ドッグフードについて質問がある時に、フードメーカーやフードの卸問屋に問い合わせ・相談していないでしょうか?もしそうだとしたら、あなたは相手の格好のカモになっているかもしれません。
フード選びは、愛犬の体質を考えたうえで、飼い主さん自身も犬の食べ物につての知識をつけ、原則、フード販売自体に利害関係が生まれない、獣医や犬の栄養学に詳しい人に相談することをお勧めします。今回はその理由についてご紹介しますので、参考にしていただけますと幸いです。
なお、いろいろ書いてありますが、犬の体質には個体差もありますし、愛犬に合うフードを教えてほしい・相談したいという方は、お気軽にお問い合わせください。(当サイトのアドバイスは有料です。無料で相談に回答するものではありません。)
ドッグフードメーカーに愛犬のフードの相談をするのは考えもの!

結論からお伝えしますが、愛犬にこのフードは良いのか?どのシリーズを与えたらいいのか?など、フード選びや与え方の相談を、販売している代理店やフードメーカー、フードを扱う卸問屋にするのはおすすめしません。
なぜなら、相手は売ることを生業としている人で、フードを買ってもらってなんぼの「ビジネス」であって、売れないと困る・売らないといけない・利益を上げていかないといけない業態。要は、自社製品を買ってもらいたいわけです。
いろんな展示会・見本市などにいって、さまざまな会話をし、メーカーと飼い主さんの会話を見聞きしていますが、

うちのフードはおたくのわんちゃんには合わないよ

この子にうちのフードはやめたほうがいいです
なんていうメーカーに、一度たりとも会ったことがありません。そもそも、売らないとなんですから、うちのはやめたほうがいいなんてメーカー、あんまりいないのは当然です。これは先日のインターペットでも体験して、当該記事でも紹介しました。
自社製品を売りたいというゲスい話だけではなく、自身のメーカーのフードの方針が、本当に良いと思っているメーカーもいるわけで、その場合は、自信をもって飼い主さんに自社フードを推薦することでしょう。
相談者のわんこのことを心底思っているメーカーなら、
など、伝えてくれる人もいるかもしれませんが、それを販売している側のメーカーに期待するのは無理な話。何度も言いますが、相手は商売ですから。
それに、グレインフリー推奨のメーカーもあれば、穀物(グレイン)も必要と考えるメーカーもあるように、本当にフードの考え方はメーカーによってさまざあります。その善悪ではなく、愛犬にはどの考えが合うか見極めなければなりません。

結局はなにを良いと考えるかは人それぞれですからね
売りつけようという気はなくとも、本当にうちのフードは良いと思っていたら、噓偽りなく本気でうちのフードが良いとおすすめして。ある意味くるのは自然なことですし。自社製品が大好きで、自信があるなんて、営業マンの鏡なのかもしれませんし。
ただ、当サイトでは、「獣医もトレーナーも考え方はそれぞれ!大事なのはどの意見を選ぶのか」という記事を筆頭に、このたぐいの話を定期的に発信していますが、フードに対する考え方・犬についての考え方って本当にたくさんあるので、見極めが大事です。
詳細の飼い方やその犬の体質などを知らない限り、簡単にはどれがいいあれがいい、こうしたほうがいいなどは簡単に言えることではありません。詳細なリスニングや確認などもなく、こういう子にはこれね!なんて言えるほうがかしいんですよね。

発言を信じる相手を選びなされ…
まして、獣医であっても考え方がいろいろあるのですから、獣医学のプロでもないメーカーの、自社製品を売ることが仕事の人に、本当にあなたの大事な愛犬のことを思ったアドバイスができるはずがありません。
フードメーカーの人=フード作りのプロと思う人も多いかもしれませんが、実際はそうでもありません。正しくは売るプロ・売るのが仕事。(個人の意見ですが、実際にそう感じます)各メーカーにそれぞれの考え方があって、大事なのは飼い主がその中からどれを選ぶかです。
こういった話は、以前のインターペットのレポート記事でも書いていますが、メーカーがこういった、あの記事にこう書いてた、人気の犬サイトで紹介されてた…そんな怪しい情報ではなく、まずは獣医に頼るのを徹底したほうが、愛犬のためではないでしょうか?
「メーカーに聞いたから大丈夫」ということは一切ありません!

ドッグフードメーカーに愛犬のフードの相談をするというのは、簡単に言ってしまうと、自らメーカーにとっての良い鴨になりにいっているようなものです。格好の標的とでもいいましょうか、飛んで火にいる夏の虫とでもいいましょうか。
メーカーからしたら、飼い主さんの悩みに寄り添うかのように、ああだこうだ良いようにいって、あれこれサポートするように見せかけて、うまくいけば、離れそうな客を言いくるめて引き留めることにつなげられますからね。実際、そんな飼い主さんを何人も見ました。
メーカーにまで相談する・聞くというのは、熱心な証拠だとは思いますし、本当に困っているからメーカーに藁をもすがる気持ちで尋ねるのでしょうが、正直なところ、もう少し人を疑ってかかるのも必要です。何度も言います。相手はビジネスですから。

困っている人をカモにするビジネスはたくさんあるよね
ドッグフードって、とんでもない数の種類がありますし、各家庭で愛犬のフードに割ける予算も違いますし、どれが愛犬にはいいのだろう?と悩む飼い主さんも多いと思います。
そんな中、そういた悩みに寄り添うという意味でも、
などといったプラスアルファのサポートとして、購入前の相談や、購入後のアフターフォローも受けられる「無料相談窓口」や「お問い合わせ窓口」を設けるメーカーやフードの問屋・卸売業者も増えました。
たしかに、良いなと思っているフードを見つけても、

買ってからのアフターフォローもあるとうれしいな
という方も多いと思います。これだけフードの展開があったり、ネット情報が飛び交っていたり、犬の飼い方も進化してきているので、それだけ悩みも増えることでしょう。
ただ、相談された側(メーカー)としては、たとえ、客観的にみてその犬の体質には合わないようなものであっても、やめておいたほうがいいとは言いづらいのは当然。そんな良心的な犬思いなメーカーは少ないかもしれません。
いろんな言い回し・あの手この手で、自社製品の購入をやめさせないように導くにのはごく自然なこと。それを鵜呑みにするのかしないのかは飼い主の責任であって、やめるやめないを見極めるのも飼い主の自由、飼い主が判断すべきことです。

メーカーに聞いたから大丈夫

メーカーのいうことを聞いておいたら間違いない
と思っていたり、万一なにかあった時に、
とメーカーを責めるようなことを思ったりいったりするのは、はっきり言って、飼い主の責任転嫁にすぎません。それを選んだのはご自身です。世のなかには人の悩みや不安を食い物にしたビジネスがありますから。
本来、全責任は飼い主にあって、メーカーのいいように言いくるめられたのは、自身の無知さと判断ミス、いいように言えば、お人よしとでもいいましょうか、相手を信用しすぎなピュアさとでもいいましょうか…。
ただただ飼い主に必要なのは、ビジネスライクな発言を見抜き、正しい知識を付けて、愛犬をペットビジネスの魔の手から守れるようになることです。それもこれもネット社会の代償もあるのでしょう。
メーカー独自の無料相談窓口を持っているのは、引き留める役割もある

ドッグフードメーカーやペットフード問屋・卸問屋が運営する、無料相談できるオンライン窓口では、LINEやビデオ通話、メールなどを介して、獣医師やペット栄養管理士などが
などといったサービスを提供していますが、そのすべてが最終的には、自社製品の与え方について、もしくは、自身の問屋で取り扱う商品のみについての助言しかできません。

あなたの犬には当社で扱っていない○○というフードのほうがいいです
なんて口が裂けてもいうことはないでしょう。卸問屋の相談窓口なら、これよりこれのほうがいいかもと提案してくるかもしれませんが、所詮、自分の卸から買ってもらえることで利益が上がるからであって、自社で取引のないフードは提案できません。
むしろ、買うか迷っている人や、購入したけど継続購入を迷っている人を引き留める最後の砦的な存在としていろんな提案をしてくるのもあると思います。そういったやり方をしているメーカーを何度も私も見てきました。それが相手の仕事ですもの。
メーカーの言うことを信じて、その通りにやってみた結果まったく、なにも効果が出なかったという飼い主さんや、かえって愛犬に不健康な生活をさせてしまっていた飼い主さんもいます。そういった窓口は、自社商品を買わせる役割もあることを知っておいてくださいね。
メーカーの言うがままに従って、愛犬が苦しんだ実例をご紹介
当サイトはわんこのフードに関する相談・アドバイスサイトということもあり、今回のテーマである、メーカーの発言に振り回されていた飼い主さん家族に何度も遭遇しています。だからこそ、切実に伝えられることもあるわけで。
メーカーのいうことを信じていたのに違っていた…いいかもにされていた…となると、飼い主さんもショックかもしれませんが、なにより可哀そうなのは愛犬ですからね…。メーカーを責めるのではなく、責任は飼い主にもあることをお忘れなきよう。
実際にメーカーのいいようにされていたケースをいくつかご紹介しましょう。(※ただし、メーカーが特定できるような書き方はいたしません…。ただの公開ディスりになっちゃいますので。そんなことも実際にあるんだという参考にしてください)
自身の愛犬に合うかのような説明を受け信じて与え続けた結果…成果ゼロ

とある症状の専用フードということを売りにしていたA社のフードを発見し、自身の愛犬にもA社がいうような症状が見受けられたので、藁をもすがる思いで、そのフードを採用していたそう。ただ、実はそのフード、そもそもが療法食で、獣医に相談してから与えるべきものでした。
でも、気持ちはわかります、ずっと愛犬の不調で悩んでいたのであれば、そういった自分に必要そうな売り文句があったら、信じて試したいでしょうから。
で、与えるのはまあいいのですが…。実際与えてみたところ、良くなるどころかむしろ、症状がひどくなっていったそう。さすがに見かねて心配になった飼い主さんは、メーカーによくならない旨を相談したら、

体にフードが定着するまで2,3か月はかかるのでもう少し試してみてください
という案内をうけました。そして、そもそも、フードを替えたときは、どんな子でもフィットするまで、不調が出ることはあるので、もうしばらく様子見をしてみましょうともアドバイスをされたそう。
しかし、結局、3か月試しても改善することは一切なく、困り果てて当サイトにたどり着いたのですが、当サイトがわんこの詳細のヒアリングをしてみた結果…当該フードはそのわんこの苦手と思われる食材が使用されていたものでした。そりゃ、使用し続けてもよくならないわけですよね。
過去のフードや症状などをていねいにヒアリングしたら、今のフードが体質に合っているのかなどは見当がつくケースもあります。メーカーはそんなことも一切しないで、継続購入させる案内をした結果、そのわんこの不調を長引かせただけ。いち早く給餌をやめるべきでしたね…
生活スタイルには合わないフードなのに続けた結果…歳を重ねてから不調が

愛犬の体質はもちろん、生活スタイル(運動量など)や年齢なども総合的に考えて、愛犬に合うフードを選べるのがいいのですが、愛犬に必要なカロリー数やたんぱく質量などを把握していない飼い主さんは多いものです。こういった場合も、メーカーに相談するのは要注意。
今回の方は、B社のフードを、パッケージに記載されている給餌量の目安を見て愛犬に給餌していたそうですが、みるみるうちに太ってしまったそう。
心配になりメーカーに、フードの量について相談したところ、

与える量を抑えてあげてください
と助言され、実際にそうしていました。そりゃ、量を減らしたら、カロリー摂取も抑えられますし、太らないでしょう。それでもプロかってアドバイスですね…。私からしたら問題はそこではありません。
そのフードがそもそも、そのこに合っていないから、太っただけの話。しかも、量をへらす=カロリー以外の必要な成分も控えることになるということです。(※余談ですが、給餌量を極端に減らしてダイエットさせる方もいますが、危険なのでやめましょう。)
フードって、それぞれカロリーも原材料も、成分値も違いますよね。高たんぱく質なもの、高脂質なもの、高カロリーなもの、低カロリーなものなど多数ありますが、大事なのは、それが愛犬の生活や体質に合っているかどうかです。

今回はそのフードはその子はやめるべきでした
今回のケースは、フードそのものの栄養価が非常に高く、そのこの生活スタイルにはまったくあっていませんでした。違うフードであれば同量たべても太りもしなかったのに。なにより、合っていないフードを与え続けていると、歳を重ねた時の不調につながることがあります。
人間だってそうですよね。若い頃と同じような食べ方はできませんし、それでいいわけもありません。歳を重ねると、内臓機能も衰えていくのは当然。運動量も若い頃ほどありませんし、筋肉量だって、どれだけ運動していても徐々に低下していきます。
そんなときに、量を減らさないといけないほどの高栄養価フードが合うはずがありません。結果、体に合わないフードを与え続けてしまったことにより、その子は別の不調が出るように…。メーカーも、もっと違う提案ができたんじゃないでしょうか。
メーカーのオンライン相談窓口以外にもネットトラップはいっぱい…

今回は、メーカーやフードの卸問屋が運営する相談窓口のトラップについてご紹介しましたが、そういったところだけに、フードの闇やペット産業の闇があるわけではありません。
ほかにも、
など、あてにすべきではない、利益目的な情報サイトも腐るほどあります。なにが嫌って、意識高い系きどりで、間違った情報を拡散しているマッチポンプビジネスだけは、本当にいただけない…。

裏でお金が動いている操作された情報だらけよ
今やSNSやAIが当たり前にありますし、ネットでなんでも調べるのが当たり前の時代になっていますが、そういった社会の流れに飲まれて、一番困るのはあなたの愛犬かもしれません。一番大事なのは、情報を鵜呑みにするのではなく、飼い主自身が賢くなることではないでしょうか?
そして何よりも、困ったらまず獣医に相談してください。無料で手っ取り早いからって、ビジネス(商品を売ることや、裏でメーカーとの取引が関係している)関係の情報には惑わされずに、しっかり見抜き、考える力を養ってくださいね。






