが低めの
- 高たんぱく・低脂質の
- 筋力をつけやすい効果が期待できるフード
を選ぶようにしましょう。
そこで特に効果的なのが、BCAA必須アミノ酸を多く含む、低脂質なフードです。効率よく筋力をあげて代謝アップさせると、今後の成長という意味でもいいと思いますよ♪
運動をしたがらない子・シニア期(シニア期前)など運動を増やせない子
避妊虚勢手術を機に運動量が減る子もいますし、手術を受ける年齢によっては関節が弱ってきている世代に突入していて、今からは運動量を増やすべきではない子もいます。もちろん、ご家庭の事情から、今以上に運動量を増やすなんて難しい…というケースもあるでしょう。
そういった場合には、太るリスクは高くなるので、今までよりも低カロリーなフードに切り替えることを優先してみてください。
運動量が増える状態でないのであれば、高たんぱく・低脂質なフードに替えたところで、運動によって筋力に変換されなかったたんぱく質が結局、脂質に変換されてしまい、太るサイクルに陥ってしまいます。

それじゃ、結局意味ないもんね…
いずれにしても、運動量が増やしにくい状況なのですから、カロリーコントロールはマストです。
好き嫌いぜずにある程度食欲がある子なのであれば、
- ウェットフードをトッピングしてカロリーを抑える
- 茹でた野菜などで減らしたフードの分の小腹を満たす
などで、摂取カロリーを減らしていくこともできます。ただし、選り好みをする子の場合、下手にこの作戦をしてしまうと、美味しい部分(嗜好性の高いウェットフードや茹でた野菜)だけを食べて、肝心なフードを食べなくなってしまうこともあるので、注意してくださいね。
なお、もし、食欲がそんなにない子だったり、シニア期に入って食欲が低下気味だったり、量をたくさん食べたがる子でないのであれば、今までのフードのままで量を減らすこともできます。
理にかなったフード提案・対処法のサポートは当サイトでも可能♪
いろんな角度から、どういう年代の子にはどういう対処法がいいのかをご紹介しました。
しかし、そうは言われても、
と、自分のやり方が本当に愛犬にあっているのか、やってみたもののうまくいかないなどの不安が出てくることもあると思います。
当サイトでは、さまざまな対処法などを記事にしてご紹介はしていますが、その子の体質や年齢、体型などに合わせたフード選びのサポートも可能です!

詳しくはこちらをチェックしてください!
もちろん、ここでご紹介していることがすべてではありませんし、愛犬の現在の体重や体質、年齢、生活リズム(運動量など)によっても提案する内容も異なってきます。
愛犬の健康のためにフード選びもしっかりしてあげたい、体型や健康をフードを通して管理していきたい、愛犬の体質を知るきっかけにしたい、フードのことだけで動物病院にかかるのは気が引ける…などの方は、お気軽にお問い合わせください。
自分の愛犬への対応の答え合わせとして、ご利用いただいても大丈夫です♪
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