犬を飼うということは、命を預かるということです。犬を飼わないとわからない幸せ・犬がつないでくれる幸せもある反面、幸せなことばかりではありません。犬がいるからこその大変さもあります。
最近では、「犬も大事な家族の一員」という考えが日本でも定着してきていますが、この言葉の意味を正しく受け止められているでしょうか?人間の都合の良いように解釈していませんか?
犬を人間のように扱えというわけでもありません
家族だとしても、お犬様扱いするというわけではありません。犬は犬。その線引きは重要です。でも、だからって「犬なんだから…」という部分を、履き違えている方が一定数いるのが現状です。
事実、可愛いだけでは犬は飼えません。思うようにならないこともたくさんあります。つらいこと・嫌なこと・我慢が必要なこともあるでしょう…。今回は、「犬を飼うということ」にフォーカスして、考えていきたいと思います。
犬を飼わない方がいい人・向かない人・飼うべきではない人とは?
犬を飼って後悔している人がいたり、犬を飼う覚悟がないまま飼ってしまって、飼いきれず、結果引き取り手(里親)を探している人がいたり、飼うべきではなかった方・飼える状況ではない方が飼ってしまい、犬が可哀想な目に遭っているケースは後を絶ちません。
とても悲しいことですし、上記のようなケースは、人間も犬もお互いにハッピーではない状況になってしまっています。本来であれば、犬を飼うって大変なこともあったとしても、それを超える、犬がいるからこその幸せもあるんですもの。
そこまでに至らず、大変さがストレスにしかならない方もいますし、犬もどんな飼い主さんに引き取られるかによっては、可哀想な目に遭うだけですから、こんなお互いに負でしかない状況はなくしていかなければなりません。犬だって飼い主ガチャがあるのよね…。
ブリーダー・ショップも売るだけではだめですけどね…
できれば、犬を引き渡す側(ブリーダー、ショップなど)がしっかりと説明をして、大変なことも伝えないといけないとは思います。が、ペットの販売が商売に過ぎない人・売れたときの儲けしか考えていない方もいて、現時点ではペット関連の法律も甘いので規制できることも少なく…
ここで言ったところで現状が変わるわけでもないですし、犬を飼うのはその方の自由なので、私がなにか言える立場でもないのですが、それでも少しでも不幸な目に遭う家族も犬も減らしたい・減ってほしい、そんな気持ちから当記事を書いているわけで…。
そこで!今回の記事では、飼う前に確認しておいてほしいことをまとめてみました。可愛い!飼いたい!…そんな気持ちだけでは、犬は飼えませんし、飼うべきではありません。まずは、犬を飼うのが不向きな人はどんな人なのか…以下、確認してみてください。
多忙で犬にかまう時間がない人・犬に留守番させることが多くなる人
仕事が忙しい、お子様がいて日々バタバタ、ご家族がそれぞれみんな忙しく過ごしている…そんな状態になっていて、犬が構ってもらえていなかったり、忙しいを理由に、散歩や遊びを適当(不十分)に済まされたり、犬を留守番させることが多かったり…。
そのように時間的に犬に割く余裕がない方は、犬は飼わない方が良いと思います。忙しいから犬に構えない飼い主、飼い主さんに構ってもらえない犬…そんな状況では、お互いに不幸ですもの。
たしかに、犬は適度に留守番などもさせておいた方がいいですし、一人でも多少の時間は過ごせるようにしておいた方がいいのはあります。飼い主さんだって四六時中犬と一緒にいることもできないでしょうし、緊急時もあるでしょうし。
ひとりの方がゆっくり寝られるなぁ♪
分離不安にならないためにも、飼い主さんがいなくても、ひとりで探していられるようにするのは必要なことでもありますしね。ただし…それを言い分にして、
ということであれば、飼わない方がましです。(飼うのは自由ですから、私が言える立場ではないのは百も承知で、あえてきつい表現にしています)
もちろん、構いすぎや、溺愛のあまり、過剰に接してしまうのもよくありません。人間の子供のように扱うのも違います。かわいいからこそ、「この子は家族だけど、犬だ」という線引きも大事にしなければなりません。あくまで相手は犬です。
でも、人間の都合のいいように解釈しないでね!
ですが、個体差はあるにせよ、犬は40万年以上前から人と一緒に暮らしてきた歴史があり、人間とコミュニケーションができる動物でもあり、犬も人間をパートナー・群れの一員として大事にしています。
特に人と暮らしていく中で、役割を担っていた犬種(使役犬:いわゆる、探知犬、盲導犬、猟犬、牧羊犬)や、そのようになれるように改良・固定化された犬種の場合は、人間と一緒に過ごすことが好きな犬種が多いものです。人間から指示をされて、それに従うのが好きな犬種もいます。
そんな犬種の子が、ずーーーっとおうちでお留守番をしていたり、せっかくご家族がおうちにても、遊んでもらえなかったり、散歩もろくにしてもらえなかったり…。そんなことになるくらいであれば、飼わない方が、わんちゃんもよっぽど幸せかもしれません。
金銭的に余裕がない人、もしくは、犬にお金を割くことができない人
犬を飼うと、本当にお金がかかります。かわいいだけでは飼えません。
そもそも、犬をお迎えするときには生体費用もかかりますし、ケージ、リードのなどの基本的なアイテムの用意はもとより、
など、飼ってからもずっと何かしらの出費があるものです。
おもちゃも買ってもすぐに壊してしまったり…せっかく買っても気にいってくれなかったり、いいなと思って買ったそこそこの値段のフードを食べてくれなかったり…他にも、想定外の費用もたくさん出てきますし。
パピーから飼うとすぐサイズアウトするし…また買い直し…
特にコロナ以降、ドッグフードの値段も著しく値上がりが続いていて、ここ2,3年で本当に1.5倍の値段くらいになっていいますし、ひどいものだと2倍の値段になっているものもあるほどですから…。
当サイトは愛犬の健康的な食生活のためのサイトでもあるので、ここは声を大にして言いたいのですが、高いフードを買えということではありませんが、「フードなんて安いやつで良い」と、愛犬の体を作り上げるフードを安いのでいいと平気で言われると、悲しくなるわけで…。
犬を飼うということはお金がかかるし、犬のサイズが大きくなるほど、フードも医療費も高くなるのは当然です。その覚悟がなく、生きるために必要なご飯や治療をケチろうという考えの方・出す気すらない方は、飼うのはやめておいた方が、ペットのためではないでしょうか。
情緒不安定な人・心に余裕がなくなることが多い人・自制がきかない人
飼い主さんの心の状態が不安定だと、犬もどうしていいのかわからなくなってしまいます。あるいは、いつも余裕がなくてイライラしていたり、ハラハラ・おどおどしていたりしているのも、犬は感じ取っていますし、エスカレートすると、虐待に発展するケースも…。
自分をコントロールできない人の場合、喜怒哀楽が激しく、そんな不安定な飼い主さんのもとにいると、犬も落ち着けなくなってしまいます。抑制できず、犬が食べたがるからとおやつを与え続けて、肥満にさせてしまうこともありますし、偏った愛情表現をする方もいます。これでは犬もかわいそうです…。
犬って思いがけない行動をして、飼い主さんを驚かせることがあります。人間からしたら危ないことも、それが危ないだなんてわかっていませんから、ヒヤヒヤすることをやらかすこともあるかもしれません。
あなたのイライラは私にも派生している…ふふふ…
それに、余裕がない時に限って、飼い主さんの手を煩わせたり、邪魔をしたり、いうことを聞いてくれなかったり…思うようにならないこともたくさん出てきます。時にはイラっとしてしまうようなことも出てくるかもしれません。
しかしそんな時に、犬に八つ当たりをしてしまったり、泣きわめいたり、感情的に怒ったりしたところで、犬にとっては不安でしかありません。そしてそんなに感情を出されても、犬からしたら、その行動は理解不能でストレスになります。
飼い主さんの心が落ち着いていないと、犬にもその心境は派生して伝わり、さらなる問題行動を引き起こしてしまいかねません。ある程度心に余裕を持てない方は、犬を飼う前に一度冷静に、自分と向き合ってからにしてあげましょう。
犬のことを知ろうろしていない人・自分で考えて調べて学ぶ気がない人
最近は、インターネットで自分の知りたいことを検索すると、ある程度のことは調べられますし、わからなかったとしても、知恵袋で聞けちゃいます。ただし、中には間違った情報や、ただ儲けたいだけのアフィリエイト記事などもあるので、正しい情報を見極める目・正しく判断できるだけの知識も必要です。
自分で調べて、自分で考えて、理解していくことこそ、知識につながります。失敗もしてもいいし、色んな人に意見を聞いてもいいんです。だた今回は、大事な愛犬のことで、かわいい愛犬のためですから、飼い主さん自身が、主体性をもって、犬のことを知らなければなりません。
自分が知りたいことなのに、人に聞いて答えがわかればいい、正しく学ばないのはよくありません。人に聞くだけで、覚える気も考える気もないのであれば、犬を飼わない方がよいと個人的には思います。ちらっと知恵袋覗きましたが非常に偏ったヤバめな意見ばかりでした。
だってあなたが犬を飼っているんですよ?
SNSやAIだので、聞けばすぐ答えが返ってくる世の中で、便利にはなっているのですが、それって、本当にあなたの知識になっていますか?知りたいことがわかったら、もう、翌日には内容忘れていませんか?調べたらすぐわかるしと、学ぶ気すらなくないですか?
それだけ簡単に疑問や質問の答えが返ってくる(調べられる)ようになったことによって、わからなかったら聞けばいいと思っていませんか?(もちろん、わからないことは人に頼っていいんですよ。)
なんでもかんでもネット情報を鵜呑み、人に聞いてわかったふりをして覚えもしない、ネットで調べたことに疑問すら抱かない…そんなマインドでは、正しく愛犬のことを知ることはできません。正しく犬のことを主体性をもって学ぶ気がないなら、飼わない方が良いでしょいう。
犬と散歩に行く体力がない人、散歩に行かいないでいい犬を飼いたい人
犬を飼うにはそれなりに体力が必要です。どれだけ小さな犬であっても、散歩は必要ですし、適度に運動しないといけません。外のにおいを嗅ぐ、地面を歩くということも犬の本能を刺激することですしね。
もちろん、犬種によっては、運動量の少なめな子、何時間も歩いた方がいい子など、理想の運動量に差はあります。大きさや、そもそもの犬種の特徴などから、どのくらいの運動がいいのかは違うのは当然でもあり。
しかし、たまに、超小型犬を飼っている方とお話をすると、衝撃的な話を聞くことがあります。それは、
散歩がそんなにいけないから、散歩が少ない犬種がよくて…
この犬種は散歩がいらないってペットショップで言われて…
という理由で、その犬種にしたというお話だったり…あるいは、そう言われたから、そんなに散歩行ってないんですという話だったり。ひどい場合は、本当に運動が必要ないと信じて疑わず、散歩をすらしていない方もいますし…。
まず、はっきり言いますが、関節のケガがあるなど、それなりの理由がある場合を除き、散歩や運動がいらない犬なんていません!そして、散歩する体力も時間もない、そもそも散歩をする気がない(できない前提)なら、なんで犬を飼ったんですか?という話です…。
そして、散歩が不要という売り文句で売りつけたペットショップの店員さんやブリーダーさん。散歩がいらないことを前提に犬を飼うという人。ペットビジネスとして、売りたいだけでいいように言うのも…かわいいだけで飼うのも…もう、やめませんか?
犬をおしゃれアイテムとして見ている人・自己満足のために飼いたい人
犬を飼うことを、ステータスや自己満足を満たすための「アイテム」のように思っている方も、残念ながらたくさんいます。
など、簡単に言えばミーハーですね…。「犬のことを考えて」ではなく、「自分のため」でしか考えていない人といいますか。フラットにいえば、命を飼う覚悟がなく、かわいいアイテムとしか見ていない人ですね。
最近の話で言うと、大谷翔平選手が飼っているデコピンくん。珍しい犬種で、テレビで見て興味を持った方も多いと思います。そして、なんという犬種かわかった途端、ペットショップやブリーダーに同じ犬種が入手できないか問い合わせが相次いだとか。
同じ犬種を飼ったからなんなんですか?それがファン?
これは極端な話ですが、結局、なぜ犬を飼いたいのか、なぜそのアイテムを愛犬に付けたいのか、そういうポイントが犬のためではなくて、ただの飼い主側の承認欲求や自己満足のためであれば、それってどうなんでしょう。。。犬は幸せなのでしょうか?
もちろん、飼い主さんの気分が上がるアイテムを使えばいいですし、飼い主さんの気持ちが上がる飼い方ができたら、犬への愛着も増すこともあるとは思います。それはそれでいい面もあるので否定はしません。
でも、冷静に考えてください。それって犬のためなんでしょうか?飼い主さんの気分が上がるだけのことを犬にしたいだけなのであれば、犬からしたら、いい迷惑かもしれません…。そういった場合には、飼わない方がお互いのためではないでしょうか…。
犬の最期まで一緒に暮らしていく覚悟がない…シニア期のケアも育犬のうち
考えるだけでもつらく悲しいお話ですが、人間も犬もいつかは最期の時を迎えます。年とともに、ごはんを食べる量も減ってきたり、歩けなかったり、犬だって人間と同じく老化していき、人間のサポートが必要になる可能性もゼロではありません。
ずっと元気で病気もなく命をまっとうしたら本望でしょう。ただ、やはり、そんな理想だけではやっていけないのが現実です。病院の費用、心身的なケアにしても、飼い主さんが最期まで向き合っていく必要があります。
にも関わらず、ケアしきれないから、しっかり最期までケアしてくれる里親を募集する方もいて…。老犬の介護、最期まで向き合っていく…そこまでが犬と共に暮らすということです。犬の命の最期までを背負う覚悟がない方は、犬は飼わない方がお互いのためかもしれません。
犬を飼って後悔する前に…犬を飼うとできなくなることを熟考して!
犬を実際に飼ってみると、こんなに大変なんだ…と思い知ることもあると思います。その結果、犬を飼ったことを後悔してしまっている方もいますし、実際に、飼いきれず、里親に出す方を私も見てきました。
犬に慣れている方であっても、その子の性格や生い立ち(あまり良い環境で育っていない子や、親から離れるのが早すぎた子、ネグレクトにあってしまったなど)によっては、簡単じゃないこともありますし…。実際に飼って、生活してみないと分からないものですし。
ただ、その子の性格(個体差)に限らず、犬を飼うということに、共通していえることもあります。飼ってから後悔して、家族も犬も苦しい思いをする前に、事前に覚悟をしておくべきことをまとめてみました。飼おうか迷っている方は、ぜひ真剣に読んで考えてみてください。
時間を自分のためだけに使えなくなる・犬のために時間を割く必要がある
小さなお子さまがいたり、お仕事をしていたり、家のことをしたり、ただでさえ日々忙しく過ごしている方もいると思いますが、犬と過ごすには犬に時間を割く余裕がないといけません。
普段、忙しく過ごしているからこそ、愛犬との散歩の時間やおうち遊びの時間が、そういった多忙な毎日のオンオフになる・息抜きになるという、プラスに働く人もいる反面、犬のためにしないといけない時間をとることを、苦痛に感じてしまう人もいることでしょう。
犬がいることで気分転換になって、楽しく過ごせるのであればいいのでしょうが、犬のことまでもう余裕がない…いっぱいいっぱいだ…少しは自分のためにゆっくりする時間が欲しい…など思っても、もうそこに犬はいるわけです。
というか…飼うと決めたのはご自身・ご家族ですよね?
どんだけ飼い主さんが疲れていようが、具合が悪かろうが、犬にとっては関係ありません。犬にこちらの都合もわかってよ、我慢してよ、というのは通用するはずがないのです。強要・強制はできますが…。
そういった自分のための時間を取りたいのであれば、ご家族を分担して犬を飼える環境にする、必要な時にはペットシッターさんにお願いするなどをしてください。人間の都合を犬に押し付けるのはお門違いです。
まして、それがストレスになったりノイローゼのようになってしまうのであれば、よっぽど犬を飼わない方がいいメンタリティーの方ということでしょう。犬という命を責任も持って飼っていくには、時間的・心理的余裕も必要になるのですね。
お金もこれまでよりも自由はきかなくなってきます!犬はお金がかかります
これまでにも触れましたが、犬を飼うにはお金がかかります。健康で元気なわんちゃんでもフード、予防接種などの一定の費用は発生しますし、体調を崩そうものであれば、別途病院の費用がかかることもあるわけです。
お伝えしたように、フードが値上がりしていますし、だからって、安いフードにして健康を害してしまうのもいかがなものでしょう…。
また、ペット保険に入るも入らないも、それはご家庭で決めることですが、入らなかったがためにとんでもない治療費になって、保険に入っていた方がよっぽどよかったなんて話もよく聞きます。保険なんてそういうものなのですが…。
犬を飼う余裕がないと大変だね…
とはいえ、万一、愛犬に不調が起きた時、病院に行く費用を高くて払いたくない(払えない)からと、動物病院にすら行こうとしない方もいるのですが、愛犬が本当に大事なら、そんなことは言ってられません。
もしそれが、本当のご家族だったとしても同じことをするのか…考えてみてください。病院に行く費用がもったいないからと、ご家族を病院に連れて行かないなんてことしますか?自分がしんどい時でもお金がもったいないと、治療しない選択肢を選ぶでしょうか。
このように、犬を飼うのであれば、節約しようにも思うようにいかないことも増えてきます。そこで節約しよう、お金がもったいない、高いから払いたくない…という考えは捨てて、愛犬のため、後悔しないためにも、やれることはやってあげる覚悟をしておきましょう。
思うようにいかない…思いがけない心配・不安が増えて心労が増える
元気な子を引き取ったとしても…たとえどれだけ気をつけていても…大事にしていたとしても…なにかしらの不調・病気に見舞われてしまうわんちゃんもいたり、先天的な何かを抱えていたり…。いつどうなるかなんてわかりません。
ほかにも、ドッグランなどでほかのわんちゃんに噛まれてしまったり、走ってどこかにつまずいてケガをしてしまったり、遊んでいる時に思わぬケガをしてしまったりは大いにあることです。逆に、こちらがほかの人や犬にケガをさせてしまうことだってありえます。
このような大きなケガや不調だけではなくても、急にお腹を壊してしまった、ごはんを食べなくなったなど、心配になるようなことが出てくることもあるものです。
心配ごとが絶えないんですよね…
しつけがうまくいかなくて悩むこともあるでしょう。もしかしたら、動物病院の先生やトレーナーさんと飼い主さんの相性が合わないなんてことも出てくるかもしれません。獣医さんやトレーナーさんだってピンキリですから。
ほかにも、犬同士の仲がうまくいかずに困る人もいます。犬のことで、ご近所とトラブルになるケースもゼロではありません。避妊・去勢手術の時なんかも、飼い主さんは愛犬を動物病院に預けている時間、気が気じゃないでしょうし。
もちろん、元気に過ごしてくれている期間もあります。しかし、言葉で、「ここが痛い」「これがしたい」「あれがいやだ」なんて言ってくれるわけがありません。だからこそ、心配になることもあって、犬が大事であるほどに心労は絶えなくなることもあるものです。
生活が犬を中心にして回るように…服も…靴も…時にはケガをすることも…
言い過ぎと思う方もいるかもしれませんが、犬を飼うことで生活がガラッと変わる(変えなければいけない)こともありますし、犬がいない時の生活ほど時間的にも金銭的にも自由がきかなくなることも出てくることでしょう。すべてが犬中心になってきます。
これまでは海外旅行や長時間家を空けることがあった人も、犬がいるとそうはいきません。いくらペットシッターなどに頼もうが、ペットホテルに頼もうが限界はありますよね。結果、長時間の外出は諦めざるをえません。というわけで、旅行も減ります。
いくら愛犬が留守番できようが、何時間もひとりで待たせることもできないですしね。
一緒についていったとしても、自由がないし…
ほかにも、最近は夏に異常な暑さになる日が多いですが、散歩の時間だって気温を考えていかないといけません。結果、夏の朝の散歩は我が家も超早起きですもの…。そして、晩の散歩はほぼ、もう夜の散歩になり、人間の生活サイクルも変わってきます。
犬と犬のトラブルがあったとき、体を張って止めに入らないといけないこともあるでしょう。結果、飼い主さんが噛まれることもありますし…。
服装や靴も、犬と一緒にいる時に困らない装いになってくると思います。靴が大好きだった私も、犬の散歩に歩きやすい靴のみになってきました。おしゃれ靴は履く機会もなくなりましたし。犬がいたらオシャレをしてはいけないわけでも、しなくなるわけではないですよ(笑)
そんなこと言ってられなくなるんですもの…
犬を犬らしく、本能のままに満足させてあげられる飼い方をしようと思うと、本当に生活が変わってきます。ドッグランやドッグカフェ、これまで無縁だった場所に行くことも出てくるでしょうし。旅行に行こうと思ったら、犬連れOKということが大前提になってきます。
普段は買わなかったものを買って、出費の内容も違ってくるし…色んなことが変わることでしょう。犬を飼ったとこをきっかけに、たばこをやめられたなんて方もいましたよ。
今の状態を一切変えたくない、犬のためになにかを我慢するなんて絶対いやという方は、犬を飼わない方がいいです。ただ、その変化を楽しむ準備があれば、犬はあならの人生も、周りにいる人とのつながりすらも、変化をもたらしてくれることでしょう。
犬を飼う前に覚悟しておきたいこと・飼い主に必要な条件とは?
犬を飼う上で、覚悟をしておきたいことは、なによりも、「命を飼う」ということを意識できていることです。かわいいだけでは飼えません。飼いたいからって飼ったところで、命を預かっている意識がない人は、そういう飼い方しかしていないように思います。
ダメだったら引き取ってくれる人を探す、そんな考えでいいはずがありません。とはいえ、溺愛のあまり、過剰に扱って、わがまま犬に育て上げるのもどうかとは思いますが…。犬は家族という意味を間違えないで欲しいんです。溺愛しすぎが愛情表現でもないし。
家族のようには扱うけど、犬は犬なのだ。
飼い主さんがしっかりと自主性をもって、犬のことを理解して、その子の生活する環境を作っていく健全な心が必要です。「この子を飼っているのは自分なんだ、勉強をしよう!」という気持ちも必要ですし、犬という生体のことを正しく知る努力もしなければなりません。
また、ほかにも、愛犬が社会で過ごしやすいようにしっかりとしつけをするのも飼い主さんの義務です。ですので、人やほかの犬に迷惑をかけないためのしつけはしなければなりません。自分には迷惑じゃないから良いでは済まないんですよね。
主体性をもって、自分はこの子の命い責任があるという意識があれば、必然的に正しく学んでいけると思います。不安や心配が出てきたら、人任せにするようなマインドでは、犬は飼えなません。それでは家族もわんちゃんも不幸になってしまいます。
犬は「あなたの心の中をあぶり出す存在」「心の中の鏡」でもあります!
いくらしつけを頑張ってもうまくいかない…一生懸命、トレーニングにしているのに自分になついてくれない…具合が悪い時に犬が言うことを聞いてくれない…思うようにならないことばかり…と、犬との関係で、苦しくなることも出てくるかもしれません。
イライラしてしまったり、当たってしまいそうになったり、「こんなにやってるのにどうして!!」と、感情が乱れてしまうこともあるでしょう。
あるいは、心配が絶えなくて、常にその悩みで頭がいっぱいになることもあったり、真面目ゆえに・一生懸命ゆえに、溺愛状態になることもあるかもしれませんし…。
心配ごとなどの時は特にこういう感情があふれ出します
ただ、それ、犬があなたの本性をあぶり出しているだけなんです。溺愛のあまり、過剰な飼い方をしている方であっても、それはそのように過剰な表現をしてしまうメンタリティーにあるということ。犬が言うことを聞いてくれなくてイラっとしたら、それは心に余裕がないサインです。
犬はこちらの感情の波を読む生き物です。イライラしている人のいうことなんて聞きたくないのでしょう。あるいは、悩んで犬の様子ばかりみて心配している方からは、犬もその不安なエネルギーを感じています。そのように、犬は飼い主さんのこころを映し出しているだけなんです。
いうことを聞かないのは、言い方が悪いのかも…。犬がわがままなのは、甘やかしすぎなだけかも…そう思うと、犬の問題行動や困った性格は、「犬のせい」ではなく、「飼い主さんのせい」ってこともあるのです。それを意識して接していると、自分の勉強にもなりますよ。
犬は犬…されど犬も家族!家族の一員として犬の心にも寄り添っていく姿勢
お犬様扱いするのは違いますが、とはいえ、その言葉を言い訳に、犬を家族の一員として扱っていないような認識の飼い主さんに遭遇したことがあります。複数回。
たとえば、
- 犬を置いて、犬以外の家族メンバーだけで楽しいイベントに出かける
- 日帰りだしいいでしょと長時間家を空けて犬を留守番させる
など、うちの子は留守番できるから大丈夫と、本当にひとりぼっちの時間がながーーーーい子もいます。。これは留守番に慣れているのではなく、ただただ、もうあきらめただけ、我慢しているだけなのかもしれません。
その待っている時間、本当は怖い思いをしているんだ…
犬は人間の3倍、5倍、8倍の時間の速させ生活しているなんて言いますので、3時間の留守番ですら、犬は長時間に感じているのです。
いくら留守番になれているとはいえ、家族がいない時に、大きな音がして怖い思いをしていることもありますし、お腹がいたくて家族を読んでいる時もあることでしょう。ひとりにされて、みんなの帰りをずーーーーっと待っているかもしれません。
旅行に行く機会も減ったり、お出かけしようにも犬がいる前提で動かないといけなくもなったり、人間という家族だけで過ごす過ごし方が、犬を飼うとできなくなってしまうこともあります。犬もメンバーとして考えてあげられる暮らしをしていると良いですよね。
1匹でも多くの犬とその飼い主様のご家族が幸せに暮らせるように…
悲しい飼い方をされるわんちゃんが、1匹でも救われると良いなと思っています。また、犬を飼って後悔するような家族が1組でも減ってほしいです。命を飼うことの重さを正しくしって、幸せに犬と共存していけるようになってほしいわけで。
もちろん、私自身も愛犬が吠えたり興奮したりと、人に言えるほど立派な飼い方ではない面もあることでしょう。ただし、自分が大事な犬を飼っている以上、自分が正しく犬のことを学ばないといけないとは思っています。
ビジネスとして売りつけるだけの無責任なペットショップの店員、売るだけしか考えていないブリーダー、血統にしか力を入れていないブリーダーもいますし、偏った考えの獣医もトレーナーもゼロではありません。
そして飼う人にも自覚をもってほしい…
それに、ブリーダーからいわれた、ペットショップの店員からいわれた、獣医からいわれた…ということだけを鵜呑みにしないで、自主性をもってちゃんと犬に向き合ってほしいです。
間違えた情報がいっぱいある、ビジネスだけでいいように言われているだけのこともある、そんなのは今の世の中当たり前になっていますよね?そういった誤情報などから、愛犬を守れるのはあなただけです。
ご自身が後悔しないよう、ちゃんと愛犬に接してあげましょう。かわいい大事なあなたのパートナーが「この家族でよかった」と思って過ごしていける飼い主さんでいてください。当サイトでは犬の食べ物のことであれば相談にのれますので、いつでもお気軽にお問い合わせくださいね!
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