クールで家族が大好きな黒しばのK君。16歳のハイシニアで過去には腎臓のトラブルを患ったこともあり、また、シニアゆえの硬いものを食べられない状態ということ、足腰が弱りあまり歩けず筋力・体重が落ちていることなどからご相談をいただきました。
今回はお写真やお名前は非公開のご希望でしたので、エピソードのみご紹介したいと思います。
しかし、本当に飼い主さんに気づいてほしい内容が多いご相談でしたので、お客様の声の掲載にご協力いただけました。

挿入の写真はイメージです
実際にご利用いただいた際の、貴重なご意見をご紹介いたします。どういった流れでフードの提案をするのか・本サービスでどんなことができるのかも、あわせてご紹介していきますので、参考にしてくださいね。
なお、犬の体質には個体差があります。今回のお客様の声をみて、愛犬の体質に合うものを教えてほしい・相談したいと思った方は、お気軽にお問い合わせくださいね!
(※ 当サイトのアドバイスは有料です。また、当サイトからのメールが迷惑メールに振り分けられることがあるので、長時間、返信がないと思った場合には、お手数ですが、迷惑メールボックスもご確認ください)
お客様からいただいた声をご紹介♪

以下は、実際にお客様からいただいたメッセージです。
今思うと、ドッグフード・犬の食事に関する知識に乏しい状態だったにもかかわらず、
これまでの飼育経験から、「うちの子はこれでいい」「自分は愛犬のことを経験値的にわかっている」と思っていました。
しかし、数年前に愛犬が頻尿・多尿になり、腎臓のトラブルがあることが判明。
これまで人間が食べるものも与えてきてしまったので、腎臓病になってしまったのです。
動物病院からもらった薬と療法食で症状自体は軽減したのですが、すでに片方の腎臓は機能していない状態に…完治することはありませんでした。
その後、今度は加齢により、硬いドライフードを食べられなくなりウェットがメインになり、さらに運動も減り、痩せていく一方…。
「歳だし腎臓のこともあるので、仕方ない…」と思いつつも心配で、この状態でもできることはないかと、藁をもすがる思いで依頼しました。
鳥飼さんから教えてもらった情報は、自分では知ることもなかった知識ばかり!
紹介されたフードを試してみたら、シニアで食べられないと思っていた愛犬が食べる食べる!やせ細っていた体もしっかりしてきました。
そしてなにより、自分の愛犬の見方に間違いが多数あることに気づけたのが、一番の収穫です。
知識のある第三者に適格なアドバイスをもらえて、自分の思い込みを切り離す重要性に気づけました。
シニア犬ではありますが、今回の経験で、できる限り幸せな飼い方をしていけるようにしたいと思えるようになり、大変感謝しています。ありがとうございました。
ご利用ありがとうございました♪そのように言っていただけて光栄です!

この仕事をやってよかったと心底思える経験になりました
本当に家族のみなさんから可愛がられているK君。ハイシニアになり、いろいろと不調は出てきているものの、正面から家族で愛犬の症状(老い)に向き合い、助け合う素敵なファミリーの中で暮らしています。
年齢的な認知のトラブル、歯のトラブル、数年前に発症した腎臓トラブルなど、いろんな症状が重なってはいるものの、それでも愛犬を大事に思い、みんなで協力してサポートする姿は見ていてとても良いご家族だな~と思いました。
K君ファミリーが少しでも長く、幸せに過ごしていけますように!
ご利用いただいた経緯や実際の流れ

実はこのご家族、過去にも、腎臓トラブルの際に相談にのっていたことがありました。当時は、療法食と獣医からの薬で症状が緩和したこともあり、こういった食材は避けましょう程度のライトな相談・助言のみだったのです。
当時は、給餌量などについて説明しようにも、「うちは量の指示までは要らないです。これまでの給餌でわかっている感覚があるので」と断られまして…。栄養学的な何グラムが理想などまでのサポートは要らないとのことで…個人的にはちょっと苦い経験だったんです。
当サイトのポリシーは、飼い主の考え方を尊重することですし、自分の意見を押し付けるようなことはしません。そのため、当時は、

余計なお世話だったのかな…
と、良かれと思っても、必要としている人ばかりではないということを痛感し、アドバイスをする上で、押し付けや余計なお世話、ありがた迷惑になるほどの独りよがりはしないということを学んだ経験になりました。私自身が注意しないといけないことの学びといいましょうか。
ただ、月日が流れシニアになると、これまでにない心配やトラブルも出てきます。
- 歯のケアもしてこなかったので、年齢的にも硬いもの(=ドライフード)を食べたがらなくなってしまった
- ウェットフードは消化が早いし、もうシニアだから栄養の吸収も衰えて、身になっていないのかも…(食べても痩せる)
- 認知症が入っているから、起きている時間はいつもごはん(おやつ)を食べたがるのも仕方ない
- 後ろ足が弱くなり、あまり歩けなくなったので一層、足腰がやせ細ってしまった
- 腎臓トラブルもあるので、この状態でどんなフードを選んだらいいのかわからない
- シニアだからと静観するしかないか…(と諦めていた)
と、病気や年齢がかさなって、もう、これは仕方のないことなのだろうか…という半分諦めのような気持ちもあったそう。

人間も犬も老化は避けられないことですもんね
今回は、食べたがる→でも、硬いのは食べられない→立っていられないくらい痩せたので、足腰を丈夫にしたい→でも食べられるものが少なく、日々痩せる→腎臓トラブルもあるからなにを与えたらいいのか…という悪循環で、見守るしかなくなっていました。(と飼い主さんが思い込んでいただけ)
でも、少しでも老化スピードを和らげたい、そんな中でももっとなにかしてあげられるのではないだろうか…とモヤモヤと心労があったそう。
そんなときに、

そうだ!管理栄養士さんに教えてもらおう!
と私を思い出してくれたそうです。この経緯は私にとっても光栄な依頼でした。最初の腎臓トラブルのご相談時は、正直そこまで食事は重要とも思っていなかったそうですが、今回ばかりはどうにかしないと…と真剣に考える機会になったそうです。
そういう困ったときに、ぜひ頼ってください!という心持ちで当サイトを運営しているので、感無量!!今回の依頼は、本当にありがたい経験をさせていただけ、やっていてよかったと痛感です。
考えてもどうしようもない時は、むやみやたらに根拠もなく思いついたことをやるのではなく、聞いてください。また、ネットで調べても愛犬に合う対処法かどうかはわりません。ぜひ、信頼できる獣医や、しかるべく資格を持つ栄養士などに頼りましょう!
カウンセリング後、ご要望に見合うフードと飼い主さまの対応を提案
はじめは、これまでの食べてきたもの(おやつを含め)について、日頃の様子についてなどご質問をさせていただき、当サイトで管理するためのカウンセリングヒアリング作業です。
とはいえ今回のK君は、以前の腎臓トラブルの件である程度情報をうかがっていたので、その当時の情報にプラスして、今の悩みなどをプラスアルファで聞き取るような感じでした。
今回の課題は、K君の症状などではなく、飼い主さんの考えの矯正です。これ、本当に一番どうアプローチしたらいいのか悩むポイントでもあり、伝え方はもちろん、信頼関係をどう築こうか…というのも考えることが多いケースでもあり…。

飼い方・愛犬の見方に間違いが多かったのです…
先ほど触れたように、腎臓トラブルの時には「別に与え方・量などまでは、これまでの自分の経験と感覚で覚えているものがあるから、助言はいらないです」と言われた経緯があるのですが、今回については、その根拠のない経験と感覚を思い直していただく必要がありました。
たしかに飼い主さんが一番愛犬を近くで見守っているわけで、これまでの生活で肌で覚えてきたものもあるのはわかります。ですので、それは否定はしませんし、とても大事なことなんですが…
問題は、その「肌感覚で覚えたもの」「経験値として知っていると思っていること」に間違いがあるケースです。愛犬のことを一番わかっている、自分は世話してきたからわかってるんだという思い込みや色眼鏡は、実は命に係わる思い違いの原因にもなりかねません。

丁寧に、しっかり話して信頼を築くしかないケースです。
相談内容をうかがった時点で、すでにK君に合うであろうフードや給餌方法と、飼い主さんの愛犬に対する見立ての間違いはいくつか浮かんでいました。
しかし、

あなたの見立てが間違ってますよ
とはいうはずもなく。ひとつひとつ丁寧に説明して、ご自身の思い込みの間違いに気づいてもらうしかありません。
今回飼い主さまが思い違いしていた点は、
| 飼い主様の思い違い | 実際は… |
| 歯が悪いからもうあまり量を食べられない… | 歯は悪いけど、食べたいし量も食べられる |
| 足腰が弱いのはシニアで運動もできないから仕方ない | 給餌量不足で筋力が落ちているだけ |
| 年齢的に栄養が吸収できなくて肉がつかない… | フードの量が足りていないだけ |
| いつも食べたがるのは認知症のせい | 給餌量不足でお腹がすいているだけ |
| 歯が悪いからウェットフードしかない | ドライを砕いたり、ふやかしたり、フリーズドライなら食べる |
| シニアだから運動もなく痩せていく | フードの量が足りていないだけ |
などなど…。すべてにおいて

シニアだから仕方ない。この子の体質・特質だから…
という思い込みがあり、まさにそれがずべて裏目に出て見当違いな状態になってしまっていました。
結果、思い込みのせいで、食べられるのに、量を食べさせてもらえていない状態になってしまっていたのです。ひとつひとつ、丁寧に飼い主さんの気持ちも傷つけないよう、どうやって気づいてもらおうというのが、今回の一番の私のテーマだったと思います。
しかし、飼い主さまが本当に素直で、犬のために変なプライドは捨てようという本気さがあったのがよかったです。対抗心や敵対心(自分は間違えていないなど)を抱かれると厄介でしたが、吸収できるものは吸収したいという柔軟性があったのが救いでした!
複数のフードの特性・K君にどう良いのかもご提案

歯の状況なども見せてもらったところ、たしかに硬めのドライフードは食べられなそうではあったので、今回は、ウェットフードを主軸にしつつも、量をたくさんたべなくてもしっかり必要なエネルギーを摂取させる方向で考えました。
トッピングや、ドライフードをフードクラッシャーを使って砕いた状態でふやかしたら食べるかなど、いろんな提案をしてみたところ、やはり食べられないわけではありません。食べたいのに、量が足りていない状態になっていたことがわかりました。
とはいえ、腎臓のこともあるので、むやみやたらに高栄養価のものを与えたらいいというわけでもありません。まして、ハイシニアなので、高栄養価の食べ物はかえって体に負担をかけますし。そういったことも加味して、トッピング商材や給餌方法について紹介しました。

ここまで来たらやってみるのみ!
ひとつひとつ、なぜ・どうして、どのように愛犬のことを見ていけばいいのか説明したことにより、飼い主さんも愛犬に対する、「根拠なき感覚から得た思い込み」「経験を間違って判断していた“感覚”」に気づけたようです。
ご自身も、無知ゆえに決めつけた考え方をしていたと気づいたのはとても進歩だったそうです。相談するまでは、もうこの子はドライフードは無理だと思っていたそうですが、こんなフードもある・こんな商品もあると知ったことで、ドライフードに対する考え方が変わったそう。
フードの見方・見識も広がったとおっしゃったくださいました。飼育経験からわかることもあれば、それゆえに思い込み・決めつけた判断してしまう飼い主さんも多いものです。経験や知識だけでなく、ありのままの愛犬の状態を見る重要性に気づけたとおっしゃっていました。
充実のアフターフォロー!フード切り替え後のアドバイス
フードを替えてからの、その後のわんちゃんの状態・変化・気になることについても、もちろんサポートいたします!今回K君はシニアという繊細な時期でもあり、その時その時の体調や症状をしっかりうかがい、状況に合わせたサポートしました。
この時にはもう、飼い主様ご自身の思い込みや感覚だけで判断するような部分を捨てていただけていたので、お伝えしたことを素直に飲み込んでくださって、それが一番助かります!また、食事と健康の関係性にも気づいていただけたのもよかったです。
今ではガリガリになってしまっていた足腰は、ある程度の筋力と肉を取り戻したそう。飼い主さんご自身も、犬の食事に対する考え方が180度変わったといってくださいました。このケースは、私にとっても本当に光栄な経験です。
フードを切り替えてからのサポート期間

フードを切り替えてから、効果が現れるまでは少なからず、1ヶ月から2ヶ月はかかるとされています。体質にもよるので、すぐにからなんらかの変化が出ることもありますが、安定するまでには時間が必要です。
特に今回のK君は、シニアでもありもともと病気を抱えていた子。それにくわえて、間違った愛犬の見方をしていたことによる虚弱もありました。
正しい食事知識を付けるサポートが必要でしたが、飼い主さまが、
が大変よかったと思います。

アドバイスを聞き流すのも自由です
プライドからアドバイスを正しく受け取ってもらえなかったり、間違いを人のせいにしたり…それではアドバイスを受ける意味がありませんが、本気で学ぼう・愛犬のために自分も変わらないといけないのかもしれないというマインドがある飼い主様で、本当にK君も幸せだと思います!
なお、フードを替えてしばらくの様子見の期間を設けた上で、問題ない・飼い主様のご要望が解決できたと判断できた時点でサポート終了という流れです。
その旨の通知はいたしますので、一方的に終了することはありません。解決するまで一緒にサポートいたします。安心してご依頼いただければ幸いです。




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