思わぬ事故のもと!伸縮性リード・フレキシブルリードのふだん使いはやめよう!

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ふだんの愛犬のお散歩など、愛犬と外にいるときに、みなさんはどんなリードを使っていますか?

最近は犬用リードといっても、人の手に負担が少ない工夫が施されているものもあれば、多頭用、手で持つ必要がないショルダータイプから、デザイン性の高いものなど、たくさんの種類が出ていますよね。

しかし、そんな数あるリードの中から、

愛犬を自由に歩かせてあげたいから♪

と、伸縮リード(フレキシブルリード)を日常的に使っているようであれば、本当に危険ですのでやめませんか?

使い慣れてるから大丈夫・うちの子は暴れないし大丈夫と思っているかもしれませんが、伸縮リードによって、大きな事故やケガに発展してしまったケースが多々あります。しかも、被害に遭うのは飼い主や犬のみならず、そこに居合わせた一般の方(第三者)の場合も…。

犬も飼い主さんも、その他の人もみんなが悲しい思いをする、取り返しのつかない不幸を起こさないためにも、正しい知識とマナーを覚えておきましょう。

 

 

伸縮リード・フレキシブルリード・ロングリードは散歩には不向き

結論からお伝えしますが、伸縮リード(フレキシブルリード・巻き取りリード・リールリード)は、

  • 使用する場合は短めにした状態で、伸びないようにロックしておく
  • 周りに人や交通がない、広い場所のみで伸縮させて使う

という条件下でしか使用しないでください。

誤った認識・油断から、事故やケガに発展してしまうことがあるため、たとえ呼び戻しができる子であっても、日常の散歩では、伸縮する状態で使わないのが基本です。

仮に人がいる場所・交通のある場所で使う場合であっても、2m(できれば1.5m)以上に伸びないようにロックして使うことを徹底しましょう。人がいなくても注意は必要なのですが…

犬のみんな!飼い主さんは大丈夫かな?

もし、伸縮リードの使用によってトラブルが発生したときに、たとえ犬や飼い主さんが無事でも、そこに居合わせた第三者に被害が出てしまうこともあります。小さいお子さんや高齢者にとびかかって、ケガをさせる危険だって考えておかなければなりません。

万一、飼い主さんが伸縮リードでケガをしたとしても、それは自業自得としか言えませんが、もし…愛犬がケガをしたらどうでしょう?あるいは、第三者にケガをさせ、犬に対するトラウマを植え付けてしっまったら…責任はとれますか?

「うちの子は大丈夫」「そんな離れていかないから」「伸縮リードの扱いばっちりだから心配無用」なんて思っているかもしれませんが、その油断が命取りになってしまうこともあるのです。

 

 

なぜ伸縮リードで散歩すべきではないの?しつけバッチリでもダメ?

「伸縮リードを日常的な散歩で使うべきではない」と断言するのには、しかるべく理由があります。

それは、地域によって若干の誤差はあるものの、

  • 犬を連れて歩く時は2m以下の長さのリードを使用する
  • もしくは、伸縮リードの場合は2m以上には伸ばさない

と決められていることが多く、公共施設にいたっては、伸縮リードそのものの使用を禁止しているところも多数あるからです。

法的な縛りではないとはいえ、各地域や施設での条例で決まっていて、環境省からも「長すぎるリードでの散歩は犬にも人にも危険です」と注意喚起はされています。

家庭動物等の飼養及び保管に関する基準にもいろいろ書いてあるよ

ご参考までにですが、大きな施設や区などの公式サイトにも、以下のように記載されていました。

ペット用伸縮(ロング)リード禁止のお知らせ

公園内ではペットのリードの長さは1.5m以内としていますが、ルールを守らず長いリードで犬をコントロールできないため、お客様同士のケガやトラブルなどが発生し、苦情も寄せられております。つきまして、事故・トラブル防止のため2022年6月1日よりペット同伴時の伸縮リード、ロングリードの持込み・使用を禁止とさせていただいております。
ペット同伴の際には、短いリード(概ね1.5m)を持込み・ご使用いただき、リードから手を離さないようお願いいたします。

引用元:国営武蔵丘陵森林公園

引き綱(リード)は飼い主と犬を結ぶ命綱

外出の際は必ず犬にリードをつけ、飼い主がコントロールできる範囲で持ちましょう。
~中略~
リードが長すぎると、急な時に犬を引き寄せられなかったり、自転車や歩行者が伸びたリードにつまずいてしまうため危険です。伸縮タイプのリードを使うときは短い状態でロックをかけましょう。

引用元:東京・港区生活衛生相談係

このようにしっかり明記するくらい、大事なことでもあるし、危険なことでもあるのです。

世の中には犬が苦手な人やアレルギーがある人もいるからね

そもそも、このように条例で決まっているのはやはり、

  • 犬が事故に遭ったりケガをしたり…
  • 飼い主さん(犬を連れていた人)が思わぬ事故に遭ったりケガをしたり…
  • 近くに居合わせた人に事故に遭わせてしまったり、ケガをさせてしまったり…

という不幸な事件・事故が多発しているからということですし、犬が嫌いな人や怖い人もいますし、犬を含めた動物にアレルギー出る人もいます。実際にそのようなクレームが出ているので、条例が厳しくなっているわけです。

いかなる場合であっても、ペットを飼う以上、周囲にも犬のためにも配慮はしなければなりません。

飼い主さん・犬からしたら、なんの悪意もない行動だったとしても…犬がどれだけしつけができた頭のいい子・優しい子・サイズの小さな子だったとしても…犬が苦手な人からしたら、ロングリードや伸縮リードで近寄られるだけで、トラウマになることもあるのですから。

 

 

伸縮リードの使用で起きるデメリットや危険・問題点はほかにもたくさん!

上記でお伝えした、地域の条例のみならず、

  • 動物の愛護及び管理に関する法律(いわゆる、動物愛護管理法)
  • 動物愛護法に基づき環境省が制定した「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」

というものがあります。

簡単にいうと、たかが伸縮リードと思うかもしれませんが、使い方ひとつでは罰金を支払わないといけなくなる可能性もあるのです。

なにかあってからでは遅いのよ…

具体的には、以下のような文言が明記されています。

動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

引用元:動物愛護法/動物の所有者又は占有者の責務等 第七条3

犬の所有者等は、犬を道路等屋外で運動させる場合には、次の事項を遵守するよう努めること。
(1) 犬を制御できる者が原則として引き運動により行うこと。
(2) 犬の突発的な行動に対応できるよう引綱の点検及び調節等に配慮すること。

引用元:家庭動物等の飼養及び保管に関する基準/第4犬の飼養及び保管に関する基準

簡単にまとめていいますと、突発な時でも対応できるように努め、かつ、しっかり犬を制御できる人が、コントロールできる状態のリードにつないで歩いてくださいねという意味です。

ケガをした・させてしまったともなれば罰金になるかも…

愛犬を信用するのは大事ですが、かといって飼い主さんが犬の飼い方をマナーを守らないのは違います。犬はどれだけ訓練されていようが、いい子だろうが、絶対に100%安全なんてことは言えません。それに、リードコントロールが正しくできない人が、犬を散歩させるのも論外です。

ほかにも、伸縮リードを使用することで起こる問題や危険は、

  • 飼い主さんの目が届かないところでの、愛犬の拾い食い
  • 引っ張り癖を助長させてしまう
  • 飼い主さんから離れたところでのしてしまった愛犬の排泄物の放置
  • 飼い主さんの指示が入りづらい
  • 散歩中のコミュニケーションがとれない

など、愛犬の健康、飼い主さんとのコミュニケーション、犬のマナーに関することなどもあります。

こういったマナー違反のせいで、犬との生活のルールや条例がもっと厳しくなって、犬の社会的な立場や自由をどんどん奪っていってしまうことなり、犬との生活がしにくい世の中になってしまいます…。

 

 

ノーリードにするのは動物愛護管理法違反になりうるのでご注意を!

ノーリードにするのはどんな環境であっても、相応の訓練を受けていない場合はNGです。ご注意ください。

  • 旅行に行ったとき…
  • 開かれた環境(海や山)に行ったとき…
  • 人もいないし交通量もないような場所に行ったとき…

など、気が大きくなってしまうかもしれませんが、基本的にはおすすめしません。

自己判断で、ここなら大丈夫・うちの子は大丈夫というのであれば自由かもしれませんが、基本的にはフリーにする(放してしまう)のは、当サイトは断じてNOです。

本当に危ないのでやめましょう…

例外として、フリー(ノーリード)にするのが許されているのは、

犬の所有者等は、さく等で囲まれた自己の所有地、屋内その他の人の生命、身体及び財産に危害を加え、並びに人に迷惑を及ぼすことのない場所において飼養及び保管する場合を除き、犬の放し飼いを行わないこと。
ただし、次の場合であって、適正なしつけ及び訓練がなされており、人の生命、身体及び財産に危害を加え、人に迷惑を及ぼし、自然環境保全上の問題を生じさせるおそれがない場合は、この限りではない。
(1) 警察犬、狩猟犬等を、その目的のために使役する場合
(2) 人、家畜、農作物等に対する野生鳥獣による被害を防ぐための追い払いに使役する場合

引用元:動物愛護法/第4・1 犬の飼養及び保管に関する基準

とあり、しっかり相応のトレーニングを受けていて、使役することが前提になっています。

また、動物愛護法では、以下のような記載もありました。

動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者として動物の愛護及び管理に関する責任を十分に自覚して、
~中略~
動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、生活環境の保全上の支障を生じさせ、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない

引用元:動物愛護法/動物の所有者又は占有者の責務等(第七条)

はっきり言うと、一般の犬を放さないでってことなのよ。これ。

どれだけいい子だろうが、周りに人がいなかろうが、ドッグランなど犬をフリーにしていい環境ではないところで、リードから手を離すということは、愛犬と飼い主さんを繋ぐ命綱を離すようなもの。

本来は、ノーリードが許されている場所以外で愛犬を放すのは、動物愛護管理法や各地域の条例の双方で禁止されている行為に該当します。犬が嫌いな人もいることを理解し、犬のマナーなども含め、守れないなら飼うべきではありません。

一部の飼い主のモラルの問題から、犬連れの方が暮らしにくい環境にしていくのは窮屈ではないでしょうか?人が見てないから良い、うちの子は悪いことしないから良い…それは他人から見たら、知ったこっちゃない話なんですよね。

 

 

伸縮リード(フレキシブルリード)・ロングリードで起きた事故

これまでうちはケガさせたことも事故なんかもないし」「別に犬も自由に歩けてメリットあるんだし、気を付けれてばいいじゃん」とっている方も多いかもしれません。気にしない方は、うちは大丈夫と使い続けるでしょうし…。

ただし、実際に伸縮リードでの散歩で事件・事故が起きてしまった、飼い主さんや犬、第三者がケガをしてしまったということは度々起きています。たまたま自身にそのようなことが起きていないだけです。

ここでは実際に起きた、伸縮リードのトラブルをご紹介します。こんな不幸が起きて取り返しのつかないことになってから気を付けるのではなく、はじめからこのようなことが起きないような飼い方をしておいたほうが、飼い主としても愛犬にとってもいいのではないでしょうか?

 

 

小さな子どもに伸縮リードを持たせていたことで事件発生!

かわいいわが子とかわいい愛犬。セットで歩いていたら、そりゃあもう、愛しく、かわいさも2倍かもしれませんが、残念ながら子供が伸縮リードをうまく使いきれずに、

  • リードから手を放してしまい、犬が大暴走…
  • 伸縮をロックできずに犬が路上に飛び出てしまう

などの事故がおきています。

持ってみたらわかると思いますが、伸縮リードって一般のリードよりは意外と重さもありますし、伸縮ロックなどのコントロールも、扱い慣れるまでは大人でも少し焦ってしまうほどです。

その前に、そもそも犬をコントロール(制御)しきれない小さな子供に、リードを持たせること自体が危険なのでやめてください。いくら大人が近くについていようとも、大事なわが子や犬がリードによってケガをしてしまってもいいのでしょうか…。

 

伸縮リードがうまく巻き取れず(ロックがきかず)犬が轢かれかけた!

大人が伸縮リードを使用している場合でも、同様の危険なトラブルが起こることがあります。

人もいないし広い場所だから大丈夫

と、伸縮リードで散歩をしていたら、思いがけず車が来てしまい、焦ってリードを巻き取ろうとしたものの、リードの巻き取りに不具合があり、うまく巻き取れず、あわや轢かれかけてしまったというケースもありました。

  • ドッグランなどにも行かなくても、犬をある程度自由に歩かせてあげられる
  • 飼い主が一緒に走らなくても、犬がひとりで走り回れる

など、伸縮リードにポジティブな印象があるかもしれませんが、かえって犬の命を危険にさらすこともあるものです。飼い主さんが焦ってしまうと、とっさにリードを手でつかみ、手指の火傷やケガをしていたかもしれません。

今回は車でしたが、地域によっては猫などの動物が出てきてしまい、ふだんはおとなしい子であっても興奮して猛ダッシュしようとしてしまうこともありえますよね。本当に注意してください。

 

呼び戻しができないほどに興奮してしまった犬が、公園で大暴走…

いつもは聞き分けがよく、ある程度しつけができている子であっても、広いところで自由に走っている間に、テンションが上がって興奮してしまうことがあります。

特に伸縮リードの場合は、飼い主さんの目が届かない(見えていない)ところに、

  • 足元においしそうな食べ残しが落ちている
  • ほかの子が遊んでいたおもちゃが落ちていた
  • へびなどの小動物がいた

など、犬にとっては興奮につながるさまざまな要因があるかもしれません。

わぁ~!たまんない!興奮MAX~!!

と、飼い主さんの想定を超える興奮状態になってしまうことだってありえます。飼い主さんには、そういった犬が興奮しそうなものがあることは見えていないのですから、ただただ愛犬が楽しそうにしているとしか思っていないこともあるでしょうが…。

結果、思わぬ力で愛犬が猛ダッシュしてしまい、とっさのことでリードを手から放してしまい、その場に居合わせた一般の方に飛びついてしまったケースもありました。

もし相手が、高齢者や小さなお子さんだったら、転ばせてしまい大けがをさせていたかもしれませんし、被害に遭った方は、それによって犬嫌いになってしまっていたかもしれません。伸縮リードを使用する場合は、愛犬が興奮しすぎないように気を付けてみておいてください。

 

大型ショッピングモールでお買い物とおしゃべりに夢中な飼い主さんが…

これは私が本当に目撃した事故です。大型アウトレットパークでの話ですが、そもそも、そのアウトレットは伸縮リードの使用に関する注意喚起もありますし、ルールとしても飼い主さんから犬が離れないよう、病気や犬が苦手な人にも配慮するようという記載があります。

そんな中、堂々と伸縮リードを使用し、飼い主さんたちはおしゃべりとショッピングに夢中で、犬を見ていません。しかも犬は超小型犬・チワワです。犬は数メートル伸縮リードが伸びた状態で、ほぼフリーに歩いていました。

とても人が多いアウトレットですし、ただでさえウインドーショッピングで、お店・商品に気を取られている人も多く、周りの人ぶつかりそうになっている人が多い環境ですから、心の中で、

めっちゃ危ない…。大丈夫かな…

と思っていたら、言わんこっちゃない…。向かいから歩いてきた人たちも、おしゃべりとショッピングに夢中になっておりチワワに気づいておらず、犬を踏みそうになっていました。しかも、その状況ですら、当の飼い主は気づいていないという…。

小さいから人には迷惑をかけない・吠えないし噛まないし大丈夫なんて思っているのかもしれませんが、犬が苦手な人からしたら、たのしいショッピング中に急に知らない犬がそばにいたら、さぞかし怖かったことでしょう。

こんな飼い方をしておいて、愛犬が人に踏まれたとしても、飼い主さんはなんとも思わないのでしょうか?いずれにしても、アウトレットという人が多い環境で、伸縮リードを平気で使用している時点で、危機感がないということなのかしら。

 

たるんでいたリードが愛犬の体や人に巻き付いてあわや、うっ血と窒息…

伸縮リードはスムーズな巻き取りができるよう、ナイロン製の細い(けど丈夫な)リードになっているものが多いです。大きく分けると、

  1. 本当に数ミリのコードタイプと呼ばれるもの
  2. 10ミリ前後の平たいテープタイプのもの

の2タイプあります。

軽量化・巻き取りやすさということから、丈夫で軽いものを使用しているのでしょうが、勢いよく出ていくリードが手指にこすれると、摩擦でかなり痛いです!実際に、このナイロン素材で手指を出血・火傷・かすり傷を負った方は多数います。

かすり傷なんていいほう

犬が全速力で走ってしまったことにより、指がしめつけられ骨折してしまった方もいますし、リードに挟まれた指がうっ血してしまった方も…。これ、小さなお子さんが近くにいたらどうでしょう?もしくは犬自身にリードがからんでしまったら…。

犬は自分の動きのせいで、リードが人や自分の体にからまっているなんてわかるはずがありません。興奮してグルグルと走った結果、足や首を絞めつけてしまう危険もあります。

伸縮リードのたるみ、あるいはロックのかけ忘れから、このように犬や人にリードが巻き付いてケガをしてしまうこともあるのです。愛犬を適正にコントロールできない長さでは、使わないようにしてください。

 

伸縮リードのたるみに気づかず…居合わせた第三者にケガをさせた

愛犬がおとなしくしていると、伸縮リードがどのくらい伸びているのか、どのくらいリードがたるんでいるのか気づきにくいこともあるもので、結果、飼い主さんの反応が遅れて、居合わせた一般の方(第三者)に飛びついてケガをさせてしまったケースもあります。

お伝えしていきたように、本来は、犬をコントロールできる長さにリードを持っておく必要がありますし、犬のしつけ教室などトレーナーさんからも、はじめはリードの持ち方のトレーニングをするくらい、リードの持ち方・コントロール方法は大事なことなんですよね。

急に犬が走り出したり、興奮してしまったり、あるいは、おとなしくしている時でも、実は怖気づいていたり、なにかに警戒していたりということは多々あり、その時にリードにたるみがあると、かなりリードコントロールがし難しくなってしまいます。

じっとしているのは、近づくなという警戒ってこともある!

犬たちは人間が感じている以上に、敏感に五感を使ってさまざまなもの・ことを感じ取って身を守っているのですから。

  • 飼い主さんが気づいていないタイミングで人が近づいてきていた
  • とても苦手な動きをする人がいた(警戒心が強いわんこの場合など)
  • 気になるものがあった・気になる動物がいた

など、犬が瞬発的に警戒してしまうこともありえるのではないでしょうか。たとえ好意的に遊ぼうとしていただけの場合であっても、犬が苦手な人・小さなお子さん・高齢者などの場合は、犬に飛びつかれたことでケガやトラウマを植え付けてしまいかねません。

とても酷な表現ですが、あなたにとってはかわいい大事な愛犬でも、犬が苦手な人からしたら、そんなことしったこっちゃないということを頭の片隅にはおいておきましょう。

 

伸縮リードは正しく・油断しないで使えば犬にも人にもプラスに!

伸縮リードの有名なメーカーのサイトにも、間違った使い方への注意喚起はされています。

よく読んでいくと、もちろん自社製品ですから、伸縮リードのいい面もしっかり説明しているのですが、デメリット・間違った使い方に関することもかなり詳しく書かれていました。

伸縮リードはマナー・ルールを守って使う分に関しては、

  • 犬をある程度自由に歩かせてあげることができる
  • 呼び戻しのトレーニングをするときに使える
  • リードに繋がれている状態でも、適度に犬だけ走らせてあげられる

などのメリットがあります。正直、それ以外のメリットはないのですが…。

犬も自由に歩けたら本能を刺激されるメリットがあるしね♪

飼い主さんが具合が悪い時・疲れて散歩に行く体力はないようなときでも、飼い主さんが動かずとも犬だけ自由に運動をさせてあげることもできますし、ドッグランなどに行けない時にも、ある程度自由に歩く・走る散歩ができれば、犬もそれなりに自由散策で本能が満たされます。

このように、定番的に散策で伸縮リードを使用するのは危険ですが、上手に状況・環境に合わせて使い分けるのは大いにありです!

完全に絶対に使うなというわけではありません。上手に使って、自分を守るため、愛犬を守るため、周囲にいる人のためにも、正しくマナーとルールを守って使うようにしておきましょう。

 

 

公共の場所はドッグランではありません!マナーも命も守ろう!

本来は、「リーダーウォーク」「ヒールウォーク」など、犬を飼い主さんがコントロールできる位置(飼い主さんの横、もしくは斜め後ろ)につかせて、コンタクトを取りながら歩かせるのが理想的・基本的な散歩スタイルです。

つまり!日常的な散歩で伸縮リードを使用して、犬を自由に歩かせること自体おすすめできることではありません。

にもかかわらず、

  • 伸縮リードで自由に歩かせてあげたい
  • 犬も自由に歩いて楽しそう
  • 犬が運動不足にならないでちょうどいい
  • 飼い主の体力も消耗しないで犬が体力を消耗できたらいい

なんて考えているようであれば、それ自体が良い考えではないと思います。運動が必要な犬はドッグランなど、正当にフリーで走れる場所に連れて行ってあげてください。

犬を飼うのであれば、適切な運動をさせることということが、環境省が定めた「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」にも明記されています。

  • 所有者等は、次の事項に留意し、家庭動物等の種類、生態、習性及び生理に応じた必要な運動、休息及び睡眠を確保し、並びにその健全な成長及び本来の習性の発現を図るように努めること。
  • 犬の健康の保持に必要な運動量を確保するよう努めること。

引用元:家庭動物等の飼養及び保管に関する基準

間違えた認識で、愛犬との信頼関係を壊してしまっていませんか?愛犬を危険な目に遭わせかねない散歩の仕方をしていないでしょうか。

もしものトラブルで、愛犬や飼い主さんはもちろん、周りの人を巻き込んでしまわないよう、犬の飼い方のマナー・ルールには重々注意して、幸せなわんこライフを過ごしてくださいね。

 

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