愛犬が元気にごはんをおいしそうに食べくれていると、飼い主としても安心しますよね！健康だからこそモリモリ食べるわけですし、嬉しそうに食べる姿を見られるのも、飼い主さんだからこそ感じられる幸せ・特権です。
しかし、上記のような、にこやかな話では収まらない、
など、異常なまでの食欲や、攻撃性のある食への執着を見せる場合は注意が必要です。
今回は、勢いよくがっついて食べてしまうことや、早食い、底抜けな食欲や食への執着について考えていきます。
なお、いろいろ書いてありますが、犬の体質には個体差もありますし、愛犬に合う解決策を教えてほしい・相談したいという方は、お気軽にお問い合わせくださいね！
ドッグフードを噛まずに丸飲み・早食いしてしまうのはよくないの？
犬がフードを噛まずに食べること・フードを丸飲みして食べることは、いたって当たり前のことであって、問題はありません。勘違いされがちなことですが、噛んで食べないのが正解です。
人間の場合、よく噛んで食べるのが当たり前なので、犬にも当てはめて考えがちですが、そもそも犬の歯は噛んで食べるような並びにはなっていないません。逆に、もし、一生懸命噛んで食べているようだったり、ゆっくり食べて、食べづらそうにしていたりしているのであれば、
などの可能性があります。
人間は噛んで食べるけど僕たちは違うんだ
自然界ではゆっくり食べていたら、他に自分のご飯を取られちゃいますから、犬は本能的にガツガツと勢いよく食べる習性があります。
それに、少し触れましたが、犬の歯並びは人間の歯のような咀嚼しやすい噛み合わせになっているわけではなく、噛んで食べる仕組みにもなっていませんし、そもそも、噛むことで消化酵素の分泌がよくなるということでもありません。
※ドッグフードの粒の形状（キブル）によっては、わざと噛みやすいような形になっているものがあったり、歯並び・犬の特性（小型・短頭種・性格）などから、噛んで食べがちな子もいたりするので、絶対ではありませんのでご注意を。
おしとやかな食べ方の子もいるにはいるよね。
人間からすると、「そんなにがっつかなくても…」「ゆっくり食べなよ」「噛まずに丸飲みして…」と思うでしょうが、その食べ方が犬の生態として当たり前で、心配することではないということは知っておくとよいでしょう。
みなさんは小さな頃から、「ちゃんと噛んで食べなさい！落ち着いてゆっくり食べなさい！」と言われてきたでしょうから、犬の食べっぷりは豪快すぎて、心配になるかもしれませんが、それが犬の正常なのです。
詳しくは以下の記事にも記載してありますので、気になる方はご一読ください。
飼い主さんのせいで早食いやがっついて食べることをもあるって知ってた？
肥満になることを警戒し過ぎているあまり、フードの量が足りていないなんてことはないでしょうか？実は、結構、フードの適性量を把握している飼い主さんって少ないものです。
パッケージに記載されている量はあくまで目安に過ぎません。また、おやつを与える分フードを減らしている場合であっても、本当に適正量を減らせているでしょうか。
このように必要な量を食べられていない子の場合は、早食いしてしまうのも当然のことです。食事量が不足している状態が長かった子の場合は、なおさら簡単に早食いをやめさせることはできません。
足りてないんだもの！そりゃがっつくよ。
ほかにも、落ち着いて（安心して）食べられる場所で、愛犬がごはんを食べられる環境にしてあるでしょうか？
- 窓際など景色や騒音が気になる場所
- 小さなお子さんなどが食べている時にちょっかいをかけている
- 多頭飼いなどで競って食べないといけない環境になっている
このように、飼う環境や、給餌量・与え方などが原因で、早食いをしてしまうこともあるものです。
早食いが心配な場合は、一度、愛犬のごはん量や食べる環境などを見直してみましょう。
早食いのあまり、喉に詰まらせることのないように注意しておこう！
噛まずに早食いしてしまったり、フードを丸飲みてしまったりするのは、本能でもあり習性でもあり、犬の口の構造が噛む構造になっていない手前、当然のこととは言いましたが、早食い・丸飲みのあまり、誤嚥や喉に詰まらせてしまうことのないように注意してください。
多頭飼いや保護犬など、育った環境・過去の経験から、「急いで食べないと！」という思いが強い子もいます。多頭飼いの場合はのんびり食べていたら、ほかの子に取られてしまうかもしれませんからね。（犬同士が仲がよかろうが、それは犬の本能です）
ほかにも何らかの理由から、空腹になることが多い経験をしてきた子であれば、「食べられる時に食べておかないと！」という思いが強くて、急いで食べてしまう子もいます。
取られてたまるか！おいらのごはん！
多頭飼いによって早食いしがちなのであれば、それぞれ別の場所でごはんを与えるようにして、安心してゆっくり食べられるようにしてあげるのもいいですね。
また、どうしても早食いして誤嚥や喉に詰まらせてしまいがちな子の場合は、
- ウェットフードやセミモイストフードを与える・混ぜる
- フードを砕いて与える
- ふやかして与える
- フードの粒のサイズや形状を見直す
などを試してみてください。
案外、口の小さな犬種でも、少し大きめの粒の方がゆっくり食べて早食いしなくなるなんてこともあるので、フードの粒のサイズや形状ひとつで食べ方も変わるものです。アレルギーなどで、食べられるものに制約がない子であれば、ぜひ違ったキブルのフードも試してみてください。
食に対する執着から、唸る・吠える・噛むなどをするのは要注意！
本能的な早食いやがっつき食いのレベルではなく、フードアグレッシブになっており、人に危害を加える（加えかねない）状態になっているのであれば、注意が必要です。
具体的にフード（食事・たべもの）アグレッシブ（攻撃的）になっている犬がとる行動としては、食事の前や食事中に
などがあります。
怖くて近づけない…。。
こちらは取ろうとしているわけではなくても、犬が警戒してしまっている状態です。犬には本能的に自分の大事なものを守る習性があり（守り行為・守り本能・防衛本能などとも呼ばれます）、大事な食事をとられたくないという思いから、こういった威嚇行動をします。
この状態になってしまうと、何らかの流れで、食事中に犬が不快になるようなことが起きたときに、その標的になった人を噛んでケガをしてしまうかもしれません。
フードアグレッシブになってしまうのにはさまざまな原因があり、一概にこれというのは断言はできませんが、いずれにしても、落ち着いて食べられる心境ではないということには違いありませんので、トレーニングをして矯正していった方がよいでしょう。
食べ方ひとつで犬の性格も出る！食べ方ひとつで健康管理は可能です
問題のないレベルのフードのがっつきや早食い、丸飲みの場合はあえて無理やり噛んで食べるようにしなくても構いません。生体としての習性・構造的にゆっくりおしとやかに食べることなんてしないのですから。
しかし、人に危害を加えかねないアグレッシブさ、犬自身のストレスにもなりかねないアグレッシブは、時間をかけて、ゆっくりと解決していきましょう。
トレーニングは焦らず、継続していくことが大事です
ただし、危険な食べ方もありますし、ちょっとした食べ方の工夫ひとつで、胃腸の負担を軽減できたり、便の状態を改善できたりすることもあります。
お腹が不安定になりがち・喉にフードが詰まってしまったことがあるなどの相談も当サイトでは可能ですので、心配なことがあればいつでもお気軽にご連絡くださいね♪
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