愛犬の散歩は朝晩2回、ごはんは散歩のあとで1日2回、というご家庭は多いのではないでしょうか?このリズムは、犬の飼い方のマニュアル的に一般化していると思います。(※犬種や犬の年齢・健康状態・気候などによっては変わることもあるでしょうが。)
でも、さらに踏み込んで、そのリズムが愛犬にどのように影響しているか、考えたことはあるでしょうか?いつ食べたものがいつ排泄されている?消化サイクルは何時間くらい?どのくらいの運動量でどんな消化サイクルになっている?など、詳細まで把握している飼い主さんは少ないと思います。
実際、健康状態に特に問題が起きていず、当たり前のように生活できていれば、そこまで気にかけないでしょうし、たとえなにか気になる症状があっても、すぐに治れば、そこまで気にしてないというかたも多いです。

え?たしかに…元気だからあまり気にもしてなかった…。
しかし、ごはんのタイミングや散歩の時間、排泄のタイミングまでわかるようになると、よりよく愛犬の健康管理をすることができます。給餌も運動も、家庭・犬の体質によって千差万別ですので、フードを与える回数や・タイミングと運動・排泄の関係を、ぜひ確認してみてください。
なお、いろいろ書いてありますが、犬の個体差もありますし、愛犬の体質に合うやり方を教えてほしい・相談したいという方は、お気軽にお問い合わせくださいね! 当サイトのアドバイスは有料です。無料で相談に回答するものではありません。
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ごはんは1日2回は理想ではあるものの、1日3回の子がいても良い!

当サイトでは以前、犬のごはんの回数や給餌のタイミングに関する記事をご紹介しました。
というのも、犬のごはんは1日2回が当たり前と漠然と思っている方も多いのですが、実際は、2回が合う子もいれば、3回にしたほうが良い子もいることをお伝えしたかったからです。
- 犬の体質や年齢
- 家庭の生活リズム(犬の散歩の時間を含む)
など、みんな同じではないのですから、絶対に2回がいいとは限りません。1日2回と言っているのは、あくまで理想という話。それに見合う生活リズムのご家庭、それが合う体質の犬であればということです。

その子の体質・生活に合わせた給餌をしましょう。
夜型の家庭、朝型の生活の家庭もあれば、9時5時のサラリーマンの生活リズム、平日休みの生活リズムもありますし、犬だって年齢によっては、運動量も食べる量も眠っている時間も違いますよね。
ですので、1日2回じゃない子がいてもいいんです。ご家庭の生活リズム的に1日3回にしたほうがいいケースもありますし、むしろ、体質的に、3回に分けて与えたほうが良い子もいます。
このように、1日2回が当たり前と決めつけず、柔軟な考え方を持っておいたほうが犬にもいいケースは多々ありますし、飼い主さんの知識として、愛犬のごはんの回数については、理屈を理解して対応幅を広げておくといいですね。
「ごはんは1日2回」の思い込み・常識によって愛犬を苦しめないために

なんの疑いもなく、マニュアル通りに、犬のごはんは1日2回というのを律儀に守っている飼い主さんも多いと思います。1日2回が絶対と思っているケースもあるでしょうし、ペットショップや犬友からもそう聞いたなんてケースもあることでしょう。
でも、お伝えしたとおり、そうじゃないほうが良い子もいるわけです。実際に、1日に2回のごはんという考えに縛られていたせいで、かわいそうな経験をしてしまっていたわんちゃん・ご家族がいらっしゃいました。
一般家庭とは違う生活リズムのかたで、朝は早く、夜も遅くなる生活で、それに合わせて犬のごはんの管理をしていたら、犬のごはんが朝は6時~7頃時、夜は深夜0時頃というサイクルになっていたそう。

夜12時に食べて、運動もしてないのに朝6時には食べられない…
1日2回のごはんであれば、一般的には12時間おき(例:朝7時・夜7時)のサイクルが胃腸の安定にはいいのですが、この子の場合18時間(朝6時から深夜0時)も食べていない状態があるのに、次のごはんが、運動もしていないのに、6時間後に迫っています…。
これじゃ、胃がおかしくなっても仕方ありません。当時、犬がお腹をよく壊す・朝ごはんをあまり食べないということで相談を受けていたのですが、ごはんを3回にわけて、昼にも給餌するようにお伝えしたら、お腹を壊すこともなくなりました。
最初は、フードが合わなくてお腹を壊しているのかも…と思っていたそうですが、原因はフードじゃなかったということです。このように、生活リズム・生活習慣を見直すだけで、解決できることは多々あります。

フードのせいではなく、飼い方を見直すのも重要。
ほかにも、ごはんを1日2回にすると、お昼~夕方頃に胃液を吐き出してしまうという子もいました。この子の場合は、持ち合わせる消化液が強めな体質、もしくは分泌が多めな子だったんかもしれません。
排便サイクルも早いほうで、ごはんが2回だと胃が空っぽになる時間が長すぎて、自身の消化液で胃の粘膜を傷つけてしまい、胃液を吐いてしまっていた様子。この場合も、3回のごはんサイクルにして、胃が空っぽにならないようにしたら、それだけで胃液を吐くのをやめました。
上記のように、生活リズムや消化液の強さなどによっても、ごはんの回数は変えてみる価値はあります。とはいえ、ごはんの回数が小刻みすぎて、4回・5回など多すぎるのはよくありませんが…。(胃腸が休まる時間がなく、消化器がずっと働きっぱなしなので、消化器に負担がかかるため。)
暑い夏や寒い冬!散歩に行く時間やごはんの時間が変わる場合には…

季節や気候・天候によって、散歩に行く時間が変わったり、それによって、ごはんの時間が変わったりすることはありませんか?こういった生活リズムの変化も、犬の排泄や消化サイクルにも影響します。
昨今の温暖化により、夏の異常な暑さが続き、急な雷や豪雨もあり、このような場合、散歩をふだんより早い時間に行くご家庭もあるでしょうし、もしかしたら、早起きが苦手であさんぽを諦めるかたもいるかもしれません。
冬は冬で、朝寒すぎて散歩は無理…という方もいますし、雪が積る地域では、ふだんほどの距離・時間は行けない(行かない)という方もいます。日が落ちるのも早いため、日があるうちに(ふだんより早めに)夕方の散歩を済ませるケースもあるのではないでしょうか?

犬も熱中症になるから、暑い夏は特に注意だね!
上記のような季節による生活の変化以外にも、一時的であったとはいえ、
など、ふだんの散歩時間やごはんの時間とは異なるサイクルになる時もあると思います。
人間からしたら、「ちょっといつもと違うだけ」と、大したことのないように感じるかもしれませんが、犬にとっては結構な一大事なんです!だって、運動の時間や運動した時間とフードを食べるタイミング、消化・排泄のタイミングは大いに関係がありますから。
犬の消化サイクル知ってる?食べてから何時間でうんちとして排泄される?

日頃あまり意識していないかもしれませんが、愛犬が食事をしてからから排泄までにどれくらいの時間がかかってるのか、把握できているでしょうか?もし把握できていないのであれば、この機会にぜひ、愛犬の消化サイクルを観察してみてください。
犬の年齢や体質、どんなものを食べているのかによっても異なりますが、一般的には
- 食べものを口にしてから4、5秒後には胃に到達して
- 2、3時間かけてゆっくり胃腸で消化がおこなわれ
- 5時間程度で小腸・大腸などをゆっくりと通過していき
- 早くて12~24時間ほどで便として排泄される
といわれています。なお、この流れから、「ごはんの回数=うんちの回数」となることが一般的です。

あくまでこれは、目安です
個体によってはこのサイクル・リズムは異なるため、排便までに72時間ほどかかる場合もありますし、食べているもの(繊維量や原材料、ウェットフードかドライフード?)や、消化器が安定的に機能してい年齢か?なども関係するため、絶対ということではありません。
たとえば、子犬の場合、消化器官が未発達なため、ゆっくり消化することができず、食べたものが早めにうんちとして出てきてしまうこともあります。パピーの便の回数が多いのは、こういった理由があるのです。
一方、老犬は消化器官が弱ってきている世代ですので、出す力も弱ってきていて、便通が悪くなったり、水分摂取量が減り便が硬くなったり、はたまた、消化吸収力が落ちて未消化のまま通過していって、軟便や下痢になったりということもあります。
消化サイクルがわかってくると、運動と排泄の影響がわかりやすくなる!

運動(ドッグラン、散歩やおうち遊び)をすると、胃腸に刺激が加わります。人間も食後すぐに運動をしたら、お腹がしんどい…ってことありませんか?それと同じです。その刺激によって、犬も便の出る回数や、タイミング、質も変化します。
たとえばですが、食べてから2時間後に散歩をしたとしましょう。そのくらいの時間であれば、まだ胃での消化が終わっていない状態かもしれません。食後4時間後に運動をしたら、大腸を通過している段階という感じで予測できるますよね。
こう考えてみると、消化過程に胃腸に振動・刺激が加わることで、便のタイミングや質か変化したり、胃腸のトラブルが起こったりすることもわかりやすくなるのではないでしょうか?食後すぐの運動で胃捻転が起きるのも、このサイクルから納得できますよね。

ごはんの時間と運動の時間はうんちに関係してくるんだね!
特定の季節・時期になったら、よく下痢をする、よく軟便気味になる、よく草を食べる、よく吐く…などの相談をいただくのですが、それ、ごはんのせいでも愛犬の体質のせいでもなく、生活サイクルの変化のせいかもしれません。
一度、運動のタイミングや便のタイミング、ごはんを与える時間などの変化がないかにもフォーカスしてみてください。たとえば、いつもは朝の散歩が7時で朝ごはんは8時、夕方の散歩は6時前後で、夜ごはんは7時の目安だったご家庭でも、
- 夏は暑いから散歩は6時。朝ごはんも前倒しで6時半。夜は暑さが落ち着いてから散歩だから8時頃、夜ごはんは9時かな~
- 夏でもごはんの時間は変わらず。だけど、夕方の散歩は暑さが引いた夜9時にしてるから、食後の散歩になる
- 夏は暑すぎて散歩は諦めてます…(orいつもより短め…)
- 冬は寒いから散歩は8時前に出て、朝ごはんは8時半。暗くなるのも早いから、夕方の散歩は5時には終わらせて、5時半にはごはんを食べさせる
- 冬も朝のリズムは変わらないけど、夕方暗くなるからいつもより散歩時間は少なめにして、そのぶん、日中にドッグランでいつもより多めに遊ばせる
なんてこと、ありませんか?

こんなこと、よくあるよね?!
こういった気候・季節に合わせた生活の変化で、愛犬の消化サイクルが変化することは大いにありますよね?それが原因で、吐いたり、お腹を壊したり、草を食べたりしているのかもしれません。
運動をいつもより増やした・少し激しめな運動を入れたという場合でも、ごはんを食べてから何時間後の運動だったのか、体内でその食べたものがどのくらいの消化状態にあったのかなどで、便がの状態が変化することもあるのですから。
1日2日、ちょっとリズムが変わるくらいであれば、なにも変わらずに生活できる子もいますが、敏感な子の場合は、たった1回の生活リズムに変化だけで、お腹を壊したり、吐いてしまったりする子もいます。

このサイクルを知っているだけでも、飼い主レベルはアップします!
消化液の分泌が良い子なのか・少し鈍い子なのか、消化酵素が強めの子なのか。胃腸が弱っていたり、ストレスが多い子の場合は消化酵素の出が悪かったりもありますし、そのサイクルは個体によって違いますが、それを把握できるのは、飼い主さんだけです。
このように食事の時間・運動・排便は密に関係していることを意識しておくと、愛犬の健康管理にも有効で、下手に動物病院に行って薬を飲ませたり、注射をしたり、与えたくない療法食を与えたりしなくすむことも!(だからといって、病院に行かないで良いという話ではありません)
飼い主さんの管理だけで、健康を維持できることはあります。こういった生活リズム・サイクルの変化などを獣医に正しく伝えられるだけでも、獣医も適格な処置・判断をすることができますので、ぜひ、正しく愛犬のことを獣医に伝えられる飼い主でいてください。
良い飼い主でいたいなら、愛犬のことを正しく判断できる目を持つこと

当サイトでは、飼い主さんの無意識の思い込みを捨てる重要性についてよくお伝えしています。
ネット情報や犬友トークなど、根拠もない、
という情報に惑わされないでください。あれが良い、これが良いというSNSの情報、テレビの情報、そんなの関係ありません。そういった情報の中には、利益目的のものだってあります。
そんなことよりも、そういった情報に縛られないで、日々ありのままの愛犬の生活・性格・体質を見てあげましょう。

そこにこたえが見つかるものですよ
あれが良いって聞いた(見た・記事を読んだ)から…犬友がこう言ってたから…こんなことを言われた…インターネットサイトでこう書いてあったから…そんなのどーでもいいんです。愛犬に良いのか、合うのか、それを見る目を持てるのは飼い主さんしかいません。
にもかかわらず、飼い主さんがぶれぶれだったら、わんこがかわいそうです。犬のことを理解したいのであれば、一度インターネットや犬友トークから離れましょう。答えはあなたの愛犬こそが知っています。
獣医は治療をするのが仕事。飼い主はあなた。それを忘れないで、愛犬のことを思い込みや先入観なしで正しく見てあげてくださいね。






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