犬の最低限のトレーニング・しつけは、飼い主としてすべき当然の義務ではありますが、中には、「いい子にさせないといけない」「飼い主の責任」という思いの強さから、しつけ・トレーニングの仕方を間違えている飼い主さんも多いものです。
なにかあったら飼い主の責任ですから、飼い主がしっかりしないといけない思いが強かったり、理想の愛犬の「良い子」な姿はあったりするのかもしれません。しかし、愛犬の個性や本質を見きわめていない、ネット情報の受け売りのしつけをしているなんてことはないでしょうか?

犬にだって生まれ持った個性はある!
けっこうその子の性格を理解せず、ネットの情報のままにしつけや食育をしている方がいます…。今回は、犬への接し方や考え方の間違い(犬はこうしないといけないという思い込み、間違ったしつけなど)について、犬の食事もふまえて考えてみましょう。
なお、当サイトは、犬の管理栄養士が運営する犬の食べ物に関するアドバイス・相談サイトです。愛犬に合うフードを教えてほしい・相談したいという方は、お気軽にお問い合わせください。(当サイトのアドバイスは有料です。無料で相談に回答するものではありません。)
しつけで大事なことは「犬の性格と問題行動の原因」を知ること!

「ネットで見つけたしつけ方法やトレーニングを、頑張って実践しているのにうまくいかない…」「本に書いているとおりにやっているのに…なんでだめなの?」と、愛犬のしつけやトレーニングに悩み、ストレスを抱えている飼い主さんは多いもの。
しかし、しつけやトレーニングで大事なのは、その子に合うトレーニングをすることであり、愛犬の性格とその問題行動をするのか(orどうしてできないのか)原因を理解することです。そりゃ、性格や原因に見合わないしつけをしていたら、うまくいくはずがありません。
想像してみてください。多頭飼いやブリーダーなど、同じ環境で、同じ飼い主に、同じように育てられた犬であってもそれぞれ性格は違います。やんちゃな子がいたり、おとなしい控えめな子がいたり、なつっこい子がいたり、みんな性格が同じわけではありません。

その子にあったやり方じゃないから、うまくいかないんだ
それがわかっていれば、しつけの正解はひとつでなく、個々の性格とその行動をしている原因を把握し、それに合うトレーニングをするのが良いというのがおわかりいただけるでしょうし、歳月をかけてがんばっても、しつけがうまくいかないのはなぜかも納得できるはずです。
とはいえ、思い込みや不確実な情報、個人の主観を抜いて、個々の性格を見抜くこと自体は簡単なことではありません。主観を抜いて物ごとをフラットに見るって、この情報社会ではかなり意識しないと難しいのは事実です。
たとえば、ネットや本で紹介されているしつけ方法を見ても、サイトAではこれが良いと書いてあったのに、サイトBではこれはよくない、こうしたほうがいいなんて書いてある…と悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか?

どれが正しい情報なの?!
と言っている時点で、情報に振り回されている証拠です。仮にAの言うとおりにしても、うまくいかなかったら飼い主も疲弊し、負担になってしまいますし、Aに不信感をいただくことある反面、まじめな人ほど熱心に情報どおりにやって、どんどん迷走して深みにはまってしまいます。
しかし結局、Bにしてもうまくいかず…情報を手探りした結果、情報だけ増えて頭でっかちになるだけで、ああでもないこうでもない…月日が経っても覚えないと悩んでいるうちに、飼い主にもストレスや不安が募りますし、犬からしても合わないことを強制されて苦しいだけです。
しかし、犬の個々の性格と問題行動の原因に合わせたトレーニング方法があることを理解していれば、Aのサイトが誤情報を発信しているわけでも、Bのサイトが正しいわけでもないということがわかると思います。それなら、無駄にストレスを抱えなくてすむはずですよね。
どの情報が正しいのかの判断材料にクチコミ・レビューはあてにしないで!

先ほど例に挙げたように、サイトAとサイトBで同じ議題なのに意見が違う場合の判断材料として、レビューサイトやクチコミサイト、評価サイトなどを参考にする方も多いのではないでしょうか?
ただ、迷った時になにを信じてあてにするのかは自由ですが、はっきり言いますが、レビューサイトやクチコミサイト、評価サイトには答えはありません。こういった情報は、参考にはしたとしても、判断材料として採用するのは危険です。
レビューや口コミ、評価なんて個人の感想にすぎません。それに中には、利益のために意図的に情報を操作した評価・レビューなどもあります。お金のための記事が溢れていますし、個人の素人の評価なんてあくまで感想であって、それが愛犬にも同じことが言える保証はありません。

すぐになんでも調べられる時代の弊害だね
百歩譲って、そういう考えもあるのか程度の参考として、知識や考え方のひとつとして受け取るのはいいのですが、恐ろしいことに、その調べたネット情報を正しい知識として認識したり、それでわかった気になったりするかたもたくさんいます。それほど危険なことはありません。
サイトAで書いてあった情報はデマではありませんし、でもサイトBの意見の情報も事実です。そういうこともある、でもこういうこともある、という幅を持った考えが大事で、愛犬はどれに該当するのか取捨選択するのが、飼い主の責任ではないのでしょうか?
とにかく、調べただけで、わかった気になっているのは一番危険ですし、昨今は、そういう人が多すぎです…。そうではなく、飼い主としての知識・経験・考えの幅をもっと豊かにして、愛犬にはどうなのかを考えられるようになりましょう。
愛犬が覚えない!それ…トレーニング方法があっていないだけでは?

ネットで書かれているとおりにやっている(orトレーナーの指示通りにやっている)のに、何か月やっても全然愛犬が覚えない…全然いうことを聞かない…まったくトレーニングが入っていない…困りごとが改善されない…となると、
なんて、いろんな原因を考えてしまうかもしれません。

ぼくのせいにしないで。。
自分のせいかも?と考えられるのはまだいいほうですが、悩んで一生懸命やっているからこそ、自分のせいかもとは思えず、犬のせいや人のせいにしてしまう飼い主さんも多いもの…。(他責は一番楽ですからね)
百歩譲って、トレーナーも考え方はさまざまで、犬の性格を見てトレーニングをしてくれる人もいますが、犬はこう・こういう時はこうという考えが強く、犬の気質に合わせたトレーニングをしない人もいます。
その場合は、ただちにそのトレーナーに依頼するのはやめましょう。頼すべきではないトレーナーかどうかの判断も難しいかもしれませんし、トレーナーのせいにしてばかりいるのも違うのですけど…。

一生懸命すぎて、大事なことを忘れていませんか?
しかし、トレーナーに原因があるわけでもなければ、時間をかけても愛犬の問題行動が改善しないのは、愛犬のせいでも、サイト情報のせいでも、来る前にいた環境のせいでもなく、また、トレーニングの仕方のせいでもありません。
おそらくきっと、原因はそのやり方が愛犬に合っていないだけです。問題行動や困りごとの根本原因を理解せず、見合わないトレーニングをしていても、どれだけ頑張ろうが、困った行動をやめてくれるはずがありません。
特に、しつけには一貫性がないといけない、気長に日々覚えてもらうようにするしかないという情報が多いので、すぐは効果が出なくてだめでも根気よくやるしかない!と思って頑張っている方もいます。

根気よくやるしかないと書いてるサイトも多すぎますし…
時間がかかっても、頑張ればきっと犬に伝わると思っているのでしょうが、どんなに頑張っても見合わないトレーニングでは無意味です。しかし、熱心な飼い主ほど、間違ったトレーニングをやり続ける悪循環に陥っています。
ネットでは、問題行動は飼い主の対応の問題・飼い主の責任、しつけするしかないという意見が溢れています。たしかにそれも一理あるのですが、真面目な人ほど鵜呑みにして自分がなんとかしないとと思いがちです。
しかし、まずはそのしつけ・トレーニング方法が本当に愛犬にとっては正しいのか考え直してみませんか?
問題行動や困りごとの解消・しつけの最短ルートは原因を理解すること

愛犬が思うように覚えてくれなかったり、困った行動をやめてくれない場合には、トレーニングが必要なのは間違いありませんが、大事なのは「なぜその問題行動をするのか」の把握と、「その原因を取り除いてあげること」です。
たとえば、吠え癖がある場合。
など、「吠え」といってもいろんな原因があります。

対応の仕方は、原因によってまったく違います
根本に社会化不足がある可能性もありますが、
| 原因 | トレーニング方法 |
| 警戒や不安の吠え |
|
| 要求があって吠える |
|
| 興奮による吠え |
|
| 体調不良などの吠え |
|
など、それぞれ異なるトレーニング・対処になるわけです。

吠えた→叱る・声をかけるが悪循環になることは多々あります
ですから、問題行動の原点をさぐるところから間違えていたら、トレーニングをいくらしたって解決するはずがありませんし、根本原因を解消できないトレーニングをされても、犬にとってはストレスでしかありません。
結果、犬も飼い主も不幸な思いをしないといけなくなってしまいます。
原因を知ることがカギになるにも関わらず、
なんてトレーナーにいわれたり、そういった類の方の記事で書いてあるのを見たら、自分のせいと落ち込んでしまう飼い主さんも増ても当然ですよね…。

大丈夫、正しい対処法や飼い主の心持ち次第ですよ!
また、自分がやらないとと一生懸命だからこそ、冷静になる余裕もなくなって、あれこれ情報を求めて調べまくってしまったり、そのトレーニングがあっているかも判断ができず、いつかは犬も覚えるはずと躍起になったりの悪循環になってしまいます。
問題行動の原因の見極めそのものを間違えている飼い主も多いので、ひっくるめて飼い主の責任・飼い主次第というのは間違ってはいませんが、良い飼い主というのは、いろんな知識を持っていて、ありのままの愛犬の性格・気質に見合う飼い方をしてあげられる人ではないでしょうか?
繰り返しですが、間違ったトレーニング・しつけで対処し続けても、飼い主も苦しいですが愛犬だって苦しいし、それでは解決もしません。根本の原因を取り除いてもいないのに、なぞなしつけだけされている状態なんですから。そんな不幸のループにはまっていないでしょうか。
犬の特性をわかったつもりになるのは間違い!柔軟な考えをしよう

飼い主が愛犬の一番の理解者であり、一番知っているべきではあるのですが、だからといって、「自分は愛犬を一番わかっている」という自負が強すぎるのは危険です。
いろんな飼い主を見てきた中で、共通していることなのですが、

この子はこういうところがあって…

○○犬特有の症状だから仕方ないんです
という飼い主は多いのですが、果たして本当にその考え、合っているんでしょうか?
犬のことを知れば知るほど、「おたくの子だけではなく、犬はみんなそういうものですよ?」ということもありますし、「それは犬種の特性ではなく、その子の特性ですよ?」ということもあります。
犬のことを理解していないからこそ、そういう発言をしてしまうのでもあり、何年一緒にいたって、100%理解することはできないのかもしれませんし、思っていたのとは違う側面があるのかもしれないという余白をもっておくことは飼い主としても非常に重要なことです。

犬種の特性はたしかにありますけどね♪
これは別に、その犬種の特性を否定しているわけではありません。実際に犬種特有の癖や病気などもあります。それを知っておくのはいいことではあるのですが、一般的に言われる特有のものを持ち合わせていない個体はゼロではありません。
その犬種特有の習性だと思っていたせいで、重大な病気やその予兆を見過ごしてしまっているケースもあります。この思い込みは、犬を飼った経験が多い人(過去の経験ゆえの自信)や、情報に縛られやすい人に見受けられることがしばしば…。
なに犬だからどう、この子はこうという決めつけではなく、この子にはこういうところがあるのかな、こういう子なのかなというくらいの含みを持った考えでいないと、その思い込みゆえにトレーニングもうまくいかないでしょうし、犬も飼い主もストレスになってしまうだけです。
愛犬のドッグフード選びも愛犬の体質に合わせて選ぶようにしよう

当サイトは、犬の管理栄養士が運営する犬の食べ物に関するアドバイス・相談サイトであり、わんこの食べ物(フード)選びなどに携わるサイトです。
そのうえでも同じことが言えるのですが、
などの飼い主さんは多いものです。
愛犬のせい、愛犬の特質、ネットでいいってあったから…と自身はなにも変わろう・学ぼうともせず、人のせい・ネット情報のせい、はたまた愛犬のせいにするのは飼い主としてどうなんでしょう?

答えはネットではなく愛犬が知っている…
一番大事なのは、飼い主が愛犬のありのままの性格を見てあげることです。その問題や悩みの答えはネットにはありません。むしろ、愛犬こそが知っています。
「悩みがあって、あれこれネットで調べていろんな対処法をしようとする飼い主さんは多いのですが、まず、ネットで調べるのを止めて、愛犬を見てあげて」とある知り合いのトレーナーさんも言っていました。
ネットで調べて頭でっかちになったとて、焦ってあれこれやるのは大間違い。その中から愛犬に合うものをチョイスできるようになるのが飼い主の役目です。ネットのいいかも・えじきにならないで済むよう、賢い飼い主でいることを意識してみてくださいね。





