フリーズドライ食材・ドライフルーツは無添加で犬に良い?与え過ぎに注意!

ドッグフードの知識・選び方

最近、フリーズドライの鶏肉やフルーツ・ドライフルーツなどの犬用おやつが増えています。おやつのみならず、ドッグフードもニュージーランド産のものを筆頭に、フリーズドライフードが増えてきました。

フリーズドライのドッグフードであれば、給餌量に気を付けてさえいればいいのですが、フリーズドライのおやつ(トリーツ・トッピング商材)については、与える量に重々注意しておかなければなりません。与えすぎてしまうと、かえって健康を害してしまう危険があるからです。

はやっているから・添加物も入っていないからと、ついつい与えすぎてしまう飼い主さんが多いのですが、気を付けるポイントをおさえておかなければなりません。

栄養がギュッと詰まっている感じだけど危ないの?

そこで今回は、フリーズドライのおやつやドライフルーツなど、犬用のドライ食品について注意したいことをご紹介します。

なお、いろいろ書いてありますが、愛犬の体質に合わせて考えたい場合には、当サイトでは各わんこの体質や生活に合わせた食事の提案・お手伝いが可能です。お気軽にお問い合わせください。(相談・サポートは有料です。)

(※連絡したのに返信がないと思った場合には、お手数ですが、当サイトからの返信メールが、迷惑メールに振り分けられいなかご確認ください)

お問い合わせ・ご相談はこちら

 

フリーズドライのおやつやドライフルーツなどは与えすぎに注意!

結論から先にお伝えしますが、ドライフルーツやドライ野菜(乾燥野菜)、フリーズドライのおやつやドッグフード与えすぎると、健康を害してしまうことがあるので注意しなければなりません!(節度を守れば問題はありません)

フリーズドライのおやつや、ドライフルーツ・エアドライフード(=低温乾燥フード)などが犬のドッグフード(おやつを含む)でも増えてきました。

フリーズドライについては、専用機をお持ちというかたは少ないのですが(相当好きな方であればお持ちかもしれませんが)、最近では低温乾燥機・フードドライヤーなども安価で購入できるので、ご家庭でドライフルーツや乾燥野菜を作っているかたも増えているようです。が…

添加物も入ってないから安心してたくさん食べられる!

食材も安全だし、手作りなら愛情たっぷり!

と、フリーズドライやドライ加工食品(ドライフルーツや乾燥野菜など)を、「安全だから」「手作りだから」「無添加だから」「いい食材が原料になっているから」と、油断して与えすぎていることはないでしょうか?

一見いいことづくしで栄養満点なドライ加工食材ですが、与え方を正しく理解していないと、栄養過多になり肥満臓器の疾患、胃腸の不安定さなどにつながってしまう危険があります。

無添加だから良いもの、栄養が凝縮されていていい、食材も人間が食べるものを使用しているから安心と思っているとしたら、半分正解ですが、半分は大間違いです。ドライ食品のメリットとデメリットを正しく理解して、愛犬の健全な食生活に活かしてくださいね。

 

フリーズドライとは?低温乾燥やドライ食材について知っておこう

ドライの食品にはさまざまな製法があります。

一般的なドッグフードは、高温製法で作られたドライフードが大半を占めていますが、ほかにも、

  • 低温低圧製法(低温製法):45度から80度程度(100度を超えない程度)の低温で、ゆっくりじっくり時間をかけてフードを調理する方法
  • その他、熱をあまり加えない製法:フリーズドライ製法、エアドライ製法など

があり、今回のテーマは、その他としてご紹介する、熱をあまり加えないで、水分を飛ばす製法のお話です。フリーズドライも、ドライフルーツ・乾燥野菜も、いずれも、高温加工をせずに、食材の水分を飛ばして、ドライにした状態のもののことを指ます。

日本の代表的なフリーズドライといえば、高野豆腐があるよね

いろんな加工方法・製法がありますが、ざっくり製法についてご紹介しておきましょう。

フリーズドライ 急速冷凍で凍らせたのち、真空のまま乾燥させて、食材の水分を蒸気化させドライにする
エアドライ 食品乾燥機(フードドライヤー)などで低温加工で水分を飛ばしてドライにする
ドライフルーツなど レンチンでも自然乾燥でも、低温オーブン、フードドライヤーなどで食材から水分を抜く

などがあり、製法の詳細は違えど、食品から水分を抜いて乾燥させた食材をドライ食品と呼びます。

フリーズドライ<エアドライ<ドライフルーツ<低温製法のフード<高温製法のドライフードの順で、加わる熱の温度が上がり、また、低温調理や高温調理との違いは、完成品の水分含有量の差だと思っておいてOKです。

 

 

フリーズドライやドライ加工の食品のメリット・デメリットとは?

ドライ食品の製法がわかったところで、メリットとデメリットを詳しく確認しておきましょう。これを知っているか否かが、健康管理の重要な分かれ道になってきます。

メリットだけをしっていて、「良いものだ!」と思い、信じてよかれを与えてしまうかたが多いのですが、一番大事なのが、デメリットも知っていることです。

メリットとデメリットを加味したうえで、うちの子には良いのか、どのレベル(どのくらい)まで採用するのかを見極められる飼い主でいるために、しっかり知識をつけておきましょう。

 

 

フリーズドライやドライフルーツなど「ドライ加工食品」のメリット

ドライフルーツやフリーズドライなどのドライ食品には、以下のようなメリットがあります。

  • 食材の栄養素が壊れにくい(高温調理製法で作られた一般的なフードは、熱で食材の栄養が乞われてしまうため)
  • 高栄養価なものが多く、少量食べるだけでしっかり栄養が摂取できる
  • ふやかして与えることでパピーやシニア、歯のトラブルがある犬などでも食べやすい
  • トッピングとして使用して、食欲をそそることができる
  • 水分が少ないため、長期保存にむいている
  • 軽いので、非常食として活躍する
  • ふやかした時、香りがたちやすく食欲をそそることができる
  • ふやかして与えることで、水分摂取をさせることができる

一番のメリットは、熱を極力使っていないため(使っても低温)、食材に含まれる栄養成分が壊れにくく、食品内に凝縮されることです。少量食べるだけでも高栄養価で、食欲がない子にはちょっと食べるだけでいいのはありがたいのではないでしょうか。

いっぱい食べなくても栄養がぎっしり!

さらに、食材の香りも加工工程の過熱によって壊れてしまうリスクが低く、嗜好性が高いというのもポイントです。加工の温度が一定以上に上がると、栄養だけではなく香り成分も壊れるため、素材の香りが弱まってしまうことがあるのですが、それも防ぐことができます。

また、ドライになっているため、水分が飛んでいるためかなり軽いんです。食品の成分値を、「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」を見るとよくわかりますが、食品に含まれる水分ってとても多いのですが、その水分が抜けているのですから当然軽くなります。

しかも、食材が傷む原因も水分なのですが、ドライ食品は水分を飛ばしてあるため、長期保存にもむいているんです。

まだまだたくさんメリットがあるよ!

軽くて栄養価が高く、保存にも最適ということで、非常食にも最適ですので、当サイトでも犬の非常食としてフリーズドライ製法のドッグフードをご紹介しました。気になる方は以下にご紹介する、「あわせて読みたい」をチェックしてみてください。

そして、腐食しにくいため、保存料を使用していない商品が多いのもポイントです。添加物を気にされる方にとっては強い味方といえるのではないでしょうか?

ほかにも、水分を足して与えることで、ウェットフードのようになり、香りも立ち、食欲をそそることができますし、水分を取りたがらない子でも食べながら水分補給が可能です。また、歯が弱いシニアや生え変わり期のパピーなど、しっかり噛めない子でも食べやすいのもメリットといえます。

 

 

フリーズドライやドライフルーツなど「ドライ加工食品」のデリット

いいことづくしのように見えるドライ食品ですが、注意しなければならないこともあります。体にいいからと与えすぎて不調をきたさないよう、ドライ食品のデメリットについても、正しく知識を付けておきましょう。

一覧にしてご紹介しておきますと…

  • 軽いのでたくさん食べ過ぎる傾向あり
  • 栄養が詰まっているがゆえに栄養過多(主にミネラル分や繊維・糖)になりやすい
  • 製造コストが高い
  • 水や湯がないと食べにくい(※ただし、浸水するとふやけるには時間はかかりません)
  • 湿気を吸い込みやすい
  • 製造過程で菌が完全に死滅しない場合がある(※特に自家製のものは要注意)

などがあります。

そもそも、加工に時間もかかりますし、専用マシンも高価ですし、主流な加工技術でもないため、どうしても販売価格も高くなってしまうんですよね。

軽いからこそ食べすぎちゃう!!

特に注意したいのが、水分が飛んでいるがゆえに、ドライ食品って、軽いうえに、とても小さくなっているため、与えすぎてしまう人が多いことです。人間であっても、ドライフルーツなどの食べすぎは健康を害しかねないため、注意しなければなりません!

一般的なおやつよりもサイズが小さくて軽いので、思わずたくさん与えてしまう人が多いのですが、よーく考えてください。そのドライ食品、もとはどのくらいのサイズだったのでしょう?与えるときに、一度、このことを思い出してみてください。

もちろん、その食材の水分含有量にもよりますが、ドライ加工することで、元のサイズからかなり縮んでいます。ドライの状態で数グラムであっても、ドライ前の状態では数十グラムのものかもしれません。

ちょっとのつもりが、とんでもない量になっているはず…。。

そこで…こんな記事がありました↓

栄養成分がギュッと凝縮!

ドライフルーツは、フルーツを乾燥させ水分をおさえることで、栄養成分をギュッと凝縮させています。一般的なフルーツの水分割合が8割前後であるのに比べ、ドライフルーツの水分量は2割前後。その分、多くの栄養素が4~5倍に凝縮されています。

引用元:ナッツとドライフルーツの専門店・小島屋

実際に数値を見たほうがわかりやすいので、比較してみましょう。

たとえば、柿。先ほど少し触れた「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」で、100gあたりの栄養価をみてみると…水分以外の栄養素が凝縮されているのがわかります。

栄養価 エネルギー
(カロリー)
水分 炭水化物 灰分
(ミネラル)
柿(なま) 63kcal 83.1g 15.9g 0.4g
干し柿 274kcal 24.0g 71.3g 1.5g

炭水化物爆上がり!!こりゃ肥るよ!!

炭水化物濃度も高くなることで甘味が増すのですが、反面、こんなに食べすぎたら太りますし、膵臓・肝臓にとんでもない負担がかかってしまい、疾患を招きかねません!また、灰分(ミネラル)も高いからいいというわけではないため、過剰摂取は避ける必要があります。

灰分(ミネラル)の過剰摂取は、お腹の不調や神経系の不調をもたらす危険があります。「ミネラル豊富で良いのよ~」なんて軽々しくいう人がいますが、その人は各ミネラルの働きやデメリットを説明できるのでしょうか…。そういう話は本当に鵜呑みにしないでください。

特にドライフルーツは、人間も一緒に食べることができるので、ついつい愛犬と一緒に食べられる喜びから、過剰に与えてしまう方が多いです。愛犬が嬉しそうだとついつい…という気持ちはわかりますが…。そこは飼い主さんがグッと堪えて管理するべきです。

一緒においしいもの食べようね~!はNG

実際に、「フルーツだからあげても大丈夫!」と油断をして与えすぎていたせいで、愛犬の血液検査の数値が危険な状況になってしまった、あるいは、臓器に負担がかかり疾患に発展してしまったというケースが後を絶ちません。

それに、加工工程でお伝えしたように、凍らせてから水分を蒸発させているため、食材に空洞ができている(ぼそぼそな状態になっている・気孔ができている)ため、ふやかしやすい反面、かえって湿気ってしまうこともあります。

一度開封したあとについては、長期保存というメリットはなく、むしろ吸水性が高いため、しっかり保存をしっかりしていなければなりません。(もしくは、開封後は1か月以内に食べきるなど)それゆえに、おやつとしてそのまま食べると、のどにつっかえてしまうことも…。

お水をしっかりとるようにしましょう

そして…購入したドライ食品であれば、しっかり申請をして販売許可を受けているものが販売されているため、基本的には問題はないのですが、個人で・ご自宅で作ったものについては注意が必要です。

完全に火を通して菌を死滅させているわけではないため、万一、ドライ前の状態で傷んでいるところがあったり、雑菌が付着していたりした場合、菌をそのまま口にしてしまうことになります。ドライ加工が中途半端だった場合には、傷みやすい状態で完成していて保存できない危険も…。

ドライフルーツならまだいいのですが、個人で生肉などのフリーズドライ加工をしている人からもらったもの(衛生基準を満たしていない状態のもの)などは、犬には与えないようにしておきましょう。

 

 

ヒューマングレード・無添加だといはいえ過剰摂取にご注意を!

フリーズドライ食品やドライフルーツなどは、

  • 人も食べられるし!(ヒューマングレードで安心)
  • 無添加だし!(添加物を使用していないから安心)
  • 栄養が詰まっているし!(少量で栄養がたくさんとれる)
  • おいしいし!(甘味も香りもあるので人間にとってもおいしい)

と、いいところだけ見たら、なんとなく「良いことしている」「意識高い感じ」と勘違いしてしまうのですが、正しく知らないと、まったくいいことではなくなってしまいます。

特に手作りしたドライフルーツなどだと、

愛犬のために愛情たっぷりで作ってあげた!

と、飼い主さんの自己満足にもつながりやすいのですが、手作りフードは本当に正しい知識をもっていないと、愛犬の健康を害してしまうだけです。

知識がない状態で、楽しいから・よさそうだから・いいことっぽいからとなんの疑いもないまま続けていると、後から引き返せない健康状態になってしまいかねません。

ネットサイトでは、そういった間違った認識を広めるような記事があふれていますが、そういった情報にのせられて、愛犬の健康を害してしまう飼い主さんが少しでも減りますように。今楽しかったらいいという飼い方で、犬の健康を害する飼い主にならないよう、冷静に判断してくださいね。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました