高たんぱくなフードは犬に負担をかける危険あり!成分を理解して与えよう

ドッグフードの知識・選び方

なんとなく耳ざわりの良い「高たんぱく」という言葉、どういった印象をお持ちでしょうか?

人間の食べ物でも、「〇〇は高たんぱくで体に良い」「たんぱく質は意外と足りていない人が多い」なんて話を聞いたことがあったり、「〇〇は高たんぱくで栄養満点!」なんてフレーズを目にしたり、と、詳しくはわからなかったとしても、漠然と「良いもの」のように感じませんか?

実際に、高たんぱくの定義や、なにをもって高たんぱくが良いと言っているのか、高たんぱくのメリット・デメリットまで、正しくわかっている方は少ないかもしれません。私も勉強するまでは、

へ~!高たんぱく、よさそう(詳しくはしらんけど…)

という感じに、なにがどういいのか、たんぱく質がどんな働きなのかもわかっていませんでした。そんな折、海外産のドッグフードをはじめ、犬が口にするものについても、高たんぱくを売りにしている商品が増えてきています。

もしくは、ネットで調べた時「〇〇肉は高たんぱく低脂質で犬に最適」なんて記載もありますが、どう最適なのか答えてほしいものです。今回はそんな、漠然と良いもののように感じる「高たんぱく」が、犬にとってどんな効果や危険を与えるのか考えます。

なお、いろいろ書いてありますが、個体差もありますし、愛犬に合うものを相談したいという方は、お気軽にお問い合わせくださいね!(症状によっては、動物病院へ行くことをおすすめすることもあります※ 当サイトのアドバイスは有料です。無料で相談に回答するものではありません。)

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耳ざわりのいい「高たんぱく」という言葉…そもそもの定義とは?

「高タンパク」を名乗る条件をご存知でしょうか?消費者庁によると、「食品表示基準」(消費者庁が定めるもの)において、成分値を分析して出た数値が、100gあたりたんぱく質を16.2g以上含んでいる食材(食品)であれば、「高たんぱく」と表示をしていいということになっています。

食品表示基準では低〇〇・高〇〇などの表記するための定義も決まっていて、消費者庁が管轄している理由は、消費者の誤解を招かないため。表示に関する一定の基準を作ることで、誤解を招く誇大広告の抑制の役割があります。

また、消費者庁では食品の表示に関するルールを打ち出しているのに対して、厚生労働省の管轄する「健康増進法」という法令においても、高たんぱくの話が出てきます。

健康増進法は言葉の通り、健康に生きていくための指針を取り決めることを目的として制定されたのものです。予防接種や喫煙の人体への影響、栄養管理など、幅広く総合的に健康に暮らしていくための基準となる考え方を打ち出しています。

ちなみに、健康増進法(31条)では、食品100gのうち、たんぱく質を15g以上含んでいれば、「高たんぱく質」という認識としていることが記載されているのですが……

食品表示基準では16.2g、健康増進法では15gと、高たんぱくの定義が若干ですが違っています。

で、結局どっちが正しいの?

となるかもしれないのですが、それぞれ少しずつ役割(対象)が違っていて、

  • 販売される食品の容器・包装などに記載するものは食品表示基準が適用対象
  • 店頭で表示されるポップなどの直接食品に表示するものではない場合は、食品表示基準は対象外、ただし、健康増進法は包装などに関係なく対象

となっていて、つまり、健康増進法の方が適用範囲が広いんですね。食品表示基準の方が規定量が多いので、結論としては、たんぱく質の含有量が100gあたり16.2gを超えていれば、間違いなく「高たんぱく」といえるということになります。

 

「高たんぱく」と持ち上げられているお肉は、言うほどすごいものでもない

上記の高たんぱくの定義をわかった上で、少し考えておきたいことがあります。それは、「〇〇肉は高たんぱくでいい!」「〇〇肉は高たんぱく低脂質!」といった、なんだかとても良いものに感じるフレーズのからくりです。

ドッグフードの説明にもこういうフレーズありませんか?

表にして比較してみると、「高たんぱくでうんたら~」というフレーズが、いかに無意味なフレーズで、特別そのお肉だけが持つ魅力というわけではないことに、お気づきいただけると思います。

ほとんどの肉が高たんぱく質じゃないか!(笑)

高たんぱくの定義 16.2g
鶏肉(皮なしむね肉) 24.4g
鶏肉(皮なしもも肉) 22.0g
鶏肉(ササミ) 24.6g
豚肉(赤身ロース) 22.9g
牛肉(かた赤身) 20.2g
鹿肉 22.3g
サーモン 19.5g
ラム肉 20.0g
猪肉 18.8g
うさぎ肉 20.5g
ダック(鴨肉) 23.6g
馬肉 20.1g
カンガルー肉 23.6g
なまず 18.4g
あひる 20.1g

全部、高たんぱくの定義を超えています

ですので、〇〇肉は高たんぱくでいいよと言われたとしても、聞き流しましょう。なぜ高たんぱくがいいのか、〇〇肉はどういいのか、デメリットはないのかを分かっていない人の言葉であれば、真に受けなくていいです。

愛犬にどういいのか?を考えた上で、取り入れるか否かを考えてみてください。「誰だれが良いって言ってたから」と取り入れるのは、おすすめできません。人に判断をゆだねるほど危険なことはないですしね。

なんとなく良いように思えるキャッチコピーであっても、意味を正しく理解すると、実は別に取り立ててアピールするほどでもない、当たり前のことなんてこともあるので、言葉のマジックに引っかからないようにしておきましょう。

 

 

「高たんぱく」と言われるドッグフードの定義や目安・考え方とは?

ドッグフードとして高たんぱくといわれるのもには定義はなく、目安として35%を超えるものという印象です。個人的には30%を超える時点で、「たんぱく質高いなぁ…」と感じます。私が栄養学を学んだ教材に、たんぱく質30%以上は不要との記載もありますが…。

「なんパーセントを超えたら高たんぱくなドッグフードです」というルールはありませんので、認識は個人によって違うとは思いますが、今回調べたところ、各社の認識は、30%以上のものという印象がありました。中には22%で高たんぱくと言っているメーカーもいます。

という私も、過去、34%ほどのたんぱく質含有量のフードを与えていたのですが…。運動量が大型犬以上に多い子だとはいえ、3歳頃を境に、早めにやめて正解だったと今は思っています。

 

 

たんぱく質ってなに?働きや種類・理想量などの基本を学ぼう

まずはじめに、たんぱく質って体内でどんな働きをしている成分なのかを紹介します。

そもそも、たんぱく質は、

  • 筋肉の発育・維持・修復
  • 骨の生成
  • 血液の生成
  • 皮膚の生成
  • ホルモンバランスのコントロール
  • 免疫力・回復力の源

などの働きをしていて、体を動かす・体(筋肉)を作るなど、生きる上でのすべてにかかわるエネルギー源であり、体を作る中核的な生きる上で欠かせない成分です。

食事から摂取すべき成分ですので、しっかり摂取できるようにしておく必要があります。

犬にとっての三大栄養素のひとつでもあります

ただし、いくら必要だとはいえ、高たんぱくなものを一気に摂取していたとしても、一度の食事でがっつりたんぱく質を摂取しても、

  • 体内に蓄えておけるものではない
  • 1回の食事から体内に取り入れられるたんぱく質には限界がある

ため、1食でたんぱく質をがっつり取るのではなく、数回にわけてコンスタントにたんぱく質は摂取するのが好ましいです。

 

勘違いしてませんか?たんぱく質を取れば筋肉がつくわけではありません

たんぱく質は筋肉の発達や回復、維持に作用するとはいえ、たんぱく質を取れば筋肉が増えるということではありません!適切な運動+たんぱく質の摂取のセットで、筋肉が育ちます。たんぱく質の効果は運動ありきということです。

アスリートや筋トレ・運動量が多い生活をしている人が、たんぱく質を取る必要があるのは、運動で傷ついた筋線維を回復させるためで、メカニズムとして理にかなっています。逆にいうと、それなりの運動がないのであれば、そこまで高たんぱくにこだわる必要ないということです。

運動量と摂取たんぱく量が見合っていなければ、いくらたんぱく質を多く摂取したとて、有効に働くものではありません。かえって、高たんぱくのデメリットが出る(追って説明します)ので、「筋肉を増やすには高たんぱく」という浅はかな考えはしないように気をつけてください。

 

 

犬に必要なたんぱく質量はペットフード安全法で定められています

犬のごはんに対する基準を取り決める日本の法令・ペットフード安全法の中に、犬に与える総合栄養食として、必要な栄養基準が提示されています。総合栄養食とはそれと水さえあれば、犬の健康を満たせる食事のことです。

なお、ペットフード安全法は、AAFCO(アメリカのペットフードの安全性や栄養を考えて、基準を決めている団体)をもとに作られています。まず、どんな内容なのかを確認しておきましょう。

成犬 パピー
たんぱく質 18.0%以上 22.5%以上
脂質 5.5%以上 8.5%以上
粗繊維 MAX4% MAX4%
灰分* 設定なし 設定なし
水分 10%以下 10%以下

※1. AAFCOにはシニア犬という概念はありません。
※2. 灰分*(=ミネラル分)はパーセンテージとしては提示されておらず、リンとカルシウムの比率は、1:1~1:2などといった理想比率が記載されています。
※3. ウェットフードの場合は水分を0にした状態で上記の栄養価をクリアしているという認識になります。

食べたらなんでもいいわけじゃないんだね

成犬に与えるフードはたんぱく質は18%以上ものもの、パピーに与えるフードであれば22.5%以上というように、ライフステージごとに、それぞれの栄養成分の理想量が決まっています。(※ぴったりじゃなくても、「それに準ずるもの」もOKです)

パピーのうちは、栄養もたくさん必要ですから、たんぱく質も脂質も成犬よりもたくさん必要ですし、成犬になったとしてもたんぱく質量が少なすぎてもいけません。そういった基準値があって、クリアしてはじめて総合栄養食を名乗れるわけですね。

ほかにも、そのAAFCOの数値に関係ない、治療目的の「療法食」などもあります。詳しく知りたい方は下記の記事にも記載していますので、チェックしてみてください。

 

 

たんぱく質はアミノ酸の集合体!いろんなたんぱく質があります!

たんぱく質は、役割や強みは異なる20種類のアミノ酸が、つながってできている有機化合物のことを言います。有機化合物?と思う方もいるかもしれませんが、簡単に言うと、たんぱく質は色んなアミノ酸が集合してできている物質ということです。

また、ひと言でたんぱく質といっても、18種類のアミノ酸から構成されているたんぱく質もあれば、20種類のすべてのアミノ酸から構成されているたんぱく質もあります。20種類すべてそろっても、そろってなくても、たんぱく質はたんぱく質です。

そして、ここから大事なお話になるのですが、この20種類のアミノ酸には、

  • 体内合成できる「非必須アミノ酸」
  • 体内で合成できない、食べ物からしか摂取できない「必須アミノ酸」

の2種類があります。

必須アミノ酸という言葉、聞いたことがあるでしょ?

非必須というのは、食べ物からとれなくても体内でどうにかできるので、必須ではない(=非必須・そこまで意識して摂取しておかなくていいアミノ酸と思っておいて良いでしょう。(無碍にしていいということではありませんよ)

逆に、食べることでしか取れない必須アミノ酸は、人間の場合は9種類なのですが(逆に11種類は体内生成できる)、対する犬の必須アミノ酸は10種類あり、人間よりも食べ物から取るべきアミノ酸が多いということがわかります。

また、たんぱく質には

  • 動物性たんぱく質(肉、魚、卵、乳製品など)
  • 植物性たんぱく質(大豆などの豆類、ナッツ、米、小麦、キノコ、海藻など)

の2種類があり、動物に含まれるたんぱく質と植物に含まれるたんぱく質に分けることもできます。

それぞれの強みは違うよ

動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の特徴の違いも、少し触れておきましょう。(※以下は傾向であって、ものによっては異なりますが、目安としてこのようなことがあるというのは間違いありません)

動物性たんぱく質 植物性たんぱく質
必須アミノ酸の含有量が多い 必須アミノ酸の含有量が少ない
消化吸収率サイクルが早い 消化吸収率サイクルが穏やか
運動後の筋肉ケアに効果的 筋力アップなどの効果は低い
脂質が多く過剰摂取で
生活習慣病のリスクが上がる
脂質が少なくビタミンやミネラルも豊富

上記のように、効果は異なり一長一短あるものです。動物性も植物性もバランスよく摂取しておくことをおすすめします。

 

 

必須アミノ酸を効率的に摂取するポイント!「良質なたんぱく質」とは?

必須アミノ酸の話の流れで覚えておきたいのが、「良質なたんぱく質」という言葉の意味です。良質なたんぱく質とは、体で生成することができない必須アミノ酸がバランスよく入っているたんぱく質のことを言います。決して鮮度がいい、育ちが良い肉といった意味ではありません。

具体的に、必須アミノ酸のバランスがいい食材・良質なたんぱく質が摂取できる食材はどんなもののことかといいますと、「アミノ酸スコア」でアミノ酸価が100(満点)に近い数値の食材のことを指します。

「アミノ酸スコア」とはFAO(国際連合食糧農業機関)・WHO(世界保健機関)が協議の上、制定した計算式に出たアミノ酸価を数値化したもの。数値が高いほどバランスがいいということです。

「アミノ酸スコア」の15ページ目以降、魚・肉が出てきますが、見事に100続きなのがおわかりいただけるのではないでしょうか?

この表で見たら、小麦は100にほど遠いことがわかります

豆類などはアミノ酸スコアで100のものもありますが、植物性たんぱく質はアミノ酸スコアが100とはなりにくいので、体のためになる良いたんぱく質(必須アミノ酸バランスの良い、良質なたんぱく質)を取るには、主原料が肉や魚であるドッグフードを選ぶのが理想です。

ただし、アレルギーの子や不調がある時の療法食については、たんぱく質がアレルギーリスクになることもあるので、主原料が生肉や生魚ではないことが多く、今回の健康な犬用の総合栄養食のお話の対象外だと思っておいてくださいね。

「たんぱく質豊富な小麦を使用」なんて言葉を書いて、良いものふうに売り込んでいるドッグフードもありますが、言葉のあやにすぎません。文言の雰囲気に「なんとなくよさそう」と思ってしまわないようにしたいところです。

 

 

アミノ酸バランスが悪い・たんぱく質が足りない状態で起きる症状

人間以上にたんぱく質を食べ物から摂取しないといけない犬にとって、たんぱく質が不足してしまうと、どんな症状がおきるのでしょうか?

たんぱく質の役割を考えると、自ずと足りていない時の症状がみえてくるのですが、具体的には、

  • 筋肉や骨の発達・維持できなくなる
  • 動きたがらない、運動能力が落ちてしまう
  • 貧血
  • 脱毛、被毛の劣化
  • 免疫力の低下(病気にかかりやすくなる、回復が遅くなる)
  • お腹の不調
  • 呼吸困難
  • 食欲不振
  • 爪がよくかける、割れる

などの症状がみられるようになります。

簡単にいうと、元気に暮らすエネルギー源が足りていないので、ぐったりしたり、成長期であれば成長が遅れたり(止まったり)、生命をも脅かす危険があるんです。

三大栄養素ですから…欠落=健康を害するということ

しかも、たんぱく質不足と簡単にいっても、どういった原因から足りていない状態になっているのかも重要で、たとえば、たんぱく質は食べているはずなのに(と飼い主さんは思っている)、実際は必須アミノ酸が足りていない状態だとか。

たんぱく質を取っていたつもりでも、植物性たんぱく質ばかり取っていたら必須アミノ酸が不足してしまいます。たんぱく質が豊富だからと小麦を与えていても、必須アミノ酸は足りていませんので意味がないということです。今はよくても歳を重ねてから不調が出る危険があります。

このように、正しく理解していなと、いくら愛犬のためを思ってやっていたことでも裏目に出てしまいかねません。日々の食事でしっかりと「良質なたんぱく質」を摂取して、健康に生きていけるからだを作るようにしていきましょう。

 

 

たんぱくを多く摂取すること・高たんぱくのメリットとデメリット

適度なたんぱく質摂取であり、かつ、運動量も適切であればという前提ですが、高たんぱくなものを口にすることにはメリットがあります。もちろん、たんぱく質は不足していてもいけませんし、高たんぱくなものにはデメリットもあるので、正しく理解しておきましょう。

まず先に、表にまとめてみました。比較してみましょう。

メリット デメリット
筋肉発達・維持を助け代謝を保つ 胃腸など消化器官に負担をかける
皮膚や被毛を健康に保つ カロリー・脂質の過剰摂取になりがち
免疫力を保つ 健康に心配がある場合には、負担になる

メリットに関しては、たんぱく質の働きのところでも紹介したように、体を作る中核的な生きる上で欠かせない働きがあるので、わかりやすいと思います。でも、基本的には、ある程度のフードを食べている限り、あまりに不足するということは起きません。

愛犬の運動量や体質・生活に合うたんぱく質量のフードを見つけよう!

しかし、なにより見てほしいのはデメリットのほうです。

まず、動物性のたんぱく質含有量が多いフードほど、高たんぱくになりがちなのですが、動物性たんぱく質をたくさん取ると、代謝の過程で発生する老廃物をろ過・処理するため、内臓に大きな負担をかけることになります。

結果、下痢をしたり、便秘になったり、おならが増えたり、軟便になったりと、消化器官の不調につながることが多々あるのです。

乳酸菌など整腸作用のある成分が配合されていても、ケアしきれません

それに、動物性たんぱく質が多くなると、必然的に脂質も高くなったり、カロリーも高くなったりする傾向があり、太りやすくなってしまいます。給餌量を減らして体重管理はできたとしても、食べるのが好きな子の場合であれば、無理やり量を減らされているだけにすぎません。

逆に、運動量が多い子で体質に合っているのであれば、高たんぱくなフードを食べているからって太ることはないので、平たく言うと、高たんぱくなものを与えて愛犬が太るようになったのであれば、フードが合っていないということです。

また、高たんぱくなものを摂取し続けることで、内臓に負担をかけることもありますし、すでに不調・病気がある子や、病気とまではいかなくても、血液検査などで数値異常がある子の場合には、症状を悪化させてしまいかねませんので、重々ご注意ください。

 

 

たんぱく質の過剰摂取が原因で起こりうるトラブルや不調もある?

先ほどご紹介した、高たんぱく・たんぱく質をたくさん摂取することのデメリットを見れば一目瞭然だとは思いますが、たんぱく質は、多ければいいという話ではありません!

一回の食事から体に吸収できるたんぱく質量は決まっています。(筋肉量、運動量によって吸収できる量は異なります。)そのため、過剰に取り過ぎていると、消費されなかった余剰のたんぱく質はかえってトラブルのもとになりかねません。

今一度、たんぱく質の過剰摂取でどんな症状が見られるかというと、

  • 腎臓・肝臓・心臓に負担をかけてしまう(結石や腎不全、心疾患のリスクが上がる)
  • たんぱく質の過剰摂取で、必然的にカロリー・脂質摂取も増え太る原因になる
  • 消化が困難になり腸内環境が悪くなり下痢や便秘、軟便、おならなどの原因になる
  • 脂質の過剰摂取になり、皮膚疾患や被毛の劣化につながる
  • 消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけ、ガンやアレルギーのリスクが上がる
  • 嗜好性の高さゆえに、グルメな犬になりかねない

などがあります。特に肝臓は、「沈黙の臓器」とも呼ばれており、検査をしていても発見しにくいこともあり、症状が出てはじめて不調があることに気付くケースも多いので厄介です…。異常が出ている=進行している可能性があります。

いくらたんぱく質は体に必要な栄養だとはいえ、上記のリスクを見てもわかるように、過剰に摂取させるのは危険で、逆にいうと、高たんぱくなフードは与える子を選ぶので、どんな子にも与えても良い・メリットばかりということではありません。

愛犬のコンディション・運動量・年齢など、適正を見極めて!

相当な運動量(週に3,4回ドッグランで1~2時間は走り回るなど)がある若年層の成犬や、アジリティードッグなど、相当な筋力を必要とする犬、成長段階にあるパピー、かなり食が細い子などでもない限り、30%以上のたんぱく質量のフードは選ぶ必要はないと言われています。

食が細い子・シニアなどで量を食べられない子にとっては、少量でたくさんの栄養が取れるメリットはありますが、「高たんぱくなフード=良いもの」という発想で、どんなわんちゃんかを気にせずに与えるのはやめましょう。

なんでもですが、やりすぎって良くないんですよね。正しい知識で対応していないと、あとから後悔する結果につながりかねません。耳ざわりの良い響きのワードや、「良いらしい」「いいと聞いた」などのアバウトな情報、よさそうというイメージだけで選ぶのは禁物です。

 

 

受け取り方はその人次第!情報の取捨選択をして楽しい食生活を!

「高たんぱくが良いんだよ!」なんて言っているサイトや、動画サイトを、私も実際に見たことがありますが、そうお考えの方はそれでいいと思いますし、私は「そうですか」と思うまでです。その人の考え方の好みなので、構いません♪

で・す・が、往々にしてそういった方は、特定のフードを推奨する裏に、メーカーがついていることもあるのです。自分の利益のために特定の高たんぱくフードを売りつけようとする・推奨しているような人の意見が、本当に愛犬にもいいものなのでしょうか?

なにを信じるのかは飼い主さんの判断によりますし、今回の私のお話に超アンチな人がいてもそれで良いと思います。ですが、今回の記事をきっかけに、愛犬のフードのたんぱく質量などに考える機会にしていただけたら幸いです。

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